僕はこの非モテという言葉を使う人間は例外なくモテない側の人間だと断定している。
なぜそう言えるのかというと、モテる人間はただモテるという言葉を使えばそれで事足りるし、そして反対にはモテないという言葉が既にあるからである。
非モテという言葉が生まれた背景は結局は男社会での闘争の話であって、なにも女の本能がみたいな話ではない。
つまり、モテる男なんていうのは絶対数が少ない。モテる男とモテない男にもし二分すると95%くらいがモテない男になってしまうわけだ。
そこで95%の男たちは新たな概念を生み出した、そうそれが非モテという概念である。
つまり、自分のことをモテるというわけにはいかないが、なんとか頑張れば女をゲットできる層というのはいる。
その人たちが俺たちは非モテとは違うという仕方で自分達をブランディングないしは、女性に価値観を植え付けているわけである。
非モテと付き合うのはダサいぞ、女は非モテを本能的に避けるものだと喧伝して回る。
そこで自分は非モテとは違うよというアピールをするわけである。
僕はこのしょうもない気持ちの悪い言葉が端的に言って嫌いである。なぜ自分のことをストレートにモテると言わず俺は非モテではないと気味の悪い逃げ方をするのか。
ジェンダーの話で男の方面が語られることは少ないが、男もまたくだらない闘争の中にいるのである。
もし非モテがどうこういう言説をみたらそういうポジショントークなのだと笑ってあげてください。