これは行政が公開している地域の計画停電予定表。
不公平感満点で不平不満もあちこちで勃発しているが、
その文句や愚痴ではなく、単純にその様子を。
(どっちみち節電がいい感じに進み、中止が増えてきているしね)
これまでに毎日停電してきたが、遅かりし初の夜の話。
これ地域の総合ディスカウントだけど、3月18日の日中はこうだった。
入り口に近いほうは太陽の明るさがあるので電気消えてた。
結構物があるように思うかもしれないけど、
この缶ジュース類の箱の山積みは、期限が近いなどで爆安なのだ。
1缶29円とかざら。
だから常に山ほどあって、壁周りの棚なんか最上部程度しか見えんのだよ。
それがこんなに丸見えなわけ。
そして中央やや左の棚の上部に米の30kgの袋みたいなのがあるけど、
その下はその通りに米だったのだが全く無し。
あれから1週間も経っているのに、少し入荷しては売り切れの繰り返しで
うちは米農家の友人には被災した親戚にあげたいとして断られ、
即一般店にネットで注文して、時期が時期だけに対応がそっけなかったけど
以前紹介したように、逆に飛び交うようなタイミングではなかったので
(本当に震災当日に3合しか残ってなかった)簡単に手に入れられた。
だからこのいつも米が無い棚を見て「あぁ良かった」と思ったのだった。
同じ場所を奥のほうを取るとこんな感じ。
実はこの数日前に大幅に店の配置入れ替えられたんだよね。
10年程度変わらぬ配置だったので結構困ってる。
で、ここはミネラルウォーターや無糖茶などがあるべき場所。
今だったらなるほど納得かもしれない。
だって金町浄水場から放射性物質が出ちゃって、
乳児には取水制限が出たしね。それで一気に品薄になった。
でもこの時期はまだ雨も降ってなくそんな話は一切なかった。
それ以前の単なる買占めが横行するさなかに、
水は命の源だと買占めしていくのだろうとは良く解った。
大体、どいつもこいつもそんなことしてんなら浄水器買えよ。
そっちのほうがまともなレベルの高いもの買ったって安いっての。
まぁ放射能物質に関しては、普段検出しないかごくごく微量なので
どの程度の効果があるのか、検査データに載ってなかったかと思うけど。
(このように水質検査データ提出できるものを買うこと!!)
ちなみに突き当たりは冷蔵庫で牛乳やヨーグルトや納豆などの棚。
ものの見事に空っぽ。写ってないがアイスの冷凍庫も空っぽだった。
それもこの日は買占めに拍車が掛かってても当然かもしれない。
なにせ初めての夜の停電だったからだ。
3時間程度なのに、数日間も真っ暗であるかのように買いあさる。
背景には物が入ってこないために、数日後食うものがないとか、
飲むものが無いとなっては困ると言う心の表れだと思った。
物がどんどん入ってくる様を見て感じることが出来れば、
そんな行動には走る必要が無いからだ。
なので一概に買い占めるヤツが悪人だとも言い切れないとも思った。
だけど私と娘は先日世界中でもぐるっと回ったそうだが
(さすがにこの時期は参加しない。ただでさえ停電なのに)
電気をオフにするイベントが世界中で行われた。
これまでも何度もそのようなことは行われていて、
私は娘と1時間だけ参加して電気のありがたみと、
電気が無いときの暗さを体験していたのでそんなに慌ててはいない。
ましてや避難リュックも用意してあるので懐中電灯やローソクはあるし。
でも結構期間が長くなりそうで、長時間用のローソクは使いたくなく、
仏壇用のそれを計画された停電なのだから使いたいとして
買いに行ったがやはりふだんから用意してない人が多すぎて売ってない。
何とか手に入ったのが、5分で燃え尽きる非常に短いヤツ。
それでもないよりマシ。
そして私の場合は、伊豆大島に仕事で常駐していたときに、
夜中の2時に終わらない仕事に気が狂って、
大島空港の端にあたる北西の海っぺりに行った。
叫ぶために民家が無い海に行こうと思ったのだが、
好都合なのは東側なのだが、そこまでは時間かかりすぎるので、
西側だとそのポイントは、民家と民家が1kmぐらい無いところだったので
安眠妨害にもならないだろうと、狂ってるのに気を遣って向かったのだ。
ところがそこは、1km程度民家がない分、外灯も距離があって、
その中間地点は両方からの明かりが殆ど届かないダークゾーンだった!
