日本のアマチュアオーケストラのレベルは非常に高いらしいですね。でも、我々のオーケストラは大人になってから楽器を始めた人がほとんどですから、とても日本のアマオケの平均的レベルには達していないと思います。
近隣のアマチュアオーケストラやアマチュア吹奏楽団を聞いてみたりお話を伺うと、音楽大学出身者が実に多いことに驚きます!
あるメンバー(この方も都内の音楽大学ピアノ科のご出身)の息子さんが、多分どなたもご存じの有名私立音楽大学のヴァイオリン科を卒業したのですが、音楽関係の仕事には就けず我々のアマオケのコンサートマスターの座を狙っているらしいとの噂が頻りです。
正直に言って、この息子さん、その有名音楽大学になぜ入ることができたのか不思議になるくらいひどい演奏しかできない方なんですけれど、それでも、大人になってからヴァイオリンを始めた方と比べたら格段に弾けます。
でも、楽しみながら必死にヴァイオリンに取り組んでいる人たちを小馬鹿にした発言しかしないような男です。そんな人間は入れたくない・・・のがメンバーの総意ですが、こんな人格欠損の人間しか育てられない音楽大学とは何なのでしょうか?
ところで、アマオケにいる人に限らず、日本で音楽を学んだり仕事にしたり趣味にしたりしている人のほとんどはブラームスが好きみたいですね?あるいは、大作曲家としてものすごく尊敬していますよね。また、是非ブラームスを演奏したいとも言っているようなんですが。
タイトルにした『ブラームスはお好き?』はフランスの作家フランソワーズ・サガンの小説の題名です(実は読んでいません)。かつて、フランス人はブラームスが好きではないから・・・と聞きました。
勿論、フランス人でもブラームスが好きな人沢山いるでしょう、個人の趣味ですから。でも、日本のクラシックファンほどの比率ではないかもしれません、日本でブラームスは余り好きではない・・・などと言おうものなら、こいつはクラシック音楽を全く分かっていない、と言われるのがオチですし、ベルリオーズは好きですよ・・・などと言えば、標題音楽などという純粋音楽に比べれば極めて低俗な音楽しか聴けないような輩だ!と言われてしまいます。日本の音楽ファンとは何と偏狭、偏屈なんでしょう!
かつて、大学時代に「音楽」と言う講座がありました。今ではなくなっている教養課程の講座です。講師は辻壮一さんという高名な音楽評論家の方でした。
西洋音楽史、といった講義でしたが、ギリシャ悲劇の「コロス」から始まりバッハで終わる半年間の素晴らしい講義でした。
バロック時代の音楽のレコードをかけながら(音響設備なら何でも揃っている視聴覚教室で行われた講義でした)「難しいことを考えずに、純粋に音楽を楽しめるでしょう?こんなに楽しいのが音楽ですよ、素晴らしいでしょう」と言っていたのを思い出します。
もう一度辻先生のお話を聞きたいですね。
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