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入院8日目、内視鏡手術からは5日目で退院。改めて、何と早いことか!驚いてしまう。ご経験のある方は「普通だよ」とおっしゃるかな?
経緯を記しておく。
全国の自治体と同じように、我が市でもがん検診が行われている。現役時代は職場の人間ドックを受診し胃の検査を受けていたが、退職後は市役所から来る胃・大腸・肺がん検診の案内に必ず申し込んできた。昨年11月に胃がん検診バリウム検査で「経過観察」。今年7月に隔年で受けられる胃がん検診の内視鏡検査で異変があるとの所見。その部分の病理検査の結果「腺腫の疑い」で、市立病院へ行くことになった。
紹介状を持って出かけた市立病院で8月に受けた精密内視鏡検査・病理検査でも「腺腫の疑い」だが、将来の悪性化の可能性も懸念され、10月21日に内視鏡手術を受けることになった。
予定通り10月18日に入院、21日午後2時ごろから50分ほどの時間で内視鏡手術、「腺腫」を疑われた部分を切除した。
切除部分は当然のごとく病理検査に回される。同じ「病理検査」とはいえ、7月のがん検診や8月の精密検査で取る「標本」は針の先で取るほんの僅かな量でしかない一方、今回の「病理検査」は切除した部分全部、つまりそこそこの大きさの全部を切り刻めるのだから精度が違う。
・・・案の定、早期の癌が潜んでいたことが分かった。
考え様によっては、実に悪運が強いと言うべきか、やはり、幸運だった。
検診担当医も病院の医師も「さほど急ぐ必要はないが、慢性的な胃炎があり将来の悪性化の可能性があるので切除しよう。」と口を揃えて言っていた。
結果的には悪性化が始まっていた、ということだろうが、正直に言って内視鏡のモニターを見ても写真を見ても何処の部分が「腺腫」という病変らしいのか全く分からない。医師に「この部分」と言われても素人目には他の部分と少しも変わらない。
約50年前、父が50歳で大塚にあった癌研究会病院で「初期の胃癌」の手術を受けた時は、勿論開腹手術で、胃の半分を切り取った。入院期間も1か月近かったように思う。
学術的なことも技術的なことも分からないが、この半世紀の癌に関する検査・診断・治療など癌医療の総合的な進歩を身をもって体験した数日間だった。