【半休中】Beyond talk to oneself

子どもや日常、スポーツ回顧、時事の疑問に世の声の1人として触れていきます。競馬予想はあくまで履歴と仲間向けです。

2014 FIFA WORLD CUP BRAZIL 【日本代表総括】

2014年07月01日 23時43分09秒 | サッカー日本代表
どういう結果にせよ、終わりはやってきて、
最後まで歓喜に包まれるのは、優勝と言う唯一1カ国だけ。
そこを目指して世界各国が4年間を積み上げてくる。

だから負けて帰ってくることは当たり前のことで、
優勝国以外は全部それなのだから、日本の敗退はある種当たり前。
でもその背景があり、中心選手は優勝を公言した。
監督も強気の攻撃サッカーを展開させた。
4年間の間には、それがウマく機能しないことや、
もっと攻撃的にと3バックもしばしば試されたが
それは形にならなかったとして封印されたが、
ザック体制初陣のアルゼンチン戦では1-0で勝利など
優勝を公言したくもなりそうな結果を手にし、
それは厳しいが無いことは無いだろうと、
我々もほのかな夢を見た。

夢なんだから所詮覚めたら別の現実というものが待ってる。
そういうことなだけじゃ無いかと言えばその通り。
でも韓国代表が帰国時、厳しいサポーターに飴を投げられた。
韓国では見下げる時に「飴でも食ってろ」というそうだ。
日本は歓迎ムードで顔で気に入ってる
サポとは全く言えない、芸能人の追っかけレベルの女子が
キャー言って歓迎のボードを掲げて騒いでる。

それはそれで日本人は心が広く優しいとも取れるけど、
韓国のそれも昔日本でも城が水掛けられたりとか
世界でも玉子ぶつけられるなどよくあること。
それを思えば、韓国代表の目の前に撒いただけで
ぶつけたわけでもなく、叱咤と言うことではありだと思う。
それだけ代表選手にも英雄の監督洪明甫にも
大きな期待をしていたのだから、未勝利で予選敗退とは
過去最高4位の国としても、大きく失望したのだろう。

一番失望してしょげているのは選手と関係者。
そんなのは誰もが解る当たり前のこと。
だから叱咤など、死人に鞭打つようなもので
あまりにも酷いそれは心無いことだと言う人も居る。

でもサッカーはそうじゃない。
以前浦和のサポが赤い悪魔とマンUやベルギー代表が言われるが
同じようにJの赤い悪魔と言われたことで、
特にマンUのほうから、英国こ過激サポであるフーリガンとも
結びつけて、それを真似てかっこいいというスタンスで
暴徒化して問題化したことがあった。
そういうことではなく、勝てば賞賛を、負ければ非難を、
その対義を受けることは当たり前なのだ。
その非難こそが、サポとして支えるチームを強くする。

それが無かったらどうなることか。
おそらく褒め殺しやゆとりなどの教育失敗世代のように
取り返しの付かないものを育ててしまう。
彼らには競争を排除したために、適切な争いも出来ない。
他人と争うことは優劣を決めるだけじゃなく、
勝つために努力したり、メンタルを強くしたり、
相手もまた然りで、互いに上昇志向をもたらせる効果がある。
戦い方を殺人などの間違ったことに発展しなければ、
それは争うことがとても素晴らしいことだと言い切れる。
それを排除した世代だから草食系男子が増え、
女子狩をしに行かないから、彼氏が居ない女子が増え、
そんな女子は肉食で金もあって楽しませてくれる
大人の男という40代以上とかのおっさんと付き合ってる。
それって世代を繋ぐ生物として黄色信号の危機だぜ!?

そんなことから、綺麗ごとで固めた世の中は間違い。
適切な範囲でのヨゴレも必要。必要悪と言う言葉もあるように。
そういうものがあるから夢や希望がある。
「今日の悪いことより、明日は少しはいいことがあるだろう」
毎日いいことずくめだったら、誰もそうは思わない。
未来も見えず、夢も希望も無い。表面上今が綺麗過ぎるから。

だから明日への希望や夢を見るのは、今が辛いから。
辛いのは嫌だから乗り越えようとする。
辛いから死んでしまおうなんて、ちょっとやそっとじゃ考えない。
その乗り越えようとする気持ちと、実際にする行動が、
人を成長させ、強くさせる。一回り大きく心も育つのだ。
そんな大事なものを綺麗ごとで埋もれさせようとすることのほうが
よっぽどの悪だと思う。
だって成長や夢を奪い取ろうとしているのだからね。
だから偽善者って嫌いだよ。
嫌われたくないから綺麗ごとしか言わない。
それの塊を見たとき、本人は綺麗な自分にマスターベーションを
たまらなく感じていることだと思うけど、
こっちは反吐が出るほど虫唾が走ってる。
そういうの、バレてっから。天使なんて居ないんだよ。人間には。