そう感じてそこが空き地になっている部分だったので車を止め、
車のライトも消したら真っ黒!!真っ暗ではない真っ黒なのだ!!
そのときは半月が出ていたのだけど、それだけが一番明るい。
星も瞬きが凄まじくてギラギラ輝いている。
波の音はザザザザっとしているけど、どこを見回しても真っ黒!
そのブラックホールのようにも感じた闇に飲み込まれて食われてしまい、
この世から居なくなってしまうのではないかと言う
凄い恐怖を感じたのだ!
それは本当に忘れがたく、8年ほど経ったが鮮明に覚えている。
実際凄く叫んだのだが、ストレスを発散するためにではなく、
恐怖でたまらなくなって叫んでいたと言うのが妥当だった。
だから都市圏に住む現代人なんて本当の闇を知らない。
でも本能的にそれを知っているのか、恐怖を感じている。
だからあれこれとその対策だとしてオロオロオタオタしているのだろう。
でも闇はアンタの想像以上だぜ!?
誰にというわけでもなくそう思っていた。
そして停電の18:20を迎えることとなった。
当初ゴルフの安いプラのマーカーを裏返して蜀台にして、
対応しようと思ったら溶けてしまい、すすも飛びまくったが
私はバツンと消える瞬間の町の様子を取りたくて、
ベランダでムービー構えて動けずに居たのは既出の通り。
なのでその内外の様子を…。(画像は結構明るく加工した)
まずこれはいつも地域の鉄塔が邪魔で奥にあるスカイツリーが台無しと
話して紹介した方向。真っ暗だが都心部の遠くの明かりが見える。
どうせなら一気にバッと消えることを期待したが、
誰かがスイッチを一つ一つ慌ててオフにしているように、
バババババババババッと言う感じにややバラバラに消えた。
これは東方向。先には江戸川区や浦安方面。
画像の左下に白い横長の光があるけど、これは左から車が来ているのだ。
そのヘッドライトがこんなにも目立って居たのだった。
これは南南東方向。
遠くの明かりは上野や日本橋や新橋あたりかと。
さすがに煌々としている。
手前にある横長の大きい電気は救急病院の看板。
↑と一部被っている南南西方向。
都心部のほうだけではなく、その辺も点いてるぞ!!
なんであのマンションは!?!??
…と思うと、形状的についている上のほうは通路で、
下のほうは東向きのベランダのある部屋なのだ。
だから通路は非常灯が点灯しているのだと思う。
ん?でもその右のマンションや、中央右にある外灯が煌々と??
これ富士山が見える南西方向。
中央左の外灯が↑にあった外灯。
これをみると同じ位置にもうひとつ右に点いている。
そう、うちの辺りってブロックの境目に近いのだよ。
停電しない地域だとムカツク気もするけど、他のブロックなのだ。
だから通り向こうはこの時間全然停電していないのだ。
そして電線は町ごとではない証も良く解る。
あの外灯は停電エリアにあるものだけど、
今は停電になっていないエリアから来ている電線の突端であると言うこと。
だから周りの家は停電予定のルートから来ているので消えているけど、
外灯だけは停電予定でない地域から来ているので点いているのだ。
だけどこの境目で点いている地域って、
うちが元々持ち家だった時代に住んでいた町なのだが、
ブロックとブロックの谷間で実は停電していないらしい話も…。
それが娘と登校班が同じサエコの家は消えてないらしいのだ。
電車には近いけど停電で止まってたしそういう意味でもなさそう。
並びに小さいが救急病院があるけどその関係で?
でも南南西に救急病院の看板が点いてたけど、
その病院のほうが全然でかいんだよね。
そこは自家発電があるのか無いのか消えてたっぽいんだけど???
