私もその一人でした。同級生のコピーバンドに加わるような事は出来なかったですが、ひたすらラジオの電話リクエストなどを聴いていました。
世界各国の若者が皆同じ様な衝撃を受けたのだろうと思います。本家イギリスはもとより、アメリカにも沢山のバンドが出来ました。同時にソロボーカルの世界もポップな曲が沢山出現ましたね。
もちろん、エルビス・プレスリーなど、アメリカのロカビリーもそれ以前から日本に沢山流れてきていましたが・・・
そんな時に、イタリアのサンレモ音楽祭の様子がテレビで放映され、日本の歌に近しいような、特に日本人の趣味に合うようなメロディアスな曲が沢山聞けたことにも衝撃を受けました。
私は、彼の国のポップス事情には詳しくないのですが、様々な曲を聴いて気に入った歌手が全くサンレモ音楽祭には現れないことに気付きました。
気に入った歌手とは、ジャンニ・モランディです。
日本名「貴方にひざまづいて」(In ginocchi da te)という曲を聴いて、歌い方や声量に驚きました。もちろん、もっともっと上手で朗々と歌える歌手は沢山いたのですが、モランディのような歌ではなく・・・つまりビートルズ以降のポップな感じがなく・・・、当時は余り聴いていませんでした。
そういえば、60年代はヒット曲を基にしたアイドル歌手映画がはやっていましたね。日本でも、三田明、舟木一夫、吉永小百合などが出演する歌謡映画が多かったと思います。
この「貴方にひざまづいて」も1964年のカンタジーロで優勝曲となった翌年映画になっていましたね。・・・この映画のヒロインのラウラ・エフキリアンは可愛かったなあ・・・後でモランディと結婚しますが。
ただ、ご紹介するのはこの曲ではなくて「8月15日の夜」(Notte di ferragosto) という曲です。
日本では8月15日は戦争が終わった・・・ポツダム宣言を受け入れて連合国に降伏した日・・・ですが、イタリアでは最も大切な祝祭日、聖母マリアの被昇天祭( ferragosto)だそうです。バカンスに出かけたり特別なディナーを食べたりもするらしいですね。
この曲も1966年のカンタジーロ優勝曲です。
この間にサンレモでは、ジリオラ・チンクェッティとかボビー・ソロ、オルネラ・バノーニなど日本でもおなじみの歌手か活躍していますが、モランディは出場していません。
ご紹介するのはカンタジーロの舞台で歌った動画です・・・
レコードになると、ドラマティックなこの曲がより良くなくなります、ライブは難しいですね。
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