日本で「神宮」といえば伊勢神宮を指します。そして、伊勢神宮以外の他府県におきまして、神社の名称の最後に「～～神宮」と名付けることが許された神社は少なくて、それは特別な神社を意味します。
千葉県の「天之日津久神社」（あまのひつくじんじゃ）の地図を見ていますと、近隣に香取神宮と鹿島神宮が在ることが気に成りました。
なんと２つも神宮の名称が付く神社がありました。これは珍しいと感じ、地図上で直線を引いた地図が最初の図です。
この図を観ていますと、海→鹿島神宮→香取神宮→天之日津久神社、と並びます。
そうしますと、これはまさに伊勢におけます、海→外宮→内宮→伊雑宮と相似形であると分かりました。
（外宮→内宮→伊雑宮の直線図）
鹿島神宮＝伊勢神宮・外宮
香取神宮＝伊勢神宮・内宮
天之日津久神社＝伊雑宮
と相似形を成します。
これが神意ならば、香取神宮には内宮の御神体である「八咫の鏡」（やたのかがみ）に相当するものが伝承されていなければ生けません。
そして調べますと、香取神宮には国宝である『海獣葡萄鏡』が存在することが分かりました。
（http://www.katori-jingu.or.jp/houmotu.htm）
そして、鹿島神宮には神宝として神剣が存在します。（http://kashimajingu.jp/about/%e5%ae%9d%e7%89%a9/）
更には、天之日津久神社がある麻賀多神社には、ヤマトタケル命の勾玉伝説が存在します。
つまり、三種の神器に関わる形象が、伊勢地域だけではなくて関東にも存在していたことが分かります。
鹿島神宮・香取神宮の両宮ともに神武天皇の世紀まで創建の歴史がさかのぼりますから、
意識的に仕組んだのではなくて、２５００年以上も前に偶然という神意が干渉したと思います。
宝物までが戦禍をくぐり抜けて残って伝承されているとは凄いことです。
関東から北海道に在住の方は、伊勢まで行けなくても関東での参拝において、伊勢神宮への参拝に似た神気を体験できる型となります。
国土の地理にも配慮された神意だと思います。
日本とは、本当に不思議なことが数千年単位で伝承されている国です。
これが、これからも伝承されるのかは、今に生きる私たちの責任なのでしょう。
自分たちの先祖が長年にわたり出来たことも、今の人は失くしてしまうのか否か、過去には無かった時代の節目にしてしまうのか、今の一人ひとりがカギを「持たされている」ことを忘れては生けません。
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