◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

今度はTOBで非上場化 -キンレイ「鍋焼きうどん」よ何処へ?

2005-09-22 | 事業再生・M&A
ワールドに続きまた、個人的にお世話になった公開企業が非上場化します。


私が小売・外食アナリスト(バイサイド)をしていたとき、
毎決算期欠かさずIR来社して下さった企業が「キンレイ」でした。
関西の外食事情やコンビニの側面取材としても大変お世話になった先です。


通常、IR来社のアポは、仲介する証券会社を通して入れて頂いていたのですが
キンレイの場合は、直接アポの電話を入れてこられるという、非常にアグレッシブな
会社さんでした。熱心なIRという点では、ワールドに通じるものがあります。


でも大阪ガスの子会社という成り立ちから、今日という日が来ることは薄々予感して
おりました。コア事業を残し、ノンコアは切り離す。経営の常識ですからね。


あとはTOBで株式を取得するキャス・キャピタルなる投資会社が、どのように
再生させていくのでしょうか。
再上場まで3年はともかく5年はちょっと長いような気がします。
うまくEXITできるのでしょうか。

この手の投資ファンドは昨今めっきり増えてきました。
カネは有るけど案件が少ないと聞いていますので、早晩
高値掴み合戦が始まり、そして淘汰が進んでいくんでしょうね。
本件がその序章とならなければ良いのですが。


(以下は日経記事)
----------------------------------------------------------------------
大ガス、食品子会社を112億円で売却・投資会社がTOB

大阪ガスは21日、ジャスダック上場で外食・食品子会社キンレイを投資会社の
キャス・キャピタル(東京・千代田、川村治夫社長)に約112億円で
売却すると発表した。
大ガスの同意のうえでキャスがTOB(株式公開買い付け)を実施する。
大ガスは売却益をガスや電力など主力事業に投じる。

TOBの買い付け価格は過去6カ月の終値平均値に45%のプレミアムを付けた
一株1550円で、買い付け期間は9月22日―10月20日。
大ガスは自社保有する44.33%と、投資子会社オージーキャピタル(大阪市)が
保有する30.48%の計74.81%のキンレイ株式を売却する。
キャスはキンレイの100%子会社化を目指し約150億円を投じる考え。

キャスはキンレイの株式を3―5年保有した後、
食品部門と外食部門を別会社にして株式市場に再上場させる方針。

キンレイは和食レストラン「かごの屋」を関西に50店持ち、
コンビニ向け冷凍調理めんの製造・販売も手掛ける。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 一体、このブログは何なんだ... | トップ | ノース、決算短信を訂正。東... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

事業再生・M&A」カテゴリの最新記事