久しぶりにカンツォーネを取り上げます。
サン・レモ音楽祭の入賞曲は1960年代の日本でも次々とヒットし、今とは比べならないほどでした。そもそも、日本のオリジナルポップスがまだまだ影も形も薄く「歌謡曲」が全盛であったことは既に何度か書きました。
ビートルズは勿論衝撃でしたし夢中で聴きましたし感激もしていましたが・・・少し腑に落ちないところもあったのは確かですね。
メロディアスであって当時の日本の歌とは異なった乾いて洒落た雰囲気のあるフレンチポップス(シャンソン)やカンツォーネ、日本の歌手たちよりもはるかに歌唱力の高い歌手が多いカンツォーネやさらりとした情感の陰影が美しいフランス語の語感などに触れた時、アメリカのロカビリーやイギリスのポップスでは満足できなかった感性が収まった感じがしました。
ジャンニ・モランディも、決して伝統的なイタリアのカンツォーネではなくアメリカなどのポップシーンに大きな影響を受けた『イタリアンポップス』だと思いますが、やはり、イタリア語の語感は歌にはぴったり合うのかもしれません、どこかにオペラなどが盛んなイタリアの歌(カンツォーネ)とつながってもいるように感じました。
「In Ginocchio da Te」(邦題:貴方にひざまづいて)は同名の映画のサウンドトラックですね。発表された1964年当時はご存じの通りサン・レモには参加していませんでした。ですから、ある意味では純粋にピットポップスとして彼の曲を聴いた訳ですが、先ほど書いたとおり私の感性にはまことに収まりが良かった!はっきりとそう自覚したのはこの曲を聞いた時だと思います。
例によって映画の編集がアップされていますが・・・著作権は?
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