羽生、精密検査でアイスショー欠場に「申し訳ない」/フィギュア
サンケイスポーツ 12月29日 7時0分配信
前日27日のフリーの演技後、腹部を手で押さえた羽生(写真:サンケイスポーツ)
フィギュアスケートの全日本選手権で3連覇を飾った、ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(20)=ANA=が腹部の痛みによる精密検査のため、29日のアイスショー『メダリスト・オン・アイス』(長野市ビッグハット)を欠場することが28日、発表された。連覇を飾ったグランプリ(GP)ファイナル(バルセロナ)期間中から断続的な痛みに襲われていた。診断結果は後日、日本スケート連盟から発表される。
連戦の代償は大きかった。全日本選手権3連覇を達成した一夜明け、主催者から羽生が、腹部の痛みのため精密検査を受けることが発表された。
「楽しみにしていただいていたファンの皆様には、ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱい」
書面でコメントを寄せた羽生は29日のアイスショー『メダリスト・オン・アイス』を欠場することをファンに詫びた。
コメントによると腹部は日本男子初の2連覇を飾った今月のグランプリ(GP)ファイナル(バルセロナ)期間中から断続的に痛みがあったという。16日の帰国後、医師に相談した結果、精密検査を受けることを勧められたことも明かした。
羽生はGPシリーズ第3戦の中国杯フリー(11月8日)直前の6分間練習で他選手と激突。腹部挫傷など全治2、3週間のけがを負っていた。この影響かどうかは定かではない。
強行参戦した第6戦NHK杯は4位に終わったが、GPファイナルでは連覇を達成。劇的な復活を果たしていたが、全日本選手権前は追い込むトレーニングは満足にできていなかった。
そんな中でも、日本の頂点に立ち、来年3月の世界選手権(上海)代表に決まった。腹部の痛みを抱えながらのファイナル、全日本選手権をともに制したことになる。
日本スケート連盟関係者によると羽生はこの日、病院に足を運んだという。出席予定だった全日本選手権会場での世界選手権代表発表には出席せず、再びコメントを発表。「全日本(選手権)は自分自身が強く望み出場した」とした。
2月のソチ五輪で金メダル。五輪王者として迎えた今季序盤はけがに苦しめられた。復活も果たしたとはいえ羽生にとっては激動の1年だった。 「まずはしっかり検査を行い、今後についてはあらためてご報告させていただきます」
20歳は検査での無事を祈りつつ、大きく飛翔した羽を休める。
羽生 断続的な腹痛で精密検査へ…29日アイスショーは欠場
スポニチアネックス 12月29日 7時1分配信
27日フリー演技終了後、痛そうにお腹をおさえる羽生
全日本選手権で3連覇を達成したソチ五輪金メダリスト・羽生結弦(ゆづる、20=ANA)が、2週間前のGPファイナル時から抱えていた断続的な腹痛の精密検査を受けるため、29日のアイスショー「メダリスト・オン・アイス」(長野市ビッグハット)を欠場する。
28日にショーの主催者が発表した。検査結果は日本連盟から発表される。羽生は主催者を通じ、「メダリスト・オン・アイスを楽しみにしていただいていたファンの皆さまには、ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメント。演技後半の4回転を解禁し連覇を狙う大舞台へ、プリンスは体を休めることに専念する。
【フィギュア】羽生、腹痛で精密検査「ファイナル期間中から断続的に痛み」入院へ
スポーツ報知 12月29日 7時3分配信
27日、男子フリーの演技を終えた羽生は、右手で腹部を押さえながらリンクを後にした
フィギュアスケートの全日本選手権で男子3連覇を果たした羽生結弦(20)=ANA=が、またもアクシデントに襲われた。腹痛の精密検査を受けるため、29日のアイスショー「メダリスト・オン・アイス」(長野市ビッグハット)を欠場することが28日、ショーの主催者から発表された。疲労回復に専念するため入院することになりそうで、連覇のかかる来年3月の世界選手権(上海)への調整にも影響を及ぼしそうだ。
羽生の体が年末に悲鳴を上げた。今月12、13日のグランプリ(GP)ファイナル(バルセロナ)で日本男子初となる2年連続優勝した後、短い調整期間を経て、前日(27日)には07年度の高橋大輔以来の全日本3連覇を達成した。しかし、その代償は大きかった。
