実際満身創痍ではないのだが、前回の疑惑の米国戦や北京五輪、
さらに近年韓国との対戦成績など、それにもまして日本の看板である
イチローがあの状態では、満身創痍で勝ち得た優勝だという印象を持っている。
正直今回は優勝は無いと思った。
当然国民として、今は代表のサッカーに行ってしまったとは言え、
私も野球少年で球速もそこそこあるし、捕手以外どこでも出来るし、
小学生の頃から毎日みんなと野球をやってて、
親父が昔は多かった、いわゆる巨人キチガイだったし、
その親父の友人が巨人の捕手もやってたから、自分が野球キチガイになるのは
当然といえば当然だったが、長嶋・王の引退後、球団のいろんなことや
フロントと現場との温度差、江川、清原・桑田、元木などの入団の様を見て
うんざりして嫌いになったのだった。
でも元々それだけ大好きだったので、さほど見なくなろうが、時代が変わろうが
基本は全く変わってないので、いつ見てもすんなり入れる。
そんな年でもないが、オールドファンとしての目は持っているので、
その自分が今回は他国ではなく重圧に負けるかも?と予想していたのだった。
でも世界的なスポーツではないということも評価を下げた。
サッカーは本物のワールドワイドなスポーツだとして受け入れたが、
野球はその観点からも拒否した。
このWBCも真の世界一を決めるものだが、野球をやってない国があまりにも多すぎ。
だから今日現在でも世界一には違いないが、各国がやっている競技ではないので
それも本物の世界一ではない。
これはケチをつけているのではなく、事実としてそう認識している。
でも第2勢力のメキシコ・プエルトリコ・ベネズエラ・ドミニカ・豪州も
力が上がっているし、野球とは無縁の欧州でも野球をやっている
オランダやイタリアも以前よりも力をつけてきた。
後は欧州での裾野が広がれば、世界的な競技でそれでの世界一が本物だと思う。
でも米国にキューバは上の実力の国で、韓国も一昔前は台湾とあまり変わらない
格下の国だったが、近年は同等格であるのは認めざるを得ない事実で、
ディフェンディングチャンプとしての重圧もあることから、
実際五輪での不甲斐ない代表というチグハグなものをどう纏めて持っていくか、
監督の原も相当なプレッシャーがあっただろうし、
選手たちもそれ相応のプレッシャーもあっただろう中、この結果を出したのは
当然では無く凄いと思うし、用が無い限りは連日テレビの前で一喜一憂し、
声を上げて拍手をして、長嶋・王に魅了されていた少年時代にタイムスリップし
心の底から応援を繰り広げていた。
それもダブルエリミネーションが賛否もあるが、
一応トーナメントとして明日無き戦いは高校野球のようで、
プロ野球にはそれが無く、今日ダメなら明日があるさの100試合以上の
半年程度かけたリーグ戦がその緊張感を削いでいることや、
首位打者や防御率保持のために出場させないとか、
2位の選手が出ていても全打席四球にされるなど、
やる側の記録という必死さは解るが、見る側がドン引きすることを
平気で見せ付けられては、全く面白いわけが無く、
その分WBCはこういうゲームなので、そんなこともないのが単純に
ニーズを満たしてくれるので、面白いと認めてハマって見られるのだ。
やはり一部の選手は熱くプレーしてても、他の選手が冷めてたら興ざめ。
それが全員一丸となっているのが小気味いいのも事実。
ともかく終わった直後で、興奮冷めやらぬので、書きなぐりがバラバラで
何を言っているのか自分でも整理ができて無くよく解ってないが、
いろんなファクターで冷めてしまった野球が唯一面白いのがWBCと五輪の
代表チームで、でも世界一を決めても、やっている国が少ないから、
もっといい勝負が出来る国が32カ国ぐらいが揃ってこういうイベントがあり、
その中で優勝したときは、ショッカーの首領が果たせなかった世界制覇を
果たしたというような快感と(何故悪事の首領なのかは深い意味は無い)
世界はわが国を頂点に回っているという一瞬の勘違いも味わえるだろうと
言う意味で、五輪から野球が消えるのは、全く興味が無い欧州が
IOCの中核であることで、世界的競技ならまず外されはしない。
よって、もっと野球を面白くするために、アフリカや欧州に競技指導が必要で
それをアジアと北中米は積極的にしなきゃならんということ。
何もしないで復活してくれとか、して欲しいといってもダメ。
その競技を待っている人が世界中にこんなにいて、
競技人口もこんなに多くて、実際面白くて、観客動員も見込めるという
そう言う裏づけが無いと無理だ。
なのでこの少数参加国の今優勝して、世界一と驕ってもいけないし、
これを参加国以外も巻き込んでいく仕掛け作りが必要に思うってこと。
これは現場が出来ることではないので、それこそ政治的な部分での交渉と
それをもって現場のものは地域に派遣されて指導をする。
選手らがオフに行う野球教室の世界版を行う必要がある。
それをもって、もっと野球の魅力をもう一度常に見せ続けて欲しいし、
もっと凄いスケールになってほしいと願っている。
・・・生きているうちになるかな?30年ぐらいは必要かもね?
