◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

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ソフトバンクの少数株主持分に思う

2006-02-16 | 株価分析では少数株主持分に注目
前回投稿記事の続編。
実例で見てみましょう。

その前に、またまたテンプレート変更しました。
ご要望にお応えしてすぐに対応するのがこのブログのウリなので・・・。
テーマは「上の空」。


現在調査研究中のソフトバンクですが、
「少数株主持分」の視点から見ても非常に興味深い。

ご存知のとおり、ヤフーを連結子会社にしておりますが、
ソフトバンクの持分は41%程度に過ぎません。

他は、米国ヤフーが33.4%(=株主総会特別決議の拒否権を持っています。)
などなど。59%が少数株主ってことになります。


それでソフトバンクの直近の連結貸借対照表を見てみますと、
株主資本が2,191億円

コレに対して、おそらくヤフーによるものが大半だと思われますが、
「少数株主持分」は907億円

新しい米国基準の考え方に立ちますと、
(厳密さは欠けますけど)
株主資本は、少数株主持分を加えた3,098億円に膨張する!ってことです。


このように少数株主持分は、
①親会社の出資比率が比較的低い子会社、
②その子会社は収益力・財務基盤が良好である、
③そういう子会社を結構な数、抱えている
という場合に、高い金額になるのではないか?と思われます。

以上、ご参考まで。






コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2006-02-16 14:56:04
とても見やすくなりました。流石、仕事が速い。
仕事ですか・・ (dancing-ufo)
2006-02-16 21:07:57
ありがとうございます。





このブログ、一応、趣味・道楽でやっているんですけど・・・。

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