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(雨の中の噴水と山法師)
所属する小さな句会の初めての吟行を実施。
4年前に公民館の俳句講座から出発して、同じ年代の老人たち(自覚はないのだが)が毎月句会を楽しんでいたが、コロナウイルスの感染防止とやらで通信句会も多かった。ようやく一度は吟行句会をやってみよう、ということでメンバーの日程を調整した結果、5月23日(火曜日)に市内の公園に行くことになった。この公園は近隣の市の中でも大きなほうなのだが、例によって半分以上は陸上競技場と野球場とテニスコートに占められているし、その他の部分も四分の一くらいは修景池となっている。
子供用のアスレチックなどもあって休日はもちろん平日も多くの人が運動施設を利用している。
ところが・・・我々が吟行句会を実施した日は、それまでの温かい晴れた日和から一転、最高気温が15℃にもならない冷たい雨が降り続いた日。まあ、皆で選んだ日なので苦情はなく全員出席。
冷たい雨の中、公園は我々以外の人影もなく、それぞれが思い思いの散策に出かけると、広い公園に一人ぼっちでいるような気分に。
実は、この公園に隣接して「総合福祉センター」があって、60歳以上の市民は無料で利用できる。皆、冷たい雨に飽きてしまったようで、センターの中の談話室で作句に専念するもの多し。慣れたメンバーはマッサージルーム(機械だけれど)へ。さすがに入浴するメンバーは無し。
12時に希望者はレストランでランチ。市の施設だし期待していなかったが、なんとこれがなかなか美味い。しかも600円!
食後1時からは研修室で句会。普段から一緒のメンバーなのでいつも通り賑やかだが、作句の傾向も意外と異なっていて、普段は選を集めないメンバーが見事な名句で最高得点。講師の方の得点を上回って嬉しそうだった。
ちょっとしたことではあったが、メンバーすべての句が素直で良い句が多かったようだ。
結局、施設の最終送迎バスに合わせて解散したが雨は止まず。まあ、こんな日も俳句には絶好の環境といってよいかもしれない…と感じつつ帰路についた。