そんな未来の展望はともかく、満身創痍の代表格のイチローは痛かった。
とにかく痛かった。それはマズイ打席や伝わってくる心のことだが、
イチローをプレーヤーとしてろくに知らん人には解らんだろうが、
知っているものにはここまで苦しむのはまず見たことが無い。
これまでもスランプはあったが、比較的早く脱出し、
バント安打や四球で出塁してなどの工夫から塁に出て走ることで
スランプではないいい誤解を植えつけて脱出してきたからだろうかと。
でもシーズンの200本安打や通産3000本安打などもなかなか打てずに、
誰しもと一緒だというところもこれまで見てきただけに、
いくらイチローでも神様でなく人間なので、ダメなときはダメであり、
もしそこに全て依存していたら、日本はあっさり2次ラウンドで
帰ってくると思ってた。
しかしそこが調子が上がらなくても一定のものは他の選手は見せ付けた。
実際はイチローが馬鹿当たりした最初の韓国戦が全員大爆発で、
イチローが沈黙した2回目の対戦では、相手投手も良かったが意気消沈した。
だから個々それぞれが・・・とは言い切れないものもあったが、
そうではなく、中島も青木もその分と言わん活躍も見せたし、
イチローの波にいい意味でも悪い意味でも乗っていた部分はまだあったが、
そっちの波で無くこっちだとできていた部分もあって、
おそらくこれが最後の代表だと思うイチローから依存ばかりでなかったのは
次に希望を持てる部分ではあったといいたいわけ。
投手も松坂や岩隈は次回まではあっても、次々回は無いだろうし、
そう思うとダルやマー君がしっかりできたのも良かったと思う。
ちょっと危なっかしかったが、若いからその程度はいいだろうと思う。
でも今回はある程度満足したのは内川の選出。
これは五輪のときもなんで内川を入れないんだ!?と疑問を呈したが、
その内川が見たことも無い大ホームランも打てば、らしいヒットも重ね、
諸刃の剣のギャンブル的な捕球も成功させ、2塁打をセカンドアウトにした。
比べては可哀想だが、GGは真逆だったので、大舞台に強い心臓で無いと
どんなにリーグ戦でよくてもダメなんだよな。
それと中日の選手がいなくても世界一になるということも証明されてしまった。
最後のサムライ栗原は気の毒だったな。
3打数0安打2三振。これはしょうがない。
準備はいつ呼ばれてもいいようにと作ってはいても、
時差にも慣れなければ、環境や球場にも慣れないだろう。
そんな中、フワフワしたままに打てといわれても無理だよ。
今日の先発はそれでもサプライズを引きおこすには、
データの無い栗原という期待もあったし、最初に選んでやれなかったことの
待たせた分のご褒美もあったかもしれない。
内川の次には、栗原を絶対に入れたかったので、
実際に本番の舞台に立てたのは嬉しかったが、
もっと落ち着いた環境でやらせてやりたかったという残念な気持ちがある。
そして遊撃手は激戦になった。ムネリン・中島・片岡。
投手が左なら中島。右ならムネリン。片岡は代走要因というイメージ。
でも片岡が勝負強く、起用された時に結果を出した。
見事4番の仕事をした村田は気の毒だったが、
ある種そこで2名は併用できた感じが出来上がり、
前回も活躍し、強化試合でも結果を見せたムネリンが一番割を食った。
でも腐らずにベンチで声を出していた姿には、
将来のチームリーダーの資質を見た。
稲葉も一定の活躍は見せたが、前回のような印象までは無かった。
やはり年齢的に彼も今回が最後だろう。
しかしそれ以上に小笠原があのフルスイングはスモールベースボールに
向かないのではないかと、以前から感じていた。
その通りの序盤だったが、肝心な場面では必死に食らいついて仕事をして、
彼も戦犯に(万が一負けたら)なりそうになりつつもならずに回避した印象。
だが前回活躍した福留はあまりいいところが出なかった。
青木が福留の分、レフトの練習もしたわけだが、
結果として内川がレフトに入り、青木がセンターと言うのも多くなった。
内川はユーティリティーであれだけ各ポジションをそつなくこなしては、
常に必要な選手という印象も持たせた。それだけに五輪は大誤算だったね。
気の毒といえば捕手なんだが、石原は仕方が無い。
サッカーで言うGKだから。それはまず3人は選出する。
第2キーパーですら滅多に機会が無いのだから、第3キーパーはベンチウォーマー。
でも誰かが代わりに出来るポジションではないから選ばざるを得ない。
キャッチャーはそれと同じだと思わないとならない。
それが打撃でも凄まじく良ければDHもあるが、そこはどうでも良く、
配球・捕球技術と肩の強さが殆ど全てなので、
その基準で選ばれて、打撃力が無ければ出番は無い。
慎之助はどっちかというと打撃面で選ばれたのだろうから、
ある程度の出場はあったのだと思う。
慎之助の選出分は細川でも良かったが、その部分は石原にだけ託したのだろう。
その分打撃的に慎之助を選んだのだと解釈した。
まぁそれでも他が居た気もしなくもないが。
でも今日の城島はチャンスに回ってきて2回のゲッツーに、10回は満塁で三振と
リードが精一杯で打ってなんかいらんないよって感じにも見えた。
まぁそれもこの2点があれば、もうチェンジして、俺らバッテリーで0点で
終わらせて勝ってやるから、これ以上はいいよという感じにも見えた。
投手では全員良かったが、それも薄氷の感じだった。
今日の岩隈も引っ張りすぎに思ったし、珠数は100球以下でも上ずってきたので
7回からダルだろうと思っていた。
でもやはりのらりくらりに見えて、速い球を投げる岩隈はさすが21勝投手。
韓国はその違和感に翻弄されていた。
でも一発浴びた後はどこで代えるかと思ったが…。
結果的にその岩隈ではなく、代わったダルで同点になった。
松坂の悪い部分を真似したように、立ち上がりが悪くなった。
前回は守備の乱れなどもあったが、今回は四球からの失点でいただけなかったが
打線のすかさずの反撃もあって、そのお陰で最後は落ち着きを取り戻し締めた。
だが気の毒なのは、この役割は藤川の役割だ。
クローザーとして呼ばれているのだから。
でも移籍当初松坂が苦労したように、ダル・藤川・マー君らの
速球派は米国のボールに合わないのではと言う懸念があった。
滑るから制球が利かずに上ずったら一発を浴びるからだ。
なので渡辺のようなアンダーとかの軟投派が向くと思っていた。
なのに渡辺は出番が少なかったのは、気の毒だったが、
逆に渡辺が滑るようで最後の登板でも好投とは行かなかった。
指紋とかの関係とかもあるのかな?調子の波もあっただろう。
で、藤川はここまでも締めに出てきたが、ピリッとしなかった。
それだけに今日は岩隈を最大限に引っ張って、ピンポイントで左の杉内。
その杉内の登板回が早ければ少し引っ張り、ダルに繋ぐと思ってた。
例えば5回で岩隈がいっぱいになっていたら6回からダルか杉内で、
杉内が先に出るのだったら、7回以降スコアリングポジションに
ランナーが出たらダルという図式。そして9回は藤川で行くのだと思った。
マー君と小松は延長要員で、昨日イマイチだった馬原と涌井が万が一藤川が
崩れた場合の登板だと読んでいた。(馬原は当番できなかったかな?)