と、いうことで、選手たちは日の丸を背負ってよくやったと
基本的には思っているし、常に思い通りの結果が出るものではないと
そういうことも解ってる。
だけどそれを踏まえて、冷静にただ期待するものと
現実の結果とのギャップを浮き彫りにして、
いいものはいい、悪いものは悪い。
個人的な人ではなく、考え方や戦術などの好き嫌いも含め
独断での総括と評価をして、ザックジャパンの締めくくりを
ここに記そうと言うこと。だから他意はないのだよ。


まずこのチームはずっと言って来たがザックと本田のチーム。
もっと言えば本田のチームで一応ザックが監督。
本田は魔導師のようだった。
だって監督までをも魔法にかけてしまった。

もちろん本田の言葉の意味などは良くわかってる。
自分も彼と似たような性格だから。
有限実行と人は言うけれど、決してそうじゃない。
口にするので不言実行でないのでは?と思うだろうが
抜本的に違う。
確かにその通りの結果が出れば、有限実行をしたと、
自他共にそう思うことだろうけど、
本質的にあれは、口にしてパブリックなものにしてしまえば
言葉は独り歩きをして大勢に伝わる。
そうするともうその発した言葉から逃げられなくなる。
そんなことをわざわざなんでするのか?
今回のような結果が出たら、もの凄く叩かれるし、
狼少年呼ばわりも、詐欺師呼ばわりもされて当然。
♪だのに~~~なぁぜぇ~~~~ というと、
ただ単純に人に大きすぎる夢とか目標を知ってもらった時、
自分が心の中で思い描いている以上に、
それを実現しないと恥ずかしくみっともないし、
大変なことになる。…と、自分にプレッシャーを掛け、
より一掃その実現に向けて、全ての努力を惜しまずに、
ただひたすらに仲間を巻き込み(団体競技だから)そこを目指す。
そんな単純なものなのだよ。

だけどもそれは過剰すぎる目標と、勘違いした戦術。
それを勘違いしそうな好結果が時折あり、
目標は高いほうがいいという世界中で多分共通すること。
それらがあいまみえてああなってしまった。
昔F1の鈴木亜久里が日本人初の表彰台に上った後のインタビューで
「高い目標は高いまま置いといて、目の前の一歩を大事に確実に」
このようなことを言っていたが、本田らには目の前が見えてなかった。
なんとなく今更引っ込みが付かないと言うこともあったのではないか?
選手監督には違うんじゃ無いかと言うものはあったと思う。
だからこそザックが本番でぶれた。
初戦のコートジボワール戦を攻撃サッカーではなく
守備的布陣で入ったのだと思う。

それは親善試合のザンビア戦。
76位の格下相手に0-2とリードを許して追いかける展開。
4-3と無理やり勝ったものの内容は惨憺たる物で、
一時3-2と逆転したのにさらに同点に追いつかれて
ドロー濃厚のところ大久保が見事なトラップで反転して
ネットを揺らした後半ロスタイムのあの劇的ゴールでの勝利。
ドラマチックではあったけど、サッカー自体は低いものだった。
だからザックがこんなのより上のアフリカ勢は、
4年前の親善試合も長友が手の足も出なかったと言ってたし、
これは日本にとってとんでもない相手だと思わせてしまった。
それでザックがぶれだしたのかと。
それは監督の戦術や人選のせいでもあり、選手のせいでもある。
何がとは明確に絞ることはできないが、
とにかくぶれる大きな原因になったことは間違いない。

そもそも勘違いはザック体制初戦のアルゼンチンに勝った事。
そこから徐々に始まった。
世界のTOPチームの一角に弱腰にならなかったら勝てた。
だから本田もザックも攻撃的サッカーにシフトしたと言うか、
それで間違いない!これでグイグイ突っ走るぞ!となったかと。
ビビッて引くから負けるので、前に出れば勝てると。
ボクシングでも後ろに下がれば相手のペースにはまり、
強気に前に前に行くほうが自分のペースにさせやすい。
それと同じようなことかと。

でも辛らつな結果が出たものもあった。
それをどうして忘れたのか?
喉下過ぎれば熱さわするるなのか?
あのコンフェデでのこてんぱんが日本の正しい力を証明した。
あそこで軌道修正が出来たはずなのに、
あのこてんぱんを全く活かさなかった。それは大いなる戦犯。
そこは戦術なので監督の責められるところ。

