ものまねオーディションの帰り
何となく帰りは東武電車で帰りたくなったおにいさん、
滅多に利用する事のない東武浅草駅で切符を購入し
出来るだけ早く帰れるよう電光の時刻板をみて 5時台の各駅停車に飛び乗った
日焼けした学生さんやベビーカー押しながら入って来るお母さん、
お土産を両手にもったおじさんやおばさまたちが空いてる席に次々と座っていく・・
運がイイことに 自分も帰りの電車では楽々 入り口付近(開閉ドアがあるとこ)に座ることができ
発車までの間、今日の余韻に浸りながら携帯のチェックなどをしていた。
・宇都宮に戻るには2回くらい乗り換えが必要で
最初の乗り換え駅、東武動物公園までは だいぶかかるようだ
馴染みのない駅名が何度か繰り返しアナウンスされ
ちょっと不安になる私。。
ちゃんと着くか?心配で頭上にある路線図を何度も確認した。。
何駅通り過ぎたのだろうか?
浅草から乗ってきたお客さんの大半が降り 自分の横も大人3人くらい座れるスペースが空いた。
そこに現れたのが 小学4年生くらいのお嬢さんと小学校1年生もしくは5歳くらいの坊ちゃんを連れた若いご夫婦。
ご夫婦は自分のお子さんだけ空いてる席に座らせ自分たちはつり革につかまって
子供たちを見つめていた。
子供たちは今日一日すごく楽しい思いをした様子で
座席に腰かけるやいなや パパやママに その楽しかったあれこれを一生懸命話している・・
そんな姿をみた私、思わず
『どうぞ』 って 自分の前方に立ってらしたお母さんに席を勧めたんだ
お母さんすかさず『あ、だいじょうぶですよ』って 遠慮されたんだ。
そう言われて終われないおにいさん(^^;
『お母さん一緒の方が お子さん安心するから・・』
その言葉にお母さん 『そうですか・・ ありがとうございます』
って 自分の気持ち受け取ってくれたんだ。
ま、そんな事があって
席譲って暫くはドアのとこ立って数駅 通り過ごして・・
また反対側の座席が空いたから そっちの方に座ってメール打ちなどをしていた訳。
そしたらね
どこだったかな~ かなり多くの乗客が降りた駅で
さっきのお母さん降り際に『先ほどはありがとうございました』って
思わずびっくりして 慌て声で
『いえいえそんな・・とんでもないですっ(;´∀`) 気を付けてー』
メール打ってたの止めて大急ぎでお母さんに言ったんだ^^
お母さんの手を握ってた男の子が
そのおにいさんの慌てぶりをみて 首をかしげていた^^
誰か知らない人にやさしくされたり?気を遣ってもらった時に
『ありがとう』
そう言える人が少なくなってきた この時代・・
無視して当然、掛け合う言葉も不要な、そんな電車という箱の中で
見ず知らずの女性から やさしいおかえし をもらった 私。
瞬間、心がほわっと明るくなれた。
世の中そんな人ばかりだったら テレビで騒がれてるような嫌な事件も起こらないのにね。
人にした善行は次なるやさしい思いを生み 後々 己に返ってくる。
人にした悪行は大きな苦業となって後々 己に返ってくる。