なので岩隈の浮ついてきてからの続投も不安だったし、
ピンチでもなかった杉内を変えたことによる不安もあったし、
そのとおりにその後を引き継いだダルがやられたこともガッカリだったが、
勝てば官軍なので、その辺の指揮の疑問も全部帳消しになった気がする。
それでもウイニング投手を奪われた藤川は少なからず傷ついているだろう。
実際監督は一番辛い。
選手の選出もそうだが、誰をどう使うのか、替え時はなども。
でもこれは答えが決まっている。
何をやっても勝てば好采配と賞賛されて、同じことをしても負ければ
批判を浴びる。だから誰もやりたがらない。
そういう国民の…世界中の人の手のひら返しの態度を何とかしないとならないが、
それもまた無理な話だろう。
批判の矢面に立つ職業だよな監督って。
それを浴びないのは一番になった人だけだ。
原も今日は人生で一番ウマい酒を飲むことになるだろう。
五輪の惨憺たる結果の後の監督を引き受けただけに、
ありがとう、お疲れ様といいたい。(向うの方が年上なのに上目線!?)
そして岩村は日本でこそそこそこ本塁打も打っていたが米国に行ってからは
やはり少なくなり、安打の多さに定評がある印象。
しかし当初全く当たりがなかったが、でも一定の評価が出来たのは、
打てないことに焦ってなかった。
だからこそ球がよく見えていて、選球眼の良さから四球が多かった。
それも立派な出塁で、日本の初得点が岩村だった試合もあるので、
打つだけでなく「出る」ということもしっかり評価してあげないといけない。
気持ちが焦ってたり追い込まれていると三振するのが関の山。
それを打てないなりにカットしてボール球を見極めていけば出塁できる。
それが出来ていたので、岩村は試合ごとに調子を上げるだろうと心配はなかった。
巨人の選手の大半は、監督が原だけに使い勝手がいいので選ばれたのだろう。
他の球団にはあれもこれもは困るといわれるし。
なので内海・山口はピンポイント要因。なのに先発出来た内海は昨年の実績の
ご褒美的なものだったのかとも思う。谷間でそこそこのピッチングをした。
そう来ると野手の亀井は代走と守備固め要因だった。
でも1打数1安打1盗塁と最小のチャンスで記録を残したのは天晴れ。
そして日本の安打製造機の青木だが、韓国との3戦目と準決勝の米国戦で
ノーヒットだったので今日が心配だったが、3回の相手のエラーも
見た感じは強襲ヒットに見えたし、イチローと勝負したのに、
青木は敬遠されたりと、今日はそれが2打席も続いたのは、
今日は大活躍しているという証で、MVPは青木だろうと思っていた。
でも立ち上がりが悪いのは毎度のことと米国も解っているので
その松坂が連続受賞となったが、それ以上に青木と中島の成長を評価したい。
出番は少なかったがムネリンと片岡もいい仕事をしていた。
そして最後にイチローだ。
「やはりボクも持ってましたね」優勝インタビューで答えていたが、
持ってたようだ。あれだけ調子が悪くて、優勝決定打点はイチローだから。
なんとなく1点差なのは逆転負けをするとずっと思っていた。
いつ逆転されるか、されるかと。
それが追いつかれても逆転はされず、ウマいこと1点差で流れていた。
でも思い起こすと魔の8回に韓国にやられたことを思いだす。
その終盤、岩隈も交代し、ダルがピリッとしない。
予感的中の9回にこの日2度目に追いつかれた。
終盤でのこれは負けに繋がると、ダルの調子からも覚悟もした。
だが今日は中島・青木・内川・岩村が当たっていて、
バント安打も含んだ不安定なイチローも一応当たってはいた。
それが同点に追いついた韓国がクローザーを投入した9回の先頭時には2塁打を、
延長となった10回には犠牲バントで1死後に期待のムネリンが代打も
カット気味に行った打球が小フライで2死の大ピンチ。
ここでもまた大残塁を作るのかと、結構繋ぐ野球は出来ていたが、
最終的には15本もヒットを打っていて、5安打の韓国と点数が同じぐらいだとは、
どれだけの残塁をしているのかという試合だっただけに
ここも韓国の粘りに残塁でおわらさせられるのかとも思ったが、
このイチローの打席で岩村が走った。イチローが不安定だけにそれでもいい。
普通は1塁が空いていると歩かせられるので、好打者の打席では走らない。
でももしイチローを歩かせても、好調の中島、そして青木に繋がる。
韓国は迷わずにイチローと勝負した。
「舐めんじゃねぇ!!!!」その心の声は日本中に聞こえていたと思う。
私には心に痛いほど響いていた。
そして三振だ!!!!!と思った4球目か5球目の真ん中低めのクソボールを
スイングした時に思ったが、ゴルフスイングのようなイチローだけに
それを何とかファウルした。ファウルだったのが結果的に大きな意味を持った。
そこで空を切っていたら、三振であの決勝点は生まれていない。
あの球は当然ボールだから見送るのが正解で、
普通の選手が手を出してしまったら、まず空振りしてる球だった。
今回神はイチローに最大の試練を与えたようだ。
それでも外すべきの声もありつつも打順は3番から1番になったものの、
原も全く替えることはしない。試合ごとに調整しろ。お前ほどの天才の代わりは
誰もいないんだから、天才だけに何とかしろ。そんな心の声も聞こえていた。
それを耐えて耐えて踏ん張ってきたからこそ、よくぞ耐え切ったと、
見えない道に明かりが点された感じだった。
もっともファウルで粘っているうちに、これは合ってきてヒットになるぞとも
その低めのクソボールのファウル後からは思っていた。
そしてイチローを見守る日本の連中の目に向かって球が大きくなった。
まるで見ているお前らに向かってかっ飛ばしたぞ!!と言わんばかりに。
