これからの交通事故に注意

知人から聞いた話ですが、地方の高速道路を走っていた時、逆走して来る自動車とすれ違ったそうです。
知人は、高速道路は追い越し車線をよく走る人ですが（法的には左の走行車線を走るルールです）、左車線を走る自動車が、見える最遠方から順番に一斉にブレーキランプを光らせたので、

・　高速道路の前遠方に何かいるな。
・　スピード違反の取締か？
・　いや田舎だから、カルガモ親子の横断か？

と思ったそうです。
すると何と、ライトを点灯させて逆走して来る自動車だったそうです。
知人は直ぐに左車線に移動し、対向車を凝視しました。
その運転者は、農作業姿の７０歳を過ぎているような老人だったとのことです。

知人が言うには、その運転者の目に迷いが無かったそうです。
・　自分は正しい
と一途に思い込んで高速道路を逆走していたのです。

もう少し年齢が若ければ、「なんか変だな」と思えたはずです。
しかし、頑固な高齢者が一途に信じ込んで、高速道路を逆走して来る様子には、大きな弾丸を思わせるような恐怖感を抱いたとのことです。

＊　「自分は正しい」と思い込む時、人は要注意です。

公平・中立な視点が欠けているものです。
私の場合は、読者からのコメント投稿が、公平で冷静な視点から外れない非常に良いバロメーターと成っています。

賛同意見、反対意見、記事の内容が明らかに何かに的中して馬脚を現す投稿、笑。
（「馬脚を現す」ばきゃくをあらわす：芝居で馬の足に扮する役者のことであり、馬の足の役を演じていた役者が、うっかり自分の姿・足を見せてしまうことから、隠していた本来の姿が表にあらわれること、化けの皮がはがれることをいう。）

そもそもが、「自分は正しい」と自身に言い聞かせる時点で、無理が生じている状況です。
本来は、言い聞かせる必要もありませんから。

しかし、高齢者の運転による死亡事故が増加しています。
知人が目撃した後に、警察車両がけたたましく高速の反対車線を追いかけて行ったそうですが、中央分離帯を挟んで、あの一途な老人を止めることは無理だろうと思ったとのことです。
おそらく事故になるまで止めようが無いでしょう。

知人が怖いと思ったのは、その後のニュースで目撃した逆走運転の情報がどこにも出ていなかったことだそうです。
高速道路の管理HPの事故情報に、目撃した時間と区域で「事故１件」という一行だけだったとのことです。
死亡事故にならない限り、社会には情報が出ない訳です。
個人情報への間違った規制が、社会的な判断を遅らせる懸念を感じます。

つまり、私達が知らない陰で、高齢者の運転による事故が、異常に増加していても分からないことは怖いことです。
地方に住む知人は、高齢者でも運転が出来なければ死活問題ですから、高齢者への運転規制は反対だったが、あの迷いの無い視線を目撃してからは意見が変わったとのことです。
これは真剣に規制しないと、子供たちの命にも関わることです。今が境界線の時期かも知れません。

これから高齢社会に成れば、信号も信じ無いほうが良いです。
・　自分自身での目視を最優先です。
青信号を守って横断した小学生が、跳ねられて死亡しています。
海外では、スマホを見ながら青信号の横断歩道を渡っていた大人が跳ねられて死亡した事故が報道されていました。スマホを見なければ、紙一重で避けられたかも知れません。

・　高齢者だけでは無くて、日本の道路に慣れない国際運転免許者も想定し、相手の交通常識を信じないで、用心深く先を想定して自衛しましょう。

・　運転をしない人も、自分が交通事故に遭った場合、相手が無保険の場合を想定して、自衛のための保険が無いか？調べること。

このようなことが、「これから」大切に感じます。
皆さんの参考にして頂ければ、幸いです。

生かして頂いて 有り難う御座います

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