なんだか良く解らないけど、結構谷間があるらしい。
接骨院の院長の家はこの辺ではないのだが、
計画停電地域に思い切り入っているのに、
停電地域外との境目でもなく結構ど真ん中なのに、
周りは真っ暗でも自分のところ辺りのワンブロックは
煌々としているらしく、停電して無いらしい。
私個人はその話を聞いて「ラッキーじゃん。良かったね」と
嫌味でもなく普通にそう言った。
でも不平不満があちこちからあがっていることを考えると、
あまり長いと逆恨みで投石とかされそうで怖いよな…。
なので停電地域も東電地域はどこもかしこも多かれ少なかれ
したほうがいいように思うし、偏って常にって地域はなくしたほうがいい。
最後に室内。
奥に赤く見えるのは石油ストーブ。
やっぱエアコンじゃない、石油ファンヒーターじゃない。
石油ストーブだよ。灯油さえあればつくんだから。
お湯も沸くんだよ。なんならなんか焼いてもいいぜよ。
そして中央でひときわ明るさをかもし出しているのはローソク。
ローソクの心もとない明かりがこんなにも明るいのだよ。
この闇の中、多くの人がそれに気がついたかと思う。
実際アロマキャンドルなどで知ってた人も、
実際は明かりが何かしらあるわけで、ここまで暗い中なのは初体験かと。
そして娘の前には、卵焼きとウインナーとおにぎり。
ピクニックメニューが無難だった。
さらに誰もビールとか買う人を見ない中、
私はしっかり買っててこの日も当然飲んだ。
ただ娘も言っていたけど、殆ど見えないので何食ってるか解らない。
なのであまり食欲が湧かないらしいのだ。確かにそうだな。
飲み物は入りやすいけど、固形物は入りにくい。
普段「視覚も味のひとつ」なんていうように、盛り付けや彩が大事な
料理のそれが奪われているんだからね。たとえおにぎりとかだとしても。
これ、ローソクを持っている娘。
ストーブは煌々というよりは赤々とと言う感じだよね?
ローソクは煌々としてるでしょ?
これは醤油差しの小皿にキューブ型の画鋲があって、
それを裏返して、ホイルをかぶせて蜀台にしてあるのだ。
3皿用意してあって、1個消えかかったら次を点火。
3つ目はトイレなど移動するときに持ち運ぶのだ。
懐中電灯もあるけど、まだそれは贅沢品。
ローソクで出来るだけ対応したい。
だってこのとき乾電池も全て売り切れだったからね。
そして以前暗くしたときは、話をしていた。
厳密には真っ暗は30分程度で、他30分はテレビはつけていたのだった。
だから今回はそれも許されない。
初めて娘はラジオを聴くことになった。
これまでも耳にしたことはあちこちである。
でもメインで集中して聞くなんてことは初めてなのだ。
私も夜は久々。当然夜はともだちもまだ宵の口ももうやってない。
それで各局聞いてみたが、やはり地震や原発の話。
娘はその辺は飽き飽きしていたし、恐怖心も煽られまくっていたから
ブルータスお前もかの心境でラジオにも思ったかもしれない。
だけどTBSは比較的音楽をかけていた。
知らないリクで昔の歌や洋楽が掛かっていたが、
地震関連の話よりは喜んでいた。
それで「知っている歌を掛けてください」ってお願いしたら、
嵐の果てない空か何かが掛かったのだ。
それで大喜びして、何が掛かるかわからないドキドキ感や
掛かったときの意外な喜びが新鮮だったのだろう。
「なんか楽しい!」と空元気なんだろうけど言っていた。
夜初日のこの日は22:00までではなく21:00に復旧した。
通電の瞬間は「ブイ~~~~ン」と言う音がするのでわかる。
予定より早かったのでなんとなく得した気分だ。
停電させられて大損だということが大半は思っているのだろうが、
私と娘はそうではなく得した気持ちで嬉しかった。
その証に娘は「もう10時!?え!?9時!?やったぁ!」と言ってた。
この不便さを体験して、物を大事にしたりしてくれるといいんだけど。
…逆に捨てられない症候群にはならないで欲しいが。
そしてお腹空いたといって、改めておにぎりなどハグハグ食ってた。
とにかく普段ではなかっただろうことは、被災地でなくとも結構多い。
特に計画停電地域には。
冒頭画像はもう過ぎ去った時期の計画停電予定だけど、
うちの地域は夜はまだ2回しか経験してないけど
(昨日辛くも3回目を逃れて嬉しかった)
昼間から始まってたわけで、毎日どこかしこの時間停電してる。
その昼間は地域の中小企業に大打撃を与えてる。
福島の農家の人が自殺されてしまったそうだが、
そういうこともこっちでも起きてしまうよ。
なにせ6時間ってのもあったんだぜ!?朝一と午後一に!!