もちろんそれはセンターからの中継カメラだけに、
一瞬でそれがセンター前だとは誰もが解る打球。
イチローと勝負した代償がそれだった。
さらに送球の間に2塁まで落としいれ、その直後3盗もあっさり決めるなど、
完全に舐めたことをたしなめるように、これでもかというイチローの鞭だった。
その後韓国クローザーは動揺を隠せずに中島に死球。
中島もその後あっさり盗塁し、イチローと同じ2・3塁にランナーで、
青木の場合はすんなり敬遠された。それをイチローでやってて中島勝負なら
もしかして韓国が勝っていたかもしれない。
実際今日の青木は1安打。でも第1打席と敬遠以外は全部当たりは良かった。
それが私もMVPに感じるほどの存在感があり、それが韓国にもあったようだ。
でも腐ってもイチロー。これまでの凄まじい実績は幻ではない。
そこを調子が悪いと舐めたのが最大の敗因だった。
そして今回優勝を逃したら、イチローは完全にA級戦犯。
イチロー神話が崩れるところを、崖っぷちで押さえた。
それはあの世界の王に対して、当時のダイエーがあまりにもダメだったり、
前回のWBC期間中も、ダブルエリミネーションに救われて、
韓国米国に負けて辛うじて先に進んだ中で、決勝トーナメントの2試合で
負けなかったから優勝した訳だから、その途中のもうやめてくれとかの
バッシングは酷かった。そんな横断幕も日本人ファンから出たほどだし。
それをここまでの低迷振りで、ほぼ試合が決まった状態でのヒットなど、
試合の後半で打つことが多く、序盤や中盤で打つことは少なく、
韓国との1戦目の大爆発以外は、バッシングに値するイチローにしては
惨憺たる成績だった。それが優勝打点にバントも含んだ4安打で締められては
誰も文句も言わないだろう。
まるで・・・・・・
「ただ優勝しちゃつまらない。ドラマが無いとね。
イチローが苦しんで苦しんでもうつぶれそうになる。
でもナインが頑張って決勝まで行く。
その決勝で当たり爆発し、決勝打を打ってMVPになり、
やはりイチローは天才だ!神だ!!」
・・・と言わせる。こんなので行こう!!!
なんて本人が考えてでも居たかのシナリオだった。
当然そんなことは本人は考えてもいないし、
20世紀少年ではないのだから、書いたとおりのことなんて出来ないから、
それを神が書いていたのかもしれない。
これまでの試合もいろいろ書きたかったが、
いかんせん春先は例年いろんなことがあって多忙。
しかもマンションの売買もあったしそれ以上に・・・。
だから書けなかったけど、思うところはいろいろあった。
賛辞も小さな批判や不満も。
でももうここからは後出しだし、特に優勝したチームに不満は無用だ。
勝てば官軍、負けるは賊軍。それが全て。
野球・・・五輪がああだっただけに、3年ぶりに面白かった。
やったー!!&ありがとう&おめでとう!!
イチロー曰く、確かにこっちも逝きかけましたわ。
そういや敗戦国に対しては、強かったし、よくやっていたので
見下げるようなことは何もないが、ひとつだけ敗因がある。
前回大会もあったのだが、優勝したわけでもないのに調子こいた。
またマウンドに母国の国旗を立てやがった…。
あれは完全に間違いと前回も言ったはず。(無論届いてないが)
やることすら相手国や参加国に失礼なのに(マウンドだけ植民地か)
六億歩譲っても、優勝したわけでもない。だから9571462125%間違い。
それをやったので、ベースボールの神が又しても微笑まなかったのだろう。
今回は母国からも非難の声が多く出ているとのことで、
国民は前回のあの驕りや高ぶりは慢心に繋がるとして解ったようだったが、
肝心な選手たちがあんなに浮き足立っては、勝つものも勝てなくなる。
画像:毎日jp(木葉健二カメラマン・共同通信 撮影)
さらに近年韓国との対戦成績など、それにもまして日本の看板である
イチローがあの状態では、満身創痍で勝ち得た優勝だという印象を持っている。
正直今回は優勝は無いと思った。
当然国民として、今は代表のサッカーに行ってしまったとは言え、
私も野球少年で球速もそこそこあるし、捕手以外どこでも出来るし、
小学生の頃から毎日みんなと野球をやってて、
親父が昔は多かった、いわゆる巨人キチガイだったし、
その親父の友人が巨人の捕手もやってたから、自分が野球キチガイになるのは
当然といえば当然だったが、長嶋・王の引退後、球団のいろんなことや
フロントと現場との温度差、江川、清原・桑田、元木などの入団の様を見て
うんざりして嫌いになったのだった。
でも元々それだけ大好きだったので、さほど見なくなろうが、時代が変わろうが
基本は全く変わってないので、いつ見てもすんなり入れる。
そんな年でもないが、オールドファンとしての目は持っているので、
その自分が今回は他国ではなく重圧に負けるかも?と予想していたのだった。
でも世界的なスポーツではないということも評価を下げた。
サッカーは本物のワールドワイドなスポーツだとして受け入れたが、
野球はその観点からも拒否した。
このWBCも真の世界一を決めるものだが、野球をやってない国があまりにも多すぎ。
だから今日現在でも世界一には違いないが、各国がやっている競技ではないので
それも本物の世界一ではない。
これはケチをつけているのではなく、事実としてそう認識している。
でも第2勢力のメキシコ・プエルトリコ・ベネズエラ・ドミニカ・豪州も
力が上がっているし、野球とは無縁の欧州でも野球をやっている
オランダやイタリアも以前よりも力をつけてきた。
後は欧州での裾野が広がれば、世界的な競技でそれでの世界一が本物だと思う。
でも米国にキューバは上の実力の国で、韓国も一昔前は台湾とあまり変わらない
