5月 21日

2024-05-21 06:02:10 | Weblog
                            蛇苺・へびいちご




              へびいちごは、漢名の「蛇苺」に由来する。 中国ではヘビが食べるイチゴと考えられていたことや、
              このイチゴを食べる小動物をヘビが狙うこと、ヘビの出そうな場所に生えることなどから、
              「蛇苺」と呼ばれるようになった。 へびいちごの別名「くちなわいちご」の「くちなわ」は、
              ヘビの異名。





                




          形代に太釘のあと蛇苺             栗田やすし


          ゆふぐれの母が水やる蛇苺           河原地英武


          牧水の歌碑を囲めり蛇苺            岸本典子


          憶良歌碑裾にまつ赤な蛇苺           武田明子


          蛇苺そこよりけもの径まがる          山 たけし


          蛇苺被爆瓦礫を這いひ出せり          幸村志保美





                




          ふるさとの沼のにほひや蛇苺          水原秋櫻子


          蛇苺朝夕は日も濡れにけり           福永耕二


          蛇苺黒衣聖女の指が摘む            秋元不死男


          幼子の隠れ遊びや蛇苺             川崎展宏


          蛇苺ふるき社の女坂              浅田 伊賀子


          まだ蛇に会はない色の蛇苺           今瀬剛一





                




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5月 20日

2024-05-20 06:21:13 | Weblog
                         茄子の花・花茄子・茄子植う






               




          茄子の花巧言令色滅ぶべし            沢木欣一


          霧降るが見ゆる茄子の末の花           細見綾子


          風呂敷を抱へ僧来る茄子の花           栗田やすし


          傘さして夫見入りをり茄子の花          岸本典子


          たつぷりと畝に水撒き茄子植うる         藤田岳人


          茄子咲くや道より低き藍染屋           小田二三枝





                     




          句集の序書けず来て見る茄子の花         水原秋櫻子


          茄子の花こぼれて蜘蛛をおどろかす        飴山 實


          貧しさの詩とはならぬ世茄子の花         片山由美子


          大漁の文字の木箱に茄子の花           門田路花


          花茄子の一番花のこちらむき           山下 尭


          遊ぶとて学ぶとて句や茄子の花          岡本 眸





                




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5月 19日

2024-05-19 06:03:31 | Weblog
                        葵・立葵・銭葵・這葵・花葵





             原産はトルコ原産種と東ヨーロッパ原産種との雑種と考えられています
             古く日本には薬用として渡来したもの




                     




          峡深し墓をいろどる立葵       沢木欣一


          ばたゝと田植すみけり立ち葵     細見綾子


          猫歩く落第横町立葵         斉藤眞人


          立葵染屋に古りし糸秤        武田稜子


          立葵揺れて静かな島の路地      日野圭子


          立葵子等が背くらべして通る     ころころ





                     




          立葵ゆらぎ峠をはしる水        水原秋櫻子


          立葵戸毎に咲かせ海女部落       青木起美子


          湯をつかふ音が裏手に立葵       鷲谷七菜子


          呼ぶ子帰る子十二時の立葵       廣瀬直人


          湯をつかふ音が裏手に立葵       鷲谷七菜子


          立葵七彩に咲く婚の朝         藤本朋子





                     




          家訓記す大福帳や銭葵         市江律子


          野鍛冶屋の煤け看板銭葵        足立サキ子


          越はいま水田ばかりや銭葵       森 澄雄


          潔きかんかん照りや銭葵        佐藤鬼房


          あをあをと越後も梅雨の銭葵      森 澄雄


          銭葵どこの窓にも老婆ゐて       有馬朗人





                     




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5月 18日

2024-05-18 05:58:29 | Weblog
                          十薬・どくだみ・毒痛み



             ドクダミは高さ20~50cmの耐寒性多年生草で、生命力盛んな地下茎によって広がり日本各地に自生して
             おり、日陰の湿気を含む土地でよく見かけます。
             5~7月の梅雨頃、茎先に一見花びらにみえる白い四枚の総苞をつけた黄色い花穂を出し白い花に見える
             部分は葉の変形です。開花期に根ごと採取して日干しにしたものを十薬といっていて緩下、
             利尿の作用がある。生薬名の十薬は十種の薬効があるところからつけられたという説です。





                     




          十薬咲く清く痩せたる苔地かな          細見綾子


          盲ひの鵜十薬の辺にうづくまる          栗田やすし


          どくだみを千切りて犬の傷ぬぐふ         上杉美保子


          干し上げし十薬の香の芳しき           山本法子


          十薬や古道に石の道しるべ            東口哲平


          目が合ひし猫十薬へ駆け込めり          奥山ひろ子





                     




                     


                        八重どくだみ




          どくだみの密生神を斎く庭            山口誓子


          十薬の白さこの世の捨て葉書           鍵和田釉子


          うしろ手を解き十薬に親しみぬ          岡本 眸


          十薬を踏むやたちまち臭ひだつ          上村占魚


          村中を墓にどくだみ花ざかり           斎藤 玄


          十薬や才気ささふるもの狂気           鷹羽狩行





                


