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この曲の歴史は少々複雑なようで、作詞ミッシェル・リヴゴーシュ、作曲ジャック・ディエヴァルで「J’ai le mal de toi」と言う題名でコレット・ドレアルが1964年に出したアルバムのB面3曲目に入っています。
あるブログにこの曲のことが触れられていまして、『1960年にユーロヴィジョン・コンクールのために・・・・(中略)・・・・ベルギー代表のフレデリカFrédéricaが歌いましたが入賞はならず、その後何人かの歌手が歌っていました。そしてアル・スティルマンAl Stillman がThe Way of Loveというタイトルの英語翻案歌詞を作りキャシー・カービィKathy Kirbyが歌いました。』と紹介されています。
ただ、1960年のユーロビジョン・ソング・コンテストのベルギー代表は、Fud Leclercという歌手が「Mon amour pour toi」という曲を歌って6位になっています。この曲を聴いてもコレット・ドレアルの歌とは全く違うようです。
また、キャシー・カービーが「The Way of Love」を出してビルボード誌のトップ100の88位にチャートインしたのは1965年9月ですね。
情報がかなり錯綜してしまって分からなくなりましたが、結局こういうことのようです。
・1960年、上記のとおりのの作詞作曲で「J’ai le mal de toi」と言う題名でユーロビジョン・ソングコンテストのフランス国内予選にフレデリカが歌って参加しましたが落選。(ちなみに、この年のフランス代表はジャクリーヌ・ボワイエが歌った「トム・ピリビ」で、見事に優勝しています。)フレデリカのディスコグラフィにもこの曲は見当たらず、結局録音されなかったようです。
・リリー・カステルがベルギーのラジオ局のコンテストで歌いましたが、これまた録音されず。
・はじめて録音され、レコード化したのは前述のとおり、1964年、コレット・ドレアルで「J’ai le mal de toi」と言う題名でした。
・次に、1965年6月、アル・スティルマンが「The Way of Love」という題で作詞し、キャシー・カービーが歌ってレコード化され前述のようなヒットになりました。
・1966年、リヴゴーシュは新たに作詞して題名も「Parlez-moi De Lui」とし、ダリダの歌でレコード化されました。
・1968年、アルバム『Comment te dire adieu』の中に「Parlez-moi De Lui」がカヴァーされました。
・1972年2月、シェールが「The Way of Love」をカヴァーし、ビルボードトップ100の7位にランクイン、ほぼ100万枚近くまで売り上げました。
さて、いつもの私に似ず長々と解説しましたが、フランソワーズ・アルディ版の「Parlez-moi De Lui」をどうぞ。
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