格下の国だったが、近年は同等格であるのは認めざるを得ない事実で、
ディフェンディングチャンプとしての重圧もあることから、
実際五輪での不甲斐ない代表というチグハグなものをどう纏めて持っていくか、
監督の原も相当なプレッシャーがあっただろうし、
選手たちもそれ相応のプレッシャーもあっただろう中、この結果を出したのは
当然では無く凄いと思うし、用が無い限りは連日テレビの前で一喜一憂し、
声を上げて拍手をして、長嶋・王に魅了されていた少年時代にタイムスリップし
心の底から応援を繰り広げていた。
それもダブルエリミネーションが賛否もあるが、
一応トーナメントとして明日無き戦いは高校野球のようで、
プロ野球にはそれが無く、今日ダメなら明日があるさの100試合以上の
半年程度かけたリーグ戦がその緊張感を削いでいることや、
首位打者や防御率保持のために出場させないとか、
2位の選手が出ていても全打席四球にされるなど、
やる側の記録という必死さは解るが、見る側がドン引きすることを
平気で見せ付けられては、全く面白いわけが無く、
その分WBCはこういうゲームなので、そんなこともないのが単純に
ニーズを満たしてくれるので、面白いと認めてハマって見られるのだ。
やはり一部の選手は熱くプレーしてても、他の選手が冷めてたら興ざめ。
それが全員一丸となっているのが小気味いいのも事実。
ともかく終わった直後で、興奮冷めやらぬので、書きなぐりがバラバラで
何を言っているのか自分でも整理ができて無くよく解ってないが、
いろんなファクターで冷めてしまった野球が唯一面白いのがWBCと五輪の
代表チームで、でも世界一を決めても、やっている国が少ないから、
もっといい勝負が出来る国が32カ国ぐらいが揃ってこういうイベントがあり、
その中で優勝したときは、ショッカーの首領が果たせなかった世界制覇を
果たしたというような快感と(何故悪事の首領なのかは深い意味は無い)
世界はわが国を頂点に回っているという一瞬の勘違いも味わえるだろうと
言う意味で、五輪から野球が消えるのは、全く興味が無い欧州が
IOCの中核であることで、世界的競技ならまず外されはしない。
よって、もっと野球を面白くするために、アフリカや欧州に競技指導が必要で
それをアジアと北中米は積極的にしなきゃならんということ。
何もしないで復活してくれとか、して欲しいといってもダメ。
その競技を待っている人が世界中にこんなにいて、
競技人口もこんなに多くて、実際面白くて、観客動員も見込めるという
そう言う裏づけが無いと無理だ。
なのでこの少数参加国の今優勝して、世界一と驕ってもいけないし、
これを参加国以外も巻き込んでいく仕掛け作りが必要に思うってこと。
これは現場が出来ることではないので、それこそ政治的な部分での交渉と
それをもって現場のものは地域に派遣されて指導をする。
選手らがオフに行う野球教室の世界版を行う必要がある。
それをもって、もっと野球の魅力をもう一度常に見せ続けて欲しいし、
もっと凄いスケールになってほしいと願っている。
・・・生きているうちになるかな?30年ぐらいは必要かもね?
そんな未来の展望はともかく、満身創痍の代表格のイチローは痛かった。
とにかく痛かった。それはマズイ打席や伝わってくる心のことだが、
イチローをプレーヤーとしてろくに知らん人には解らんだろうが、
知っているものにはここまで苦しむのはまず見たことが無い。
これまでもスランプはあったが、比較的早く脱出し、
バント安打や四球で出塁してなどの工夫から塁に出て走ることで
スランプではないいい誤解を植えつけて脱出してきたからだろうかと。
でもシーズンの200本安打や通産3000本安打などもなかなか打てずに、
誰しもと一緒だというところもこれまで見てきただけに、
いくらイチローでも神様でなく人間なので、ダメなときはダメであり、
もしそこに全て依存していたら、日本はあっさり2次ラウンドで
帰ってくると思ってた。
しかしそこが調子が上がらなくても一定のものは他の選手は見せ付けた。
実際はイチローが馬鹿当たりした最初の韓国戦が全員大爆発で、
イチローが沈黙した2回目の対戦では、相手投手も良かったが意気消沈した。
だから個々それぞれが・・・とは言い切れないものもあったが、
そうではなく、中島も青木もその分と言わん活躍も見せたし、
イチローの波にいい意味でも悪い意味でも乗っていた部分はまだあったが、
そっちの波で無くこっちだとできていた部分もあって、
おそらくこれが最後の代表だと思うイチローから依存ばかりでなかったのは
次に希望を持てる部分ではあったといいたいわけ。
投手も松坂や岩隈は次回まではあっても、次々回は無いだろうし、
そう思うとダルやマー君がしっかりできたのも良かったと思う。
ちょっと危なっかしかったが、若いからその程度はいいだろうと思う。
でも今回はある程度満足したのは内川の選出。
これは五輪のときもなんで内川を入れないんだ!?と疑問を呈したが、
その内川が見たことも無い大ホームランも打てば、らしいヒットも重ね、
諸刃の剣のギャンブル的な捕球も成功させ、2塁打をセカンドアウトにした。
比べては可哀想だが、GGは真逆だったので、大舞台に強い心臓で無いと
どんなにリーグ戦でよくてもダメなんだよな。
それと中日の選手がいなくても世界一になるということも証明されてしまった。
最後のサムライ栗原は気の毒だったな。
3打数0安打2三振。これはしょうがない。
準備はいつ呼ばれてもいいようにと作ってはいても、
時差にも慣れなければ、環境や球場にも慣れないだろう。
そんな中、フワフワしたままに打てといわれても無理だよ。
今日の先発はそれでもサプライズを引きおこすには、
