梅雨明けした関東各地は39℃を超える猛暑。ヨーロッパからは45℃を超えるような熱波と山火事が報じられている。やはり地球は日一日と危険なゾーンに近づいているように思われる。
思えば1960年代、まだ真剣に環境を考えるような時代ではなかった。週刊誌「プレイボーイ」のかっこいい車を紹介するコラムには、マスキー法を批判し環境問題を軽んずる論調もあった時代だった。
そんな1964年のユーロビジョンソングコンテストのフランス語で歌われたポップスの続き。
この年の得票を見ると・・・
1位・・・(イタリア)ジリオラ・チンクェッテイ「Non ho l'età」49票
2位・・・(イギリス)マット・モンロー「I Love the Little Things」17票
3位・・・(モナコ)ロミュアル「Où sont-elles passées ?」15票
4位・・・(フランス)ラシェル「Le Chant de Mallory」14票
同 ・・・(ルクセンブルグ)ユーグ・オーフレイ
「Dès que le printemps revient」14票
という結果で、ジリオラ・チンクェッテイの圧勝だった。
フランス語圏は参加国が多いという利点はあるが、よほどの曲でなければ点数が分散する。イタリア語はたった一か国なので、かなり良い曲でも点数は入らない。なのでこの票数はポップスが新しい時代に入っていることの証でもあろうか。
モナコ代表として出場した今回のロミュアルの曲も悪くないが・・・。作詞はPierre Barouh 作曲はFrancis Lai 後にはポップス界の大御所として活躍している。
ロミュアルは1938年ブルターニュ生まれ、1964年、69年、74年にユーロビジョンソングコンテストにモナコ、ルクセンブルグ、モナコから出場している。この辺がフランス語圏の強味だろう。