個人的には水道のサビなどの毎回のあれが結構なストレスだし。
小さいことだと思われるだろうが、本当に勿体無いし嫌なのだ。
資源の無駄を強要させられる気持ちと、無駄な使用料金を強制的に
上げさせられることは立派にストレス。
朝一も結構困る。起きたら停電してんだぜ!?
トイレを流す水を貯めておかないとならない。
大を流すのにバケツ一杯居るんだぜ!?結構な量だよ。
そしてコーヒーを飲んだりする水や歯磨きや洗面の水も。
何とかガスは水のように止まらないので使えるが、
パンも焼けないし、チンも使えない。
そのまま食べられる食パンや惣菜パン。(でも売り切れ)
お湯沸かしてお茶漬け。こんなのしか食べられない。
もちろん冷や飯に目玉焼きとかも出来るけどね。
せめてもの幸いは、やはり企業の消費が凄い証で週末は停電していない。
企業が多数休みだから止められずに済んでいるのだ。
こうなると計画停電地域は節電と停電を。
停電しないところは常に節電を!
こういうことだよ。
東電以外の所だって、節電したほうがいいよ。
調子に乗って電気使いすぎたんだよ。先進国だと奢って。
もちろんこの災害が天罰だなんて言わない。
でもこの災害によって気づかされたことは山ほどある。
こんな多くの人の命が奪われたり、行方が解らなかったり、
怪我や被災を被っておられる中、それにより気づかされたことを
しっかりと適切な対応をして襟を正さないと、
それこそ今度は罰が当たる気がする。
そういう意味で被災地だけでなく、全国民で乗り越えないとならない。
こういうことなのだと思う。
不公平感満点で不平不満もあちこちで勃発しているが、
その文句や愚痴ではなく、単純にその様子を。
(どっちみち節電がいい感じに進み、中止が増えてきているしね)
これまでに毎日停電してきたが、遅かりし初の夜の話。
これ地域の総合ディスカウントだけど、3月18日の日中はこうだった。
入り口に近いほうは太陽の明るさがあるので電気消えてた。
結構物があるように思うかもしれないけど、
この缶ジュース類の箱の山積みは、期限が近いなどで爆安なのだ。
1缶29円とかざら。
だから常に山ほどあって、壁周りの棚なんか最上部程度しか見えんのだよ。
それがこんなに丸見えなわけ。
そして中央やや左の棚の上部に米の30kgの袋みたいなのがあるけど、
その下はその通りに米だったのだが全く無し。
あれから1週間も経っているのに、少し入荷しては売り切れの繰り返しで
うちは米農家の友人には被災した親戚にあげたいとして断られ、
即一般店にネットで注文して、時期が時期だけに対応がそっけなかったけど
以前紹介したように、逆に飛び交うようなタイミングではなかったので
(本当に震災当日に3合しか残ってなかった)簡単に手に入れられた。
だからこのいつも米が無い棚を見て「あぁ良かった」と思ったのだった。
同じ場所を奥のほうを取るとこんな感じ。
実はこの数日前に大幅に店の配置入れ替えられたんだよね。
10年程度変わらぬ配置だったので結構困ってる。
で、ここはミネラルウォーターや無糖茶などがあるべき場所。
今だったらなるほど納得かもしれない。
だって金町浄水場から放射性物質が出ちゃって、
乳児には取水制限が出たしね。それで一気に品薄になった。
でもこの時期はまだ雨も降ってなくそんな話は一切なかった。
それ以前の単なる買占めが横行するさなかに、
水は命の源だと買占めしていくのだろうとは良く解った。
大体、どいつもこいつもそんなことしてんなら浄水器買えよ。
そっちのほうがまともなレベルの高いもの買ったって安いっての。
まぁ放射能物質に関しては、普段検出しないかごくごく微量なので
どの程度の効果があるのか、検査データに載ってなかったかと思うけど。
(このように水質検査データ提出できるものを買うこと!!)
