今の段階では重大とは言えないまでも、ゆくゆくは息子達に負担が掛かること故、これまでの親戚や寺との付き合いや、これから先我々がいなくなった後の事など、一通り話して自覚させたかった。
しかし、息子の連れ合いの状況を聞いていくと、息子夫婦が双方の親の後始末をせざるを得ない状態になりそうな事が分かって来た。
おそらく、日本全国同じ様な話が溢れているだろう。一人っ子やそれに近い男女が夫婦になると、親が4人漏れなく付いてくる。
介護、葬式、墓、財産など問題はいくらでも湧いてくる。
今の政府は、公助の仕組みである介護保険も、家族なる古い仕組みを責任逃れ的に持ち出して来ている。
我が家のように、家族では支えられない世界になったからこその介護保険であるが、明らかに不十分であり、医療保険同様の破綻も見えてくる。
つまり、新しい姥捨論はますます力を増してくるに違いない。