データの無い栗原という期待もあったし、最初に選んでやれなかったことの
待たせた分のご褒美もあったかもしれない。
内川の次には、栗原を絶対に入れたかったので、
実際に本番の舞台に立てたのは嬉しかったが、
もっと落ち着いた環境でやらせてやりたかったという残念な気持ちがある。
そして遊撃手は激戦になった。ムネリン・中島・片岡。
投手が左なら中島。右ならムネリン。片岡は代走要因というイメージ。
でも片岡が勝負強く、起用された時に結果を出した。
見事4番の仕事をした村田は気の毒だったが、
ある種そこで2名は併用できた感じが出来上がり、
前回も活躍し、強化試合でも結果を見せたムネリンが一番割を食った。
でも腐らずにベンチで声を出していた姿には、
将来のチームリーダーの資質を見た。
稲葉も一定の活躍は見せたが、前回のような印象までは無かった。
やはり年齢的に彼も今回が最後だろう。
しかしそれ以上に小笠原があのフルスイングはスモールベースボールに
向かないのではないかと、以前から感じていた。
その通りの序盤だったが、肝心な場面では必死に食らいついて仕事をして、
彼も戦犯に(万が一負けたら)なりそうになりつつもならずに回避した印象。
だが前回活躍した福留はあまりいいところが出なかった。
青木が福留の分、レフトの練習もしたわけだが、
結果として内川がレフトに入り、青木がセンターと言うのも多くなった。
内川はユーティリティーであれだけ各ポジションをそつなくこなしては、
常に必要な選手という印象も持たせた。それだけに五輪は大誤算だったね。
気の毒といえば捕手なんだが、石原は仕方が無い。
サッカーで言うGKだから。それはまず3人は選出する。
第2キーパーですら滅多に機会が無いのだから、第3キーパーはベンチウォーマー。
でも誰かが代わりに出来るポジションではないから選ばざるを得ない。
キャッチャーはそれと同じだと思わないとならない。
それが打撃でも凄まじく良ければDHもあるが、そこはどうでも良く、
配球・捕球技術と肩の強さが殆ど全てなので、
その基準で選ばれて、打撃力が無ければ出番は無い。
慎之助はどっちかというと打撃面で選ばれたのだろうから、
ある程度の出場はあったのだと思う。
慎之助の選出分は細川でも良かったが、その部分は石原にだけ託したのだろう。
その分打撃的に慎之助を選んだのだと解釈した。
まぁそれでも他が居た気もしなくもないが。
でも今日の城島はチャンスに回ってきて2回のゲッツーに、10回は満塁で三振と
リードが精一杯で打ってなんかいらんないよって感じにも見えた。
まぁそれもこの2点があれば、もうチェンジして、俺らバッテリーで0点で
終わらせて勝ってやるから、これ以上はいいよという感じにも見えた。
投手では全員良かったが、それも薄氷の感じだった。
今日の岩隈も引っ張りすぎに思ったし、珠数は100球以下でも上ずってきたので
7回からダルだろうと思っていた。
でもやはりのらりくらりに見えて、速い球を投げる岩隈はさすが21勝投手。
韓国はその違和感に翻弄されていた。
でも一発浴びた後はどこで代えるかと思ったが…。
結果的にその岩隈ではなく、代わったダルで同点になった。
松坂の悪い部分を真似したように、立ち上がりが悪くなった。
前回は守備の乱れなどもあったが、今回は四球からの失点でいただけなかったが
打線のすかさずの反撃もあって、そのお陰で最後は落ち着きを取り戻し締めた。
だが気の毒なのは、この役割は藤川の役割だ。
クローザーとして呼ばれているのだから。
でも移籍当初松坂が苦労したように、ダル・藤川・マー君らの
速球派は米国のボールに合わないのではと言う懸念があった。
滑るから制球が利かずに上ずったら一発を浴びるからだ。
なので渡辺のようなアンダーとかの軟投派が向くと思っていた。
なのに渡辺は出番が少なかったのは、気の毒だったが、
逆に渡辺が滑るようで最後の登板でも好投とは行かなかった。
指紋とかの関係とかもあるのかな?調子の波もあっただろう。
で、藤川はここまでも締めに出てきたが、ピリッとしなかった。
それだけに今日は岩隈を最大限に引っ張って、ピンポイントで左の杉内。
その杉内の登板回が早ければ少し引っ張り、ダルに繋ぐと思ってた。
例えば5回で岩隈がいっぱいになっていたら6回からダルか杉内で、
杉内が先に出るのだったら、7回以降スコアリングポジションに
ランナーが出たらダルという図式。そして9回は藤川で行くのだと思った。
マー君と小松は延長要員で、昨日イマイチだった馬原と涌井が万が一藤川が
崩れた場合の登板だと読んでいた。(馬原は当番できなかったかな?)
なので岩隈の浮ついてきてからの続投も不安だったし、
ピンチでもなかった杉内を変えたことによる不安もあったし、
そのとおりにその後を引き継いだダルがやられたこともガッカリだったが、
勝てば官軍なので、その辺の指揮の疑問も全部帳消しになった気がする。
それでもウイニング投手を奪われた藤川は少なからず傷ついているだろう。
実際監督は一番辛い。
選手の選出もそうだが、誰をどう使うのか、替え時はなども。
でもこれは答えが決まっている。
何をやっても勝てば好采配と賞賛されて、同じことをしても負ければ
批判を浴びる。だから誰もやりたがらない。
そういう国民の…世界中の人の手のひら返しの態度を何とかしないとならないが、
それもまた無理な話だろう。
批判の矢面に立つ職業だよな監督って。
それを浴びないのは一番になった人だけだ。
原も今日は人生で一番ウマい酒を飲むことになるだろう。
五輪の惨憺たる結果の後の監督を引き受けただけに、
ありがとう、お疲れ様といいたい。(向うの方が年上なのに上目線!?)