ちなみに突き当たりは冷蔵庫で牛乳やヨーグルトや納豆などの棚。
ものの見事に空っぽ。写ってないがアイスの冷凍庫も空っぽだった。
それもこの日は買占めに拍車が掛かってても当然かもしれない。
なにせ初めての夜の停電だったからだ。
3時間程度なのに、数日間も真っ暗であるかのように買いあさる。
背景には物が入ってこないために、数日後食うものがないとか、
飲むものが無いとなっては困ると言う心の表れだと思った。
物がどんどん入ってくる様を見て感じることが出来れば、
そんな行動には走る必要が無いからだ。
なので一概に買い占めるヤツが悪人だとも言い切れないとも思った。
だけど私と娘は先日世界中でもぐるっと回ったそうだが
(さすがにこの時期は参加しない。ただでさえ停電なのに)
電気をオフにするイベントが世界中で行われた。
これまでも何度もそのようなことは行われていて、
私は娘と1時間だけ参加して電気のありがたみと、
電気が無いときの暗さを体験していたのでそんなに慌ててはいない。
ましてや避難リュックも用意してあるので懐中電灯やローソクはあるし。
でも結構期間が長くなりそうで、長時間用のローソクは使いたくなく、
仏壇用のそれを計画された停電なのだから使いたいとして
買いに行ったがやはりふだんから用意してない人が多すぎて売ってない。
何とか手に入ったのが、5分で燃え尽きる非常に短いヤツ。
それでもないよりマシ。
そして私の場合は、伊豆大島に仕事で常駐していたときに、
夜中の2時に終わらない仕事に気が狂って、
大島空港の端にあたる北西の海っぺりに行った。
叫ぶために民家が無い海に行こうと思ったのだが、
好都合なのは東側なのだが、そこまでは時間かかりすぎるので、
西側だとそのポイントは、民家と民家が1kmぐらい無いところだったので
安眠妨害にもならないだろうと、狂ってるのに気を遣って向かったのだ。
ところがそこは、1km程度民家がない分、外灯も距離があって、
その中間地点は両方からの明かりが殆ど届かないダークゾーンだった!
そう感じてそこが空き地になっている部分だったので車を止め、
車のライトも消したら真っ黒!!真っ暗ではない真っ黒なのだ!!
そのときは半月が出ていたのだけど、それだけが一番明るい。
星も瞬きが凄まじくてギラギラ輝いている。
波の音はザザザザっとしているけど、どこを見回しても真っ黒!
そのブラックホールのようにも感じた闇に飲み込まれて食われてしまい、
この世から居なくなってしまうのではないかと言う
凄い恐怖を感じたのだ!
それは本当に忘れがたく、8年ほど経ったが鮮明に覚えている。
実際凄く叫んだのだが、ストレスを発散するためにではなく、
恐怖でたまらなくなって叫んでいたと言うのが妥当だった。
だから都市圏に住む現代人なんて本当の闇を知らない。
でも本能的にそれを知っているのか、恐怖を感じている。
だからあれこれとその対策だとしてオロオロオタオタしているのだろう。
でも闇はアンタの想像以上だぜ!?
誰にというわけでもなくそう思っていた。
そして停電の18:20を迎えることとなった。
当初ゴルフの安いプラのマーカーを裏返して蜀台にして、
対応しようと思ったら溶けてしまい、すすも飛びまくったが
私はバツンと消える瞬間の町の様子を取りたくて、
ベランダでムービー構えて動けずに居たのは既出の通り。
なのでその内外の様子を…。(画像は結構明るく加工した)
まずこれはいつも地域の鉄塔が邪魔で奥にあるスカイツリーが台無しと
話して紹介した方向。真っ暗だが都心部の遠くの明かりが見える。
どうせなら一気にバッと消えることを期待したが、
誰かがスイッチを一つ一つ慌ててオフにしているように、
バババババババババッと言う感じにややバラバラに消えた。
これは東方向。先には江戸川区や浦安方面。
画像の左下に白い横長の光があるけど、これは左から車が来ているのだ。
そのヘッドライトがこんなにも目立って居たのだった。
これは南南東方向。
遠くの明かりは上野や日本橋や新橋あたりかと。
さすがに煌々としている。
手前にある横長の大きい電気は救急病院の看板。
↑と一部被っている南南西方向。
都心部のほうだけではなく、その辺も点いてるぞ!!