フリーでは4回転サルコーで転倒し、全体のスピード感も欠いた。演技後は、普段より息を切らせながら「ファイナルの後から疲れが取れず、体調が悪い部分もあって、いろいろ大変でした」と自ら体調不良を明かした。実は周囲から大会出場を危ぶむ声も出るほど、疲労のピークだった。
今季は初戦だった11月のGPシリーズ・中国杯の直前練習で中国選手と激突。側頭部とあごを縫い、腹部と左太ももは強い打ち身、さらに右足首を捻挫した。リハビリと試合への調整を進めながら、その後は5週間で3試合に出場。心身ともに疲れがたまって体重は3キロ近く落ちていた。
ショーが開催される長野を離れ、都内の病院で精密検査を受けた羽生は「ファイナル期間中から断続的に腹痛がありました。帰国後、医師に相談した結果、このタイミングで精密検査を行うことを勧められました。ファンの皆様には、ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントした。
この日の世界選手権代表の会見も欠席して、会場のファンに向けて「お休みさせていただき、申し訳ありません」と談話を発表。診断結果は日本スケート連盟から発表されるが、医師と相談の上、そのまま入院して練習よりも疲労回復を優先することになりそうだ。
これで世界選手権連覇のシナリオに軌道修正の必要が出てきた。シーズン開幕前はSP、フリーとも基礎点が1・1倍になる後半に4回転ジャンプを跳ぶ練習をしてきた。持病の腰痛や中国杯での負傷により回避していたが、ブライアン・オーサー・コーチ(53)は27日の演技後に「今後は4回転を後半にもっていきたい」と構成変更の考えを明かしていた。
来月中旬以降は拠点のカナダ・トロントに戻り、再び高得点が狙える構成を滑り込む意向だったが、調整プランは白紙に戻さざるを得ない。新たな不安材料を抱えながら、ソチ五輪金メダリストは新年を迎える。(武田 泰淳)
羽生結弦はなぜ満身創痍で戦い続けるのか? 胸に秘めた”壮大な夢”とは!?〈dot.〉
dot. 12月29日 7時6分配信
羽生結弦(20)が12月27日、苦しみながらも3年連続で全日本フィギュアの頂点に立った。
スケーティングのスピードもジャンプも、そして演技の切れも、決してベストの状態ではなかった。大切な冒頭の4回転サルコーで転倒、その後は無難にまとめたものの、本来の滑りは見られなかった。
「疲れている中で、スピードを落としてでも何とか滑り切りました」
「体調が悪い部分があり、大変でした」
普段、弱音を吐かない羽生が演技後、珍しく苦しかった胸の内をこう振り返った。さらに28日には、GPファイナル期間中から断続的に腹痛があり精密検査を受けることも明らかになった。
元五輪選手でプロスケーターの渡部絵美さんが、若き五輪王者の苦悩をこう忖度する。
「11月の中国杯での激突の影響を否定し続けてきた羽生選手が、こういう言い方をするということはかなり状態がよくないのかもしれません。練習が思うようにいかず、体力的に響いていたのでしょう。見えない大きなプレッシャーものしかかっていたようです」
それでも演技後半では、ショートプログラムでミスをした3回転ルッツを成功させ、鮮やかなトリプルアクセルも見せた。重圧をリカバーする強靭な精神力である。
持病の腰痛、古傷のある膝、GPシリーズ中国杯でのアクシデント…まさに満身創痍の中でそれを乗り越えて、つかみ取った日本一である。そんななか、次は何を目標にしていくのだろうか。
羽生の地元・仙台のあるフィギュア関係者は、羽生が心に秘めた「壮大な夢」について次のように語る。
「羽生選手は以前、『記憶にも記録にも残るスケーターになり、多くの人に希望を与えたい』と話していたことがあったんです。ソチ五輪を19歳で制し、ケガの逆境の中でも勝利をつかむ。既に記憶には確実に残っています。もしかすると彼は、次の五輪までの世界選手権とGPファイナル、全日本すべての優勝を狙っているのではないでしょうか。そして五輪連覇——」
目指しているのは、いわばフィギュア界のグランドスラム。もし実現すれば、圧倒的な記憶と記録に残るのはいうまでもない。
その一歩、連覇がかかる世界選手権は2015年3月に行われる。場所は、因縁の中国・上海である。
結弦君、入院されていたのですね。
ゆっくり休んで欲しいです。
