「イエ・イエ」と揶揄された60年代のフレンチポップスの終焉は1978年のクロードフランソワの死に象徴されるかもしれませんね。
前回取り上げたジョニー・アリディ同様、フランスでの絶大な人気は、当時の私には関心を引くことはありませんでした。ただ、今改めて、大胆な露出のレ・クロデットを従えた踊りながら歌うクロード・フランソワの画像を見てみると、その当時の日本の歌謡番組との違いは明らかですね。スクールメイツを従えたジャニーズやフォーリーブズが画面一杯に飛び跳ねていましたが、中学の先生たちには「あんな不良じみた歌を聞くんじゃない」と言われたような記憶があります。もし、当時の日本でこんな映像が流れたら大騒ぎになったこと間違い無しですね。
1977年はフランス・ギャルがミッシェル・ベルジェとともにアルバム「Dancing Disco」を出した年で、「イエ・イエ」がディスコミュージックに置き換わったといえますが、クロード・フランソワの死は一つの時代の終わりといって良いとおもいます。
「Alexandrie Alexandra」はジュリアン・クレールの楽曲の作詞家でクロード・フランソワとは対極のエチエンヌ・ロダ・ジルが担当しています。ある意味ではクロード・フランソワの変化の兆しだったのでしょうが、3月11日(!!!)39歳で亡くなりました。
Claude François "Alexandrie Alexandra" (1978) HQ Audio