なんであのマンションは!?!??
…と思うと、形状的についている上のほうは通路で、
下のほうは東向きのベランダのある部屋なのだ。
だから通路は非常灯が点灯しているのだと思う。
ん?でもその右のマンションや、中央右にある外灯が煌々と??
これ富士山が見える南西方向。
中央左の外灯が↑にあった外灯。
これをみると同じ位置にもうひとつ右に点いている。
そう、うちの辺りってブロックの境目に近いのだよ。
停電しない地域だとムカツク気もするけど、他のブロックなのだ。
だから通り向こうはこの時間全然停電していないのだ。
そして電線は町ごとではない証も良く解る。
あの外灯は停電エリアにあるものだけど、
今は停電になっていないエリアから来ている電線の突端であると言うこと。
だから周りの家は停電予定のルートから来ているので消えているけど、
外灯だけは停電予定でない地域から来ているので点いているのだ。
だけどこの境目で点いている地域って、
うちが元々持ち家だった時代に住んでいた町なのだが、
ブロックとブロックの谷間で実は停電していないらしい話も…。
それが娘と登校班が同じサエコの家は消えてないらしいのだ。
電車には近いけど停電で止まってたしそういう意味でもなさそう。
並びに小さいが救急病院があるけどその関係で?
でも南南西に救急病院の看板が点いてたけど、
その病院のほうが全然でかいんだよね。
そこは自家発電があるのか無いのか消えてたっぽいんだけど???
なんだか良く解らないけど、結構谷間があるらしい。
接骨院の院長の家はこの辺ではないのだが、
計画停電地域に思い切り入っているのに、
停電地域外との境目でもなく結構ど真ん中なのに、
周りは真っ暗でも自分のところ辺りのワンブロックは
煌々としているらしく、停電して無いらしい。
私個人はその話を聞いて「ラッキーじゃん。良かったね」と
嫌味でもなく普通にそう言った。
でも不平不満があちこちからあがっていることを考えると、
あまり長いと逆恨みで投石とかされそうで怖いよな…。
なので停電地域も東電地域はどこもかしこも多かれ少なかれ
したほうがいいように思うし、偏って常にって地域はなくしたほうがいい。
最後に室内。
奥に赤く見えるのは石油ストーブ。
やっぱエアコンじゃない、石油ファンヒーターじゃない。
石油ストーブだよ。灯油さえあればつくんだから。
お湯も沸くんだよ。なんならなんか焼いてもいいぜよ。
そして中央でひときわ明るさをかもし出しているのはローソク。
ローソクの心もとない明かりがこんなにも明るいのだよ。
この闇の中、多くの人がそれに気がついたかと思う。
実際アロマキャンドルなどで知ってた人も、
実際は明かりが何かしらあるわけで、ここまで暗い中なのは初体験かと。
そして娘の前には、卵焼きとウインナーとおにぎり。
ピクニックメニューが無難だった。
さらに誰もビールとか買う人を見ない中、
私はしっかり買っててこの日も当然飲んだ。
ただ娘も言っていたけど、殆ど見えないので何食ってるか解らない。
なのであまり食欲が湧かないらしいのだ。確かにそうだな。
飲み物は入りやすいけど、固形物は入りにくい。
普段「視覚も味のひとつ」なんていうように、盛り付けや彩が大事な
料理のそれが奪われているんだからね。たとえおにぎりとかだとしても。
これ、ローソクを持っている娘。
ストーブは煌々というよりは赤々とと言う感じだよね?
ローソクは煌々としてるでしょ?