検査の結果が何もありませんように。
※画像はお借りしました。
サンケイスポーツ 12月29日 7時0分配信
前日27日のフリーの演技後、腹部を手で押さえた羽生(写真:サンケイスポーツ)
フィギュアスケートの全日本選手権で3連覇を飾った、ソチ五輪男子金メダルの羽生結弦(20)=ANA=が腹部の痛みによる精密検査のため、29日のアイスショー『メダリスト・オン・アイス』(長野市ビッグハット)を欠場することが28日、発表された。連覇を飾ったグランプリ(GP)ファイナル(バルセロナ)期間中から断続的な痛みに襲われていた。診断結果は後日、日本スケート連盟から発表される。
連戦の代償は大きかった。全日本選手権3連覇を達成した一夜明け、主催者から羽生が、腹部の痛みのため精密検査を受けることが発表された。
「楽しみにしていただいていたファンの皆様には、ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱい」
書面でコメントを寄せた羽生は29日のアイスショー『メダリスト・オン・アイス』を欠場することをファンに詫びた。
コメントによると腹部は日本男子初の2連覇を飾った今月のグランプリ(GP)ファイナル(バルセロナ)期間中から断続的に痛みがあったという。16日の帰国後、医師に相談した結果、精密検査を受けることを勧められたことも明かした。
羽生はGPシリーズ第3戦の中国杯フリー(11月8日)直前の6分間練習で他選手と激突。腹部挫傷など全治2、3週間のけがを負っていた。この影響かどうかは定かではない。
強行参戦した第6戦NHK杯は4位に終わったが、GPファイナルでは連覇を達成。劇的な復活を果たしていたが、全日本選手権前は追い込むトレーニングは満足にできていなかった。
そんな中でも、日本の頂点に立ち、来年3月の世界選手権(上海)代表に決まった。腹部の痛みを抱えながらのファイナル、全日本選手権をともに制したことになる。
日本スケート連盟関係者によると羽生はこの日、病院に足を運んだという。出席予定だった全日本選手権会場での世界選手権代表発表には出席せず、再びコメントを発表。「全日本(選手権)は自分自身が強く望み出場した」とした。
2月のソチ五輪で金メダル。五輪王者として迎えた今季序盤はけがに苦しめられた。復活も果たしたとはいえ羽生にとっては激動の1年だった。 「まずはしっかり検査を行い、今後についてはあらためてご報告させていただきます」
20歳は検査での無事を祈りつつ、大きく飛翔した羽を休める。
羽生 断続的な腹痛で精密検査へ…29日アイスショーは欠場
スポニチアネックス 12月29日 7時1分配信
27日フリー演技終了後、痛そうにお腹をおさえる羽生
全日本選手権で3連覇を達成したソチ五輪金メダリスト・羽生結弦(ゆづる、20=ANA)が、2週間前のGPファイナル時から抱えていた断続的な腹痛の精密検査を受けるため、29日のアイスショー「メダリスト・オン・アイス」(長野市ビッグハット)を欠場する。
28日にショーの主催者が発表した。検査結果は日本連盟から発表される。羽生は主催者を通じ、「メダリスト・オン・アイスを楽しみにしていただいていたファンの皆さまには、ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメント。演技後半の4回転を解禁し連覇を狙う大舞台へ、プリンスは体を休めることに専念する。
【フィギュア】羽生、腹痛で精密検査「ファイナル期間中から断続的に痛み」入院へ
スポーツ報知 12月29日 7時3分配信
27日、男子フリーの演技を終えた羽生は、右手で腹部を押さえながらリンクを後にした
フィギュアスケートの全日本選手権で男子3連覇を果たした羽生結弦(20)=ANA=が、またもアクシデントに襲われた。腹痛の精密検査を受けるため、29日のアイスショー「メダリスト・オン・アイス」(長野市ビッグハット)を欠場することが28日、ショーの主催者から発表された。疲労回復に専念するため入院することになりそうで、連覇のかかる来年3月の世界選手権(上海)への調整にも影響を及ぼしそうだ。
羽生の体が年末に悲鳴を上げた。今月12、13日のグランプリ(GP)ファイナル(バルセロナ)で日本男子初となる2年連続優勝した後、短い調整期間を経て、前日(27日)には07年度の高橋大輔以来の全日本3連覇を達成した。しかし、その代償は大きかった。
