アメージング アマデウス

天才少年ウルフィは成長するにつれ、加速度的に能力を開発させて行きました。死後もなお驚異の進化は続いています。

パリの誘惑、アリソン・バルサム

2017-08-23 03:22:46 | クラシック音楽

 世界で一番汚い町と言ったら? 何処を想像しますか? 私はP××です。
 世界で一番美しく、魅惑的な町? それはParis ですね。
 アリソン・バルサムという美人トランペッターが、パリへの誘惑(原題Paris)というタイトルをリリースしています。サテイ、アストラピアセラ、そしてパリには欠かせない曲・枯葉を二種演奏しています。いわゆるポップスとは一線を画した名演奏で、聴き手をパリへと誘い、優しくもモノ悲しく、優雅な温かい気分にさせて呉れます。
 ミュートを使った音色はあくまでもソフトで心を優しく包み込んで呉れます。
 私は最近彼女の演奏に出逢ったのですが、一聴してウィントン・マルサリスを思い出しました。彼はマイルス・ディビスの後継者として彗星のように出現した天才トランペッターでしたが,ジャズの世界には10年程しか留まらず、ニューオリンズのビッグバンドに転向してしまいました。ミュートの使い方がそっくりなのです。
 このアルバムの聴き所は、サティ(ジムノペティ第3番、グノシエンヌ第3番)、ピアソラ(カフェ1930、オブリビオン)、そして枯葉です。枯葉は何故かボーカル(男性)バージョンの方が気に入りました。
 また、ピアソラのリベルタンゴがYouTubeで見られます(ロンドン・プラムの映像)ので、是非御覧になって下さい。
 私はすっかりバルサムの虜になって、ビバルディにバッハにと次々と聞き続けています。
 純クラシックでは格調高くテクニックを発揮しています。彼女の場合は驚く程の美女である事は、有る意味では弱点なのかも知れません。

 以下にParisの演奏曲を記します。
 
 1 ジムノペティ第3番
2. カフェ1930
3. オブリビオン
4. リラのワルツ
5. 幼子イエスの口づけ(「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」より) トレ・レント、カルム
6. 幼子イエスの口づけ(「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」より) モデレ
7. 幼子イエスの口づけ(「幼子イエスにそそぐ20の眼差し」より) モデレ
8. ハバネラ形式の小品
9. ピアノ協奏曲ト長調 第2楽章 アダージョ・アッサイ
10. グノシエンヌ第3番
11  枯葉
12 ヌアージュ(雲)
13 エイプリル。イン。パリ
14 枯葉(ボーカル)

 彼女とそっくりな印象を与えてくれたピアニストがいます。その名はシモーネ・ダイナースタイン。それ程有名ではありませんが、その内に紹介したいと思っています。
       2017年8月23日    GOROU

鏡よ・・・鏡~オーロラ姫。

2017-08-19 22:25:17 | 映画
鏡よ・・・鏡、世界で一番美しいのは誰?
 それは、鏡を見詰めているあなたです。・・・と、私は思う。
 私は殆ど鏡を見ません。鏡の中に美を見いだせないからです。
 代わりに、私は映画を毎日のように観ています。そこに美が、哀愁、興奮、感動が見れるからです。
 映画女優は年を重ねるごとに、美しさを増し、瞳はキラキラと輝き、微笑みは謎めいて行きます。カメラを通して沢山の人を見詰め、無数の観客がスクリーンの中の彼女にメッセージを送るからです。
 一番美しかった女優は誰でしょう? オードリー・ヘップバーン、いや彼女は美しいというより可愛らしいと言う方が相応しい。ではイングリッド・パーグマンはどうですか?
 まあ妥当な線ですね。娘のイザベラは母親に瓜二つです。それから忘れてならないのはビビアン・リーですね。
 私の好みはジーン・セバーグです。作品に恵れませんでしたが、悲劇の少し前はマカロニウエスタン(西部番外地)に出たりしていました。
 日本では? 若尾文子と原節子でしょう。特に原節子、決して美人では有りませんが、映画ならではの演技(舞台と違ってアップになります)、眼と唇だけで悲しさと優しさと諦めを表せる女優でした。
 今上げた女優達は、今回の年を重ねる度に美しさを増すという私のテーマには余り当てはまりません。かなり昔の女優だからです。
 シャーリーズ・セロンという女優がいます。最近ではスノーホワイトシリーズとか、プロメテゥスに出演しています。彼女、気味が悪いほど美しくなり、スノーホワイトの魔女役にぴったりはまっています。
 鏡よ・・・鏡、世界で一番美しいのは誰?
 鏡の精が応えます。「それは女王(魔女)様。しかし明日からは成人したスノーホワイト(白雪姫)です」
 しかし、残念ながらスノーホワイトは美しさでは魔女役のシャーリーズ・セロンに遠く及びません。制作陣のミスですね。私だったら、スノーホワイトにはマレフィセントでオーロラ姫を演じたエル・ファニングを起用します。完成した女王の美しさには叶いませんが、煌めく輝きを演じる事が出来る女優です。姉のダコタ・ファニング(アイ・アム・サム、マイ・ボディガード、コール・・・因みにシャーリーズ・セロンの娘を快演していました)と共に、今後目の離せない女優です。
 スノーホワイトの女王は、若々しい美と老婆のように窶れた顔、優雅で悪意に満ちた眼と唇と微笑みは変幻自在に変貌して行きます。対してプロメテゥスでは、完成した美をまるで能面のように演じています。背筋を伸ばした毅然とした美しさを演じる事が出来る女優は彼女以外にいないのでは無いでしょうか?
 若い頃のシャーリーズ・セロン(バガー・ヴァンスの伝説、コール、サイダー・ハウス・ルール、告発の時)は、そこら辺に転がっている只の美人女優でした。変われば変わるモノですね。当に魔女しか言いようが有りません。
 是非、サイダー・ハウス・ルール(青春小説の傑作からの映画化)のシャーリーズ・セロンと最近の彼女と見比べて下さい。
 スクリーンの美女について話して来ましたが、私が映画で一番美しいと思った女優は、パフュームのレイチェル・ハード=ウッドです。残念ながらハリウッド女優では無いので作品が殆ど入って来ません。
 レイチェル・ハード=ウッドと、エルとダコタのファニング姉妹の今後を見守りたいと思っています。
    2017年8月19日    Gorou