塩野七生さんの著書で『海の都の物語 ヴェネツィア共和国の一千年』という本があります。その中で、ヴェネツィアの人々が実に正確な記録を(良きにつけ悪しきにつけ)全てに渡って残していることに言及しています。
おそらく日本人に最も欠けている資質の一つでしょう、正確に、事実に基づいて、改竄無く、忖度無く・・・記録して残す・・・。
日本人というか、東洋人(中国人も朝鮮人も)に最も欠けている資質だと思います。良い例が「歴史」ではないでしょうか?
ギリシャやローマなどに続く西欧の歴史書の伝統と中国や日本の歴史書や朝鮮の歴史に関するスタンスを考えると少し見えてくるような気がします。
どちらかと言えば、合理性とか科学性・・・余り難しいことではなく事実をそのまま記録するという合理精神は。やはり西欧精神の源かもしれません。
中国や日本、朝鮮は、「歴史」とは後世の人間が自分の正当性を付与するために、明らかな事実の歪曲や合理性の欠如、正確な記録や数値に対していささかも考慮しない不遜な態度・・・が見られるような気がするのですが・・・
「太閤検地」や明治期の戸籍簿の調製などを見れば明らかですが、統治の基本は正確な統計、正確な国土・国民・経済などの把握があった始めてできることです。
国政調査員の経験からして、そもそも日本国民全体に正確な統計数値の把握がどれほど重要なことか、ほとんど分かっていないのではないでしょうか?
自分自身のことも含め反省しきりです。
最新の画像もっと見る
最近の「日々の随想録」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事