しばらくフレンチポップス(シャンソン)の間が開いてしまいましたが、何といっても4月15日の演奏会という大イベントに集中していましたのでなかなか書き込みが出来ませんでした。というのも、やはりフレンチポップス(シャンソン)に関しては、たとえごく短くても正確な記述にしたいと思いフランスのウィキや歌手本人のHPなどにも当たるようにしているのですが、なにせフランス語の能力は元々低レベルだった上に錆び付いてしまっているのでなかなか読み切れない・・・のが実情でして、ついつい時間がかかってしまっています。
さて、ダニエル・ギシャールの次はニコール・クロワジールです。蘆原英了さんの番組では比較的取り上げられる歌手かもしれません。私のブログと放送では順序が逆になっていますが、1976年の「Téléphone-moi」(邦題:あなたの言葉を待ちながら)が放送されていました。
ニコール・クロワジールは1936年生まれまでは前回ご紹介しました。ご存じのとおり1966年、クロード・ルルーシュ監督の映画『男と女』の主題歌(フランシス・レイの名曲、スキャットの{ダバダバダ・・・」の部分が有名です。)でスターダムに上がった歌手ですね。父親は旅行代理店の支配人、母はピアニストだそうですが、8歳の時にオペラ座のダンサーになったとウィキにありますが、多分バレエ学校に入ったのでしょうね?でなければオペラ座の舞台には立てないはずですから。
1961年の彼女の最初?のレコードは、レイ・チャールスの「Hallelujah I Love Her So」をフランス語でカヴァーした「Dieu merci il m’aime aussi」という曲ですが1966年まではアメリカでのキャリアがかなりありジャズへの造詣も深かったようですね。
さて今回の「Il Ne Pense Qu'à Toi (Parlez-moi De Lui) 」ですが、1974年にフランスで発売されたアルバムのA面4曲目にあります。レコードの曲名タイトルは「Il Ne Pense Qu'à Toi」だけで副題となっている (Parlez-moi De Lui)と言う表記は何処にもありません。でも INAの公式アーカイブでは今回のブログの表題どおりになっていますし、歌詞は『Parlez-moi De Lui』という言葉が印象的ですのでタイトルには相応しいのですが、このような副題を付けるに至った経緯は分かりません。また、このアルバムにはタイトルがありませんが、よく見るとニコール・クロワジールが乗っているバイクのサドルの後ろ側にこのアルバムのA面3曲目のタイトル「Partir」が書かれています。と言うことはこのアルバムのタイトルは「Partir」ということでしょうか?
さらにいうとこの「Parlez-moi De Lui」というタイトルで全く別の歌があるのはご存じだと思います。こちらの曲はダリダやフランソワーズ・アルディが歌っていますので次回紹介しましょう。
では、ニコール・クロワジールの「Il Ne Pense Qu'à Toi (Parlez-moi De Lui)」をどうぞ。
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