責められるところといえば、本来ザックが一番責められるのは
やはり本田のこと。やつを王様にしたのはザック。
あの性格だから、誰が監督でもああだったと思うけど、
岡ちゃんは「カズ、三浦カズです」とキングを切ったように、
トルシエはベンチで髪の毛ばかりいじって全然試合見てない!
自分はピッチに居るべきで、ベンチに居るべきではないってことか!
そんなやつは要らない!と俊輔を切ったとか、
監督なんだからそのぐらいの気迫と、オレのほうが上だって姿勢を
しっかりと見せて欲しく、一選手のたわごとに惑わされて
その気になってその選手に肩入れして王様にしてたんじゃ
そういう入口の部分から既に間違いまくってたと言い切れるかと。

今回みっともないとも取れる5バックのチームが好成績。
やはり点を取らないと勝てないものだが、
まずは守ってからというのが鉄板的基本なんだと証明した。
だからカウンターサッカーが功を奏し流行ってる。
もうバルサを代表としたパスサッカーはとっくに終わってる。
それを今時スペインも日本も引きずってたから負けた。
スペインはともかく、バルサの終焉が来て、レアルがカウンターで
非常に強くなり、新時代を見せて2年も経つのに、
修正変更をせずパス中心のポゼッションサッカーのまま。
それではこういう結果になるだろうよ。

時代の流行に乗り遅れたとかではなく、
世界的に攻略された戦術をなんでいつまでもやってる!?ってこと。
それをやってたからこうなったのは当たり前だよ。
話はやや関連して違う話になるけど、
それでいてもっと攻撃的に3バックを一時試していて、
守備を多少軽視して、3点取られても4点取って勝てばいいという
超攻撃的な前がかりでは、それは全く機能しないのも当たり前で
元々守備ありきでやってきた国なのに、いきなり無理だって。
でももしや3バックを基本フォーメーションにしていたら、
プレスに押されて、結果的に5バックになっただろうし、
逆にそうなったほうが、オランダやチレのように
アジア勢唯一の勝利と決勝トーナメント進出を
かなえていたかもしれないという皮肉も想像した。

ということで、自分を鼓舞するための本田のビッグマウスは
それだけに留まらず、監督と多くの選手を巻き込んで
最悪なものとなってしまったこと。
その魔導師の術をかき消す別の魔法を唱えるものが居なかった。
それも大きな不幸のひとつだった。

大体自分たちのサッカーが出来なかったって
監督も殆どの選手もいうけど、当たり前なんだから言うなよ。
大陸予選の1次や2次ならそういうことは出来るだろうけど、
本大会に弱いチームは無く、そんなもん自由にやらせるところなど
全く存在しないよそんなもん!!!!
5バックのオランダだけど、ファンハール監督が
恥を忍んでやらせたものだった。
それはオランダの基本的なものではないので、
変動とか流動とか、相手や状況に応じて形を変えること。
オランダクラスのチームですらそのようにやってるのに、
それよりより随分格下の日本がおこがましいっての。
超攻撃的布陣で自分たちの思うようにさせてくれないなんて。
当たり前じゃんそんなの。
なのにこぞってみんな何あの言い訳!???
それは非常に腹立たしかった。

本田に意見を言えるものが居なかったことと、
ザックが本田ありきで溺愛したことも最悪のシナリオを
推し進めるものとなった。
大久保が意見を言えたが、あそこまで来ての召集だし、
もはや出来上がったそれを変更させる効果は無かった。
逆に本田に意見することで、波風ではないが、
いつもと違う空気感を作り出しただけになったかと。

私はこの結果を受けてではなく、もっともっと早い段階から
本田不要論を言ってきた。
それは体格の貧相なものをカバーするにはスピードしかない。
本田というブレーキが居たらそれは叶わないからだ。
ワントップを柿谷にしたとすると、左右のシャドーとTOP下は
右から岡崎、清武、香川でいい。
TOPは大迫でもいいがこれだとダイレクトパスなどかなり速そう。
なんなら岡崎の位置に清武を入れて、香川をTOP下にして、
左には斉藤というのも凄く面白そうだ。
スペクタクルな速い展開を想像するとワクワクする。
まぁ攻略されたバルサ型だけど、逆にそれを押し通したのだから
やるのなら今回しかなかったはず。もうこれまでのパスサッカーは
推奨している人も居るようだが、どこの国も通用していないのだから
時代の遺物にとらわれていたら置いていかれるだけ。きっぱりやめよ。

