団地小説短編集を歩く

団地小説短編集の舞台を歩きながら団地や地域の魅力をお伝えします。

小説キャナルタウン 131 岡方俱楽部改修工事 後編 工事開始

2024-04-26 06:40:51 | 日記
   
     小説キャナルタウン 130 岡方俱楽部 前編 公開講演会(2024.4.19)の続きになります。

       1階 玄関ホール   

  

 3階会議室が比較的良好に管理されているのに対して1・2階は相当荒廃しています。戦時中は食糧営団が使用し昭和33年まで財産区が所有していま
 
したが神戸市に譲渡され会議室として利用されていました。私の記憶では一部が民間会社の倉庫として利用されていました。平成24年のNHK大河ドラ

マ平清盛の歴史館の展示品を譲り受けて、色々な展示会や催し物等、兵庫津ルネッサンス活動の拠点となっていました。

   

 1階南側 関東大震災以降のビルは耐震壁を多用した要塞のような造りが特徴だと言われますが1・2階はまさにその通りです。大きな鉄の扉は今に伝

わる「岡方文書」の書庫でしょう。

   

 1階北側 立入禁止区域でした。1階に喫茶店があったそうです。階段は大理石でもない普通の階段です。

     1・2階 階段

  

 最小限の装飾的な窓、壁の◆の透かし。機能的な美しさです。

       2階廊下          

  

 人がいるところが1階からの階段になります。3階はすべてが大会議室になるため手前の階段を上ります。2階は中小の会議室のようです。

   

 バルコニーに面した部屋です。「大神戸鳥瞰写真と古写真パネル展」が行われていました。

   

 当日は未公開の部屋の一つです。廊下突き当りの扉の上の明り取りです。1・2階段の窓ガラスにも色がついていたかも知れません。

       トイレ

   

 トイレは各階にありましたが2階だけが使用できる状態になっていました。3階のトイレですが各階同じだと思います。小便器と手洗い器です。

   

 個室が二つあります。小便器の反対の側に洗面器があります。トイレもタイル張りの普通の造りです。


       講演会で紹介された付近の名建築です。

     旧東京倉庫兵庫出頭所

  

 ミニ東京駅のようなピカピカな明治建築はずいぶんメルヘンな社長さんがおられるものだと思っていましたが、明治38年に造られた旧東京倉庫兵庫出

張所の建物でした。平成7年の阪神淡路大震災で損壊修復されましたが、あまりにもきれいに修復したので新築のようになってしまいました。やはりメル

ヘンな社長さんでした。本来はとんがり屋根の上に込み入った飾りがありました。

   

 東京倉庫は現在の三菱倉庫になります。設計は曽禰達蔵で多くの三菱系建物の設計に携わっています。大正12年の地図では和田岬線は突き当りで海に

沿って北上、多くの東京倉庫の倉庫が並んでいました。昭和10年の地図では三菱倉庫になっています。

 現在は石川株式会社の本社の一部で食品と食品の包装材料の会社です。


     旧加藤海運株式会社本社

  

 いつも前を通りながら場違いな建物だと思っていましたがポートアイランドに移転するまで加藤汽船の本社がありました。現在はジャンボフェリーに

なっていますが昔は高松・小豆島航路はここが乗り場でした。昭和12年の完成で一時倉庫に使用されていた記憶がありますが、今は空き家で映画のロケ

に使われています。

   

 気が付きませんでしたが加藤海運株式会社の銘板がありました。止水板のレールが海のそばの実感がします。海から見たところですが立派な防潮堤が整

備されました。

   

 そうして工事が始まりました。


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