名前はまだ無い。でも貴重な原木なのです。

参考記事：老子の言葉　第三十二章「何事にも原木＝原因が存在しています」

「老子の人生論 」第三十二章

道に捨てられた原木の切れ端には、名前すらありません。
でも、その小さな不要な原木が、社会を支えているかも知れません。

もしも王様が、この原木の理（ことわり：物事の筋道・法則）に気付けたならば、社会を丸く自然に完璧に治めることが可能に成ります。それほど重要なことなのです。

では、どうしてそうなるのかを説明します。
原木の切れ端の状態では、名前すらありません。
でも、これを板状に割ったり、板を加工して道具を作って行けば、それぞれに名前が生じます。
そして、社会を陰から支える道具に変身する訳です。
でも、最初は名無しの原木だったのです。

この原木が変身して行く過程とは、川や谷の水滴が大河や海に流れて行く様と似ています。
人の上に立つ者は、役職の名前すら無い末端の人々を大切に育て、その名前を創って行ってあげることが、国家・社会を安定させます。

（感想）

非常にカッコが良い内容が説明されています。
・　最初は、名前すら無い存在たち。
・　でも、それを加工して行くことで、段々と名前というものが付いて来る、生じる。
・　そして、社会を助ける存在に成る。

これが物だけでなくて、人物の育成にも言える訳です。
今の社会でも、例えば、
・　どうしようも無い少年たちを集めて、何とか言い聞かせ、会社で働く喜びを教えて行く。
・　成長するにつれて、貯金することを覚え、結婚し、何かの役職名が付いた立場の人に成る。
・　でも、最初は役職も何も無い少年たちだった。

考えて見れば、誰もが赤子という原木だった。
でも赤子が成長するにつれて、小学校何年生という立場の呼称が付き、更に成長すれば卒業資格や技能免許の呼称を持ち、社会を支える一人に成ります。

でも、今が名無しの原木状態の人もおられることでしょう。
何も無い、すべてを失くした、人も居るものです。
でも、原木は原木なのです。何歳になっても。
まだまだ死ぬまで、原木がどうなるのかは未知です。

大切な事は、
・　自分が何かに変身が出来る原木であることを忘れては生けません。

自信を失くした人間とは、「私は原木のままで終わる」と自分で思っているだけです。
でも、無理に何かに変身することも不要です。
道端の原木のままでも、キノコを育てるかも知れません。

今の自分は、期間限定で原木という肉体を天から預かっていることだけは知って欲しいものです。
アノ世に帰りますと、
・　何と貴重な原木の期間だったのか。
・　ダメで元々で、もっと挑戦すれば良かったな。
・　もっと、何にでも感謝をしておけば良かった。

このように誰もが思うことを私は確信しています。
老子は、名無しの原木という表現で、無限の可能性が誰にでも有ることを言いたかったと感じます。

名前は、まだ無い。
でも、生きて行けば名前は後から付いて来る。
これを信じて、淡々と生きて行きましょう。

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今朝は、「３・１９」「３・１９」という数霊が脳内でリフレインしていました。
太陽フレアの磁気が、大陸プレートの地磁気を刺激するかも知れません。
大地も、政治、社会も、騒がしいかも知れませんが、原木の様にどっしりと冷静に静観しましょう。

生かして頂いて 有り難う御座います

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