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ラヂオ惑星モルファス

ミルバ(Milva)・・・Uno come noi(太陽の勝利)

前回まで1966年のサンレモ入賞曲を取り上げました。1964年から盛り上がりを見せた日本でのカンツォーネですが、1966年、67年と年を追うごとにラジオでは盛んに放送されるようになってきました。
ヒットチャートにもジリオラ・チンクゥエッティやウイルマ・ゴイクの名前を聞くことがありました。勿論、ビートルズの新曲が出ればあっという間にトップ・・・の時代ですし、やはりアメリカやイギリスのロックグループの曲は強かったですけれど。ただ、メロディアスな曲もまた同じように受けていましたしチャートに並んでいました、そのあたりは今・・・どちらかというとリズムが重視されていて、言葉も軽く旋律はほとんど埋没しているように感じる(古いかなあ)・・・とかなり違うかもしれません。

ミルバは当時若者に受け入れられていたカンツォーネよりもさらにダイナミックな歌唱や曲調などから、どちらかというと私より少し(5歳以上?)年長の方にファンが多かったかもしれませんね。当時の5歳の違いは今となっては「同世代」としてくくられる幅だろうと思いますが。

さて、今回からは1967年のサンレモ音楽祭の参加曲と入賞曲を下の方から順にご紹介します。

まず、残念ながら入賞(14位以内)を逃した曲です。
ミルバとロス・ブラボーズが歌った「Uno come noi」(邦題:「太陽の勝利」)。ロス・ブラボーズは1965年に結成されたスペインのグループですが、1966年に出したシングル「Black Is Black」はイギリスのヒットチャートでは2位、アメリカでは4位となり、ミリオンセラーとなりましたから皆さんもよくご存じだと思います。

日本では、レモ・ジェルマーニが歌って13位に入賞した「E allora dai」(邦題:アローラ・ダイ)とのカップリングでレコード発売されています。この頃はとにかくサンレモの曲なら、日本人が知っている歌手なら、どんな曲でもレコードを出したようですね、ジャケットの帯には『入賞曲』とあります。入賞していないミルバの曲名の上に『参加曲』と書かれていますが・・・。今となってみればいささか乱発気味でしたね、今では想像も出来ません。今カンツォーネ(イタリアンポップス)のCDを見かけることがあるのでしょうか?

まあ、とにかくミルバを聞いてください。はつらつとした当時としては若々しい曲ですが、ミルバらしい曲調からはちょっと遠く、余り印象に残らないな・・・というのが私の感想です。


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