そして岩村は日本でこそそこそこ本塁打も打っていたが米国に行ってからは
やはり少なくなり、安打の多さに定評がある印象。
しかし当初全く当たりがなかったが、でも一定の評価が出来たのは、
打てないことに焦ってなかった。
だからこそ球がよく見えていて、選球眼の良さから四球が多かった。
それも立派な出塁で、日本の初得点が岩村だった試合もあるので、
打つだけでなく「出る」ということもしっかり評価してあげないといけない。
気持ちが焦ってたり追い込まれていると三振するのが関の山。
それを打てないなりにカットしてボール球を見極めていけば出塁できる。
それが出来ていたので、岩村は試合ごとに調子を上げるだろうと心配はなかった。
巨人の選手の大半は、監督が原だけに使い勝手がいいので選ばれたのだろう。
他の球団にはあれもこれもは困るといわれるし。
なので内海・山口はピンポイント要因。なのに先発出来た内海は昨年の実績の
ご褒美的なものだったのかとも思う。谷間でそこそこのピッチングをした。
そう来ると野手の亀井は代走と守備固め要因だった。
でも1打数1安打1盗塁と最小のチャンスで記録を残したのは天晴れ。
そして日本の安打製造機の青木だが、韓国との3戦目と準決勝の米国戦で
ノーヒットだったので今日が心配だったが、3回の相手のエラーも
見た感じは強襲ヒットに見えたし、イチローと勝負したのに、
青木は敬遠されたりと、今日はそれが2打席も続いたのは、
今日は大活躍しているという証で、MVPは青木だろうと思っていた。
でも立ち上がりが悪いのは毎度のことと米国も解っているので
その松坂が連続受賞となったが、それ以上に青木と中島の成長を評価したい。
出番は少なかったがムネリンと片岡もいい仕事をしていた。
そして最後にイチローだ。
「やはりボクも持ってましたね」優勝インタビューで答えていたが、
持ってたようだ。あれだけ調子が悪くて、優勝決定打点はイチローだから。
なんとなく1点差なのは逆転負けをするとずっと思っていた。
いつ逆転されるか、されるかと。
それが追いつかれても逆転はされず、ウマいこと1点差で流れていた。
でも思い起こすと魔の8回に韓国にやられたことを思いだす。
その終盤、岩隈も交代し、ダルがピリッとしない。
予感的中の9回にこの日2度目に追いつかれた。
終盤でのこれは負けに繋がると、ダルの調子からも覚悟もした。
だが今日は中島・青木・内川・岩村が当たっていて、
バント安打も含んだ不安定なイチローも一応当たってはいた。
それが同点に追いついた韓国がクローザーを投入した9回の先頭時には2塁打を、
延長となった10回には犠牲バントで1死後に期待のムネリンが代打も
カット気味に行った打球が小フライで2死の大ピンチ。
ここでもまた大残塁を作るのかと、結構繋ぐ野球は出来ていたが、
最終的には15本もヒットを打っていて、5安打の韓国と点数が同じぐらいだとは、
どれだけの残塁をしているのかという試合だっただけに
ここも韓国の粘りに残塁でおわらさせられるのかとも思ったが、
このイチローの打席で岩村が走った。イチローが不安定だけにそれでもいい。
普通は1塁が空いていると歩かせられるので、好打者の打席では走らない。
でももしイチローを歩かせても、好調の中島、そして青木に繋がる。
韓国は迷わずにイチローと勝負した。
「舐めんじゃねぇ!!!!」その心の声は日本中に聞こえていたと思う。
私には心に痛いほど響いていた。
そして三振だ!!!!!と思った4球目か5球目の真ん中低めのクソボールを
スイングした時に思ったが、ゴルフスイングのようなイチローだけに
それを何とかファウルした。ファウルだったのが結果的に大きな意味を持った。
そこで空を切っていたら、三振であの決勝点は生まれていない。
あの球は当然ボールだから見送るのが正解で、
普通の選手が手を出してしまったら、まず空振りしてる球だった。
今回神はイチローに最大の試練を与えたようだ。
それでも外すべきの声もありつつも打順は3番から1番になったものの、
原も全く替えることはしない。試合ごとに調整しろ。お前ほどの天才の代わりは
誰もいないんだから、天才だけに何とかしろ。そんな心の声も聞こえていた。
それを耐えて耐えて踏ん張ってきたからこそ、よくぞ耐え切ったと、
見えない道に明かりが点された感じだった。
もっともファウルで粘っているうちに、これは合ってきてヒットになるぞとも
その低めのクソボールのファウル後からは思っていた。
そしてイチローを見守る日本の連中の目に向かって球が大きくなった。
まるで見ているお前らに向かってかっ飛ばしたぞ!!と言わんばかりに。
もちろんそれはセンターからの中継カメラだけに、
一瞬でそれがセンター前だとは誰もが解る打球。
イチローと勝負した代償がそれだった。
さらに送球の間に2塁まで落としいれ、その直後3盗もあっさり決めるなど、
完全に舐めたことをたしなめるように、これでもかというイチローの鞭だった。
その後韓国クローザーは動揺を隠せずに中島に死球。
中島もその後あっさり盗塁し、イチローと同じ2・3塁にランナーで、
青木の場合はすんなり敬遠された。それをイチローでやってて中島勝負なら
もしかして韓国が勝っていたかもしれない。
実際今日の青木は1安打。でも第1打席と敬遠以外は全部当たりは良かった。
それが私もMVPに感じるほどの存在感があり、それが韓国にもあったようだ。
でも腐ってもイチロー。これまでの凄まじい実績は幻ではない。
そこを調子が悪いと舐めたのが最大の敗因だった。
そして今回優勝を逃したら、イチローは完全にA級戦犯。
イチロー神話が崩れるところを、崖っぷちで押さえた。
それはあの世界の王に対して、当時のダイエーがあまりにもダメだったり、
前回のWBC期間中も、ダブルエリミネーションに救われて、
韓国米国に負けて辛うじて先に進んだ中で、決勝トーナメントの2試合で
負けなかったから優勝した訳だから、その途中のもうやめてくれとかの
バッシングは酷かった。そんな横断幕も日本人ファンから出たほどだし。
それをここまでの低迷振りで、ほぼ試合が決まった状態でのヒットなど、
試合の後半で打つことが多く、序盤や中盤で打つことは少なく、
韓国との1戦目の大爆発以外は、バッシングに値するイチローにしては
惨憺たる成績だった。それが優勝打点にバントも含んだ4安打で締められては
誰も文句も言わないだろう。
まるで・・・・・・
「ただ優勝しちゃつまらない。ドラマが無いとね。
イチローが苦しんで苦しんでもうつぶれそうになる。
でもナインが頑張って決勝まで行く。
その決勝で当たり爆発し、決勝打を打ってMVPになり、
やはりイチローは天才だ!神だ!!」
・・・と言わせる。こんなので行こう!!!