これは醤油差しの小皿にキューブ型の画鋲があって、
それを裏返して、ホイルをかぶせて蜀台にしてあるのだ。
3皿用意してあって、1個消えかかったら次を点火。
3つ目はトイレなど移動するときに持ち運ぶのだ。
懐中電灯もあるけど、まだそれは贅沢品。
ローソクで出来るだけ対応したい。
だってこのとき乾電池も全て売り切れだったからね。
そして以前暗くしたときは、話をしていた。
厳密には真っ暗は30分程度で、他30分はテレビはつけていたのだった。
だから今回はそれも許されない。
初めて娘はラジオを聴くことになった。
これまでも耳にしたことはあちこちである。
でもメインで集中して聞くなんてことは初めてなのだ。
私も夜は久々。当然夜はともだちもまだ宵の口ももうやってない。
それで各局聞いてみたが、やはり地震や原発の話。
娘はその辺は飽き飽きしていたし、恐怖心も煽られまくっていたから
ブルータスお前もかの心境でラジオにも思ったかもしれない。
だけどTBSは比較的音楽をかけていた。
知らないリクで昔の歌や洋楽が掛かっていたが、
地震関連の話よりは喜んでいた。
それで「知っている歌を掛けてください」ってお願いしたら、
嵐の果てない空か何かが掛かったのだ。
それで大喜びして、何が掛かるかわからないドキドキ感や
掛かったときの意外な喜びが新鮮だったのだろう。
「なんか楽しい!」と空元気なんだろうけど言っていた。
夜初日のこの日は22:00までではなく21:00に復旧した。
通電の瞬間は「ブイ~~~~ン」と言う音がするのでわかる。
予定より早かったのでなんとなく得した気分だ。
停電させられて大損だということが大半は思っているのだろうが、
私と娘はそうではなく得した気持ちで嬉しかった。
その証に娘は「もう10時!?え!?9時!?やったぁ!」と言ってた。
この不便さを体験して、物を大事にしたりしてくれるといいんだけど。
…逆に捨てられない症候群にはならないで欲しいが。
そしてお腹空いたといって、改めておにぎりなどハグハグ食ってた。
とにかく普段ではなかっただろうことは、被災地でなくとも結構多い。
特に計画停電地域には。
冒頭画像はもう過ぎ去った時期の計画停電予定だけど、
うちの地域は夜はまだ2回しか経験してないけど
(昨日辛くも3回目を逃れて嬉しかった)
昼間から始まってたわけで、毎日どこかしこの時間停電してる。
その昼間は地域の中小企業に大打撃を与えてる。
福島の農家の人が自殺されてしまったそうだが、
そういうこともこっちでも起きてしまうよ。
なにせ6時間ってのもあったんだぜ!?朝一と午後一に!!
個人的には水道のサビなどの毎回のあれが結構なストレスだし。
小さいことだと思われるだろうが、本当に勿体無いし嫌なのだ。
資源の無駄を強要させられる気持ちと、無駄な使用料金を強制的に
上げさせられることは立派にストレス。
朝一も結構困る。起きたら停電してんだぜ!?
トイレを流す水を貯めておかないとならない。
大を流すのにバケツ一杯居るんだぜ!?結構な量だよ。
そしてコーヒーを飲んだりする水や歯磨きや洗面の水も。
何とかガスは水のように止まらないので使えるが、
パンも焼けないし、チンも使えない。
そのまま食べられる食パンや惣菜パン。(でも売り切れ)
お湯沸かしてお茶漬け。こんなのしか食べられない。
もちろん冷や飯に目玉焼きとかも出来るけどね。
せめてもの幸いは、やはり企業の消費が凄い証で週末は停電していない。
企業が多数休みだから止められずに済んでいるのだ。
こうなると計画停電地域は節電と停電を。
停電しないところは常に節電を!
こういうことだよ。
東電以外の所だって、節電したほうがいいよ。
調子に乗って電気使いすぎたんだよ。先進国だと奢って。
もちろんこの災害が天罰だなんて言わない。
でもこの災害によって気づかされたことは山ほどある。
こんな多くの人の命が奪われたり、行方が解らなかったり、
怪我や被災を被っておられる中、それにより気づかされたことを
しっかりと適切な対応をして襟を正さないと、
それこそ今度は罰が当たる気がする。
そういう意味で被災地だけでなく、全国民で乗り越えないとならない。
こういうことなのだと思う。