それはここに来て急にではない。
バルサはそのパスサッカーで3連覇してきたが、
2011-12シーズンにレアルにやられた。
でも2012-13シーズンには即行取り返し優勝したので
一見問題ないように見えるが、それでも攻略されているわけで
それでも尚プレーの正確性など選手の質の高さでカバーして
その結果を出して見せた。でもでもでもでも!
そのバルサスタイルの、ほぼバルサであるスペイン代表が
こういう結果なのが物語ってるよ。
まぁシャビやシャビアロンソ、ビジャなど30代でも
なお主力なことが原因の一端でもあるとも言えるけど、
(思えばイニエスタもトーレスももう30歳かよ!?)
日本は攻略されてきたバルサのパスサッカーを受けて
ぶれないことで徹底的にあのスタイルを通したんだろうけど、
攻略されているものを継続する怖さもあるわけで、
勇気を持つなら戦術やスタイルの舵を大きく切ってほしかった。
それも本田がぶれてどうすると言っていた気がする。

とにかく選手を手なずけられない監督が弱すぎた…。
延長も無い予選の負けてる試合で交代カード1枚残したって
誰がどう考えても理解できないこともあったし、
聞けば青山を入れようと思ったって、
負けてんだから前の選手だろうに!?
厳密にはドローだったギリシャ戦だけど、
あそこは確実に斉藤でしょうに。
誰かはともかく、交代枠使い切らないっていまだに解せない。
交替選手は結構なんでこの人?ってのは多かったけど、
さすがに勝ってないのに余らすって…。



なんかまだまだ言い足りないけど、
もう眠いので総合の採点をして終わりにしようかと。


川島永嗣  2.5
西川周作  -
権田修一  -
内田篤人  5
今野泰幸  3.5
伊野波雅彦 -
吉田麻也  4
森重真人  4.5
酒井宏樹  -
酒井高徳  -
長友佑都  4
青山敏弘  4
長谷部誠  4.5
山口蛍   5
遠藤保仁  4.5
本田圭佑  3.5
香川真司  3
大久保嘉人 4
大迫勇也  4
齋藤学   -
清武弘嗣  -
柿谷曜一朗 3.5
岡崎慎司  4.5
ザック   2


ザックは監督だからこの結果には厳しい評価になるのは当然。
納得できない交代や、勝てる戦術を見極められなかったこと
(弱い国や1.5軍の一流国に通用しても、一流の1軍に通用しないと)
その辺の責任は大きい。

選手では川島がそんなに責められては居ないが、
私には頼りなさが目立った。
献身的に防いでいた場面はいいぞ頑張れと目を細めたが、
結局致命的なときには全然ダメだったし、
セーブしたのもほぼ正面でミドルとか多少距離があるものばかり。
近距離のものにするどい反応をして止めたものが無かった。

今野は勝たねばならないコロンビア戦で
チームのイケイケの前がかりな気持ちに超マイナスの水を注いだ。
その罪は凄まじく大きい。それで負けたといって過言じゃない。
3試合目であんなに入れこんでることは頼りない。
折角いい物を持っているのに。

本田と岡崎はもう1点ずつ低かったが、
得点とアシストで少し点数を上げた。
その分決定的な場面があったのにらしからぬ処理で
決められないまま無得点に終わった香川は
前回サポート帯同の悔しさを爆発させるステージで
借りてきた猫のようではどうしようもない。
今後も本番の大舞台に弱いなら、金輪際呼ばれることは無い。

大久保も待望論が随分あったが、その前は久人だった。
どっちも小さい子。
だから私は両者とも不要と言ってきた。
でもFWの岡崎以外の光らなさにイライラしたし、
最終的には大久保は経験があるから(代表とリーガの)
意外といいかもと最終選考直前で思い始めていた。
それまではJは評価が低いリーグで、そこで得点王になっても
そんなもん世界には何の役にも立たず通用しないこと、
Jだから出来たけど、世界相手ではフィジカルが弱すぎなこと
そういう意味で吹っ飛ぶだけだとして不要だと言い張ってた。
ある種それを聞いた連中は、本大会を見て納得したと思う。
飛ばされてただけで点も取れなかった=不要だったのか・・・と。
直前の親善試合では可能性見えたのにね。

まぁもういいか。このぐらいで。

なんか前回全然決まらないで、原さんが代行監督して
やっとザックだけ口説けて就任してもらったと言う
時間が掛かって苦労したのだったが、
今回あっさりアギーレで決まり!?
しかも報道がどんどん一人歩きして邁進してるけど。
協会は決まってないし、交渉すら開始してないっていいながら、
報道のどんどん進むさまに煽られてどこか黙認した感じ。

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