フリーでは4回転サルコーで転倒し、全体のスピード感も欠いた。演技後は、普段より息を切らせながら「ファイナルの後から疲れが取れず、体調が悪い部分もあって、いろいろ大変でした」と自ら体調不良を明かした。実は周囲から大会出場を危ぶむ声も出るほど、疲労のピークだった。
今季は初戦だった11月のGPシリーズ・中国杯の直前練習で中国選手と激突。側頭部とあごを縫い、腹部と左太ももは強い打ち身、さらに右足首を捻挫した。リハビリと試合への調整を進めながら、その後は5週間で3試合に出場。心身ともに疲れがたまって体重は3キロ近く落ちていた。
ショーが開催される長野を離れ、都内の病院で精密検査を受けた羽生は「ファイナル期間中から断続的に腹痛がありました。帰国後、医師に相談した結果、このタイミングで精密検査を行うことを勧められました。ファンの皆様には、ご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ない気持ちでいっぱいです」とコメントした。
この日の世界選手権代表の会見も欠席して、会場のファンに向けて「お休みさせていただき、申し訳ありません」と談話を発表。診断結果は日本スケート連盟から発表されるが、医師と相談の上、そのまま入院して練習よりも疲労回復を優先することになりそうだ。
これで世界選手権連覇のシナリオに軌道修正の必要が出てきた。シーズン開幕前はSP、フリーとも基礎点が1・1倍になる後半に4回転ジャンプを跳ぶ練習をしてきた。持病の腰痛や中国杯での負傷により回避していたが、ブライアン・オーサー・コーチ(53)は27日の演技後に「今後は4回転を後半にもっていきたい」と構成変更の考えを明かしていた。
来月中旬以降は拠点のカナダ・トロントに戻り、再び高得点が狙える構成を滑り込む意向だったが、調整プランは白紙に戻さざるを得ない。新たな不安材料を抱えながら、ソチ五輪金メダリストは新年を迎える。(武田 泰淳)
羽生結弦はなぜ満身創痍で戦い続けるのか? 胸に秘めた”壮大な夢”とは!?〈dot.〉
dot. 12月29日 7時6分配信
羽生結弦(20)が12月27日、苦しみながらも3年連続で全日本フィギュアの頂点に立った。
スケーティングのスピードもジャンプも、そして演技の切れも、決してベストの状態ではなかった。大切な冒頭の4回転サルコーで転倒、その後は無難にまとめたものの、本来の滑りは見られなかった。
「疲れている中で、スピードを落としてでも何とか滑り切りました」
「体調が悪い部分があり、大変でした」
普段、弱音を吐かない羽生が演技後、珍しく苦しかった胸の内をこう振り返った。さらに28日には、GPファイナル期間中から断続的に腹痛があり精密検査を受けることも明らかになった。
元五輪選手でプロスケーターの渡部絵美さんが、若き五輪王者の苦悩をこう忖度する。
「11月の中国杯での激突の影響を否定し続けてきた羽生選手が、こういう言い方をするということはかなり状態がよくないのかもしれません。練習が思うようにいかず、体力的に響いていたのでしょう。見えない大きなプレッシャーものしかかっていたようです」
それでも演技後半では、ショートプログラムでミスをした3回転ルッツを成功させ、鮮やかなトリプルアクセルも見せた。重圧をリカバーする強靭な精神力である。
持病の腰痛、古傷のある膝、GPシリーズ中国杯でのアクシデント…まさに満身創痍の中でそれを乗り越えて、つかみ取った日本一である。そんななか、次は何を目標にしていくのだろうか。
羽生の地元・仙台のあるフィギュア関係者は、羽生が心に秘めた「壮大な夢」について次のように語る。
「羽生選手は以前、『記憶にも記録にも残るスケーターになり、多くの人に希望を与えたい』と話していたことがあったんです。ソチ五輪を19歳で制し、ケガの逆境の中でも勝利をつかむ。既に記憶には確実に残っています。もしかすると彼は、次の五輪までの世界選手権とGPファイナル、全日本すべての優勝を狙っているのではないでしょうか。そして五輪連覇——」
目指しているのは、いわばフィギュア界のグランドスラム。もし実現すれば、圧倒的な記憶と記録に残るのはいうまでもない。
その一歩、連覇がかかる世界選手権は2015年3月に行われる。場所は、因縁の中国・上海である。
結弦君、入院されていたのですね。
ゆっくり休んで欲しいです。
検査の結果が何もありませんように。
※画像はお借りしました。