なんて本人が考えてでも居たかのシナリオだった。
当然そんなことは本人は考えてもいないし、
20世紀少年ではないのだから、書いたとおりのことなんて出来ないから、
それを神が書いていたのかもしれない。
これまでの試合もいろいろ書きたかったが、
いかんせん春先は例年いろんなことがあって多忙。
しかもマンションの売買もあったしそれ以上に・・・。
だから書けなかったけど、思うところはいろいろあった。
賛辞も小さな批判や不満も。
でももうここからは後出しだし、特に優勝したチームに不満は無用だ。
勝てば官軍、負けるは賊軍。それが全て。
野球・・・五輪がああだっただけに、3年ぶりに面白かった。
やったー!!&ありがとう&おめでとう!!
イチロー曰く、確かにこっちも逝きかけましたわ。
そういや敗戦国に対しては、強かったし、よくやっていたので
見下げるようなことは何もないが、ひとつだけ敗因がある。
前回大会もあったのだが、優勝したわけでもないのに調子こいた。
またマウンドに母国の国旗を立てやがった…。
あれは完全に間違いと前回も言ったはず。(無論届いてないが)
やることすら相手国や参加国に失礼なのに(マウンドだけ植民地か)
六億歩譲っても、優勝したわけでもない。だから9571462125%間違い。
それをやったので、ベースボールの神が又しても微笑まなかったのだろう。
今回は母国からも非難の声が多く出ているとのことで、
国民は前回のあの驕りや高ぶりは慢心に繋がるとして解ったようだったが、
肝心な選手たちがあんなに浮き足立っては、勝つものも勝てなくなる。
画像:毎日jp(木葉健二カメラマン・共同通信 撮影)
負けると、誰が悪いという話になり、
イヤーな雰囲気が避けられませんが、優勝は
最高ですね。終わりよければすべてよしみたいな。
今回はダメかな?との雰囲気をかもし出しつつも、
やはり日本は強かったのですね。
神様が作ったような、すごいシナリオで、延長の末勝つことができて、ダルビッシュも最後はしっかりと締めて、あぁ、勝ててほっとしました。
原監督が一番ほっとしてるかしら。
すごい重圧を感じながらの采配ですよねぇ。
お疲れ様でした。
今回で宗リンのファンになりました。
じゃぁここから2回目~~!!とかなると、
それはそれでつまらないからなくていいんだけど、
野球がつまらなくなって、この企画も米国のエゴなんだけど
それでもそのエゴを我が物にさせずにこういう結果を出せているので
満足もあるし、実際面白いので寂しい感じかな?
やはり戦犯探しをするんだよね。
サッカーでも以前空港で城が水掛けられたりとか。
思い入れが強すぎるとそうなるんだよな。
だったらお前がやったらどうなるんだって話で、
そいつがもし出たら、もっとしょうもないことになってるのは確実なのに、
己も解らずに勘違いする馬鹿がそういうことするんだよね。
そう言う馬鹿が世の中には多いんだよ。
だから政治家の失言や誰かの失敗に執拗に謝罪を求めるでしょ?
狂ってるね。そうとしか言えない。
でもそれらは多すぎて排除できないから、
それを避けるには勝つしかない。
勝つ目的が変わってしまう感じだけど、
最大限にいい意味に取れば、
それを避けるために必死になるのは完全に間違っているけど、
勝利に拍車が掛かるのだけはいいかなとは思える。
開幕後はダメっぽい感じはなかったよ。
私がダメかもと予想したのは開幕前だからね。
だって負けたのは韓国に2回だけ。
しかも僅差負けでしょ?
さらに2勝2敗でタイだったので、
投手力(防御率などの数字からも)からして日本のほうが上だし、
2時ラウンドで初戦はキューバとやりたいと、
これも開幕前に言っていたんだけど、
(早かれ遅かれ当たるのでさっさとやりたかった)
その通りになり、その場合は勝つと思ってて、
勝ったら再戦があっても勝てると思ったので、
そこもその通りになった感じだったので、
その2時ラウンド初戦のキューバ戦に勝った時点で
優勝できそうだとは感じてた。
やられる場合には韓国だけだろうと。
その際には数字的にはいい投手陣も、一抹の不安が見え隠れしていて、
それが疲労等でもう少し悪くなったら総崩れもあるかと思ったから。
その時に他国はどうにかできそうだけど、韓国だけはやられるかと思ってたわけ。
この辺の話を後出しにならないように、
書いて行きたかったんだけど、書く機会がなかったのよね…。
ムネリンは前回大会で凄くファンが増えたのに、
出場が殆どなかった今回から!?!??
でもヤツは顔はそこそこいいけど、独り言が多くて
ちょっと変だぞ!??
それに、変わった人結構好きだし(^^*)
ケチをつけているのではないけど、
逆にそうでないと、先発メンバーでない者は
モチベーションの維持が出来ないと思う。
そうやって維持して、鼓舞してたのだと思う。
・・・変人好き!?
・・・なのでワシも!?σ(*゜∀゜)