             五色どくだみ <ドクダミの改良品種>カメレオンと言う名で店頭では売られているそうです




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5月 17日

2024-05-17 06:24:50 | Weblog
                             都忘れ・野春菊




             ミヤコワスレは、本州、四国、九州の山地に自生するミヤマヨメナの園芸品種につけられた和名です。
             ミヤマヨメナは淡青色ですが、江戸時代から改良されてきたミヤコワスレには淡青色だけでなく、
             青やピンク、白があり、4月から6月にかけて花を咲かせます。
              (ネットから知識お借りして居ます)




                     




          家移る都忘れを置きざりに            栗田やすし


          また一人都忘れと言ひて過ぐ           河原地英武


          日溜りの都忘れや比丘尼寺            武藤光晴


          都忘れ活け落柿舎の二畳の間           平松公代


          移り来て三月や都忘れ買ふ            近藤文子





                     




          駕忘れ都忘れの金剛杖              平畑静塔


          山涼し都忘れと聞くからに            阿波野青畝


          灯に淋し都忘れの色失せて            稲畑汀子


          教へ子の来る日よ都忘れ買ふ           辻 恵美子


          庭隅に都忘れを紺屋かな             松崎鉄之介


          愁なき紫都忘かな                後藤夜半





                     




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5月 16日

2024-05-16 05:29:16 | Weblog
             えごの花・ちしゃの木・ろくろぎ( 山苣の花・萵苣の木、轆轤木 )




                    




             初夏の頃、桜に似た、 白かピンク色の花を いっぱい咲かせる。 ・実の皮は有毒で 魚をマヒさせるような
             毒があり 食べたときにのどを刺激して ”エグイ(ひどい)”味が  することから  この名になったらしい。





          えご咲くや暗く湿れる土塁跡           武藤光晴


          えごの花散る山の辺の岐れ道           国枝洋子


          崖せまる背戸に散り敷くえごの花         松本恵子


          えごの花小指ほどなる埴輪売る          夏目悦江


          厩舎より驢馬の耳見ゆえごの花          市江律子


          えごの花錆びて散り敷く南谷           上田博子





                    




          小十戸の湯を守りえごの花の町          阿波野青畝


          えごの花水際は常に水ゆれて           中村明子


          えごの花の香をよぎりたる配膳車         石田 波郷


          川の面を這へる湯煙えごの花           清崎敏郎


          糸ひいて糸ひいて散るえごの花          西村和子


          えごの花小さき音のある田舎           岡田史乃





                




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5月 15日

2024-05-15 05:29:58 | Weblog
            卯の花・空木の花・箱根うつぎ・谷うつぎ・梅花うつぎ・つくばね空木




             平安時代には卯の花と空木の花は違うものと書かれた文献も有るようですが現代ではウノハナの植物名が
             「ウツギ」です、通常はウノハナと呼ぶことが多いといえます。 ウツギという名の由来は、「空木と言う
             意味で、幹の中が中空であるところからきたもの。 ウノハナはウツギ花の略とされたものですが、
             卯月に咲くという説もあります。(以上ネットからの知識をお借りしました)





                

                    箱根うつぎ




          朝霧の晴れて山見ゆ花うつぎ           細見綾子


          卯の花や白川郷へ橋一つ             栗田やすし


          卯の花や釣瓶井残る生家跡            佐藤とみお


          魚はねて空木の花の影ゆらす           牧 啓子


          踊り子のドガのスケッチ姫空木          山下帰一


          九頭竜に沿ひたる山路紅うつぎ          金田義子





                


                    谷うつぎ




                


                     梅花うつぎ




          卯の花やみちのくぶりの大鎧           水原秋櫻子


          梅花卯木とはいみじくも呼びなせる        富安風生


          卯の花やどの思ひ出もみな別れ          平井照敏


          備前大甕谷の卯木を投げ入れよ          野澤節子


          中尊寺みちの客馬車花卯木            山口青邨


          優しかり卯の花どきの湯殿山           佐藤鬼房





                


                    つくばねうつぎ




             ♫ 卯の花の 匂う垣根に
               時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
               忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ ♪



             




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5月 14日

2024-05-14 06:34:36 | Weblog
                           姫女苑・ひめぢよをん




                




          雪三筋残せし富士や姫女苑            栗田やすし


          渡舟場へ石ころ道や姫女苑            下里美恵子


          姫女苑摘みて供ふる殉教碑            国枝洋子


          たたみ皺著き踏絵や姫女苑            矢野孝子


          揺るるたび蝶を放てり姫女苑           都合ナルミ


          母校への土手の明るし姫女苑           小島千鶴





                




          濁流の洲に残りたる姫女苑            福田甲子雄


          常の日のつねのかなしみ姫女苑          鍵和田釉子


          オフエリアの抱く姫女苑野外劇          伊藤いと子


          江戸開府よりの石垣姫女苑            村上秋嶺


          くたびれて唾の甘さよ姫女苑           小川軽舟


          姫女苑林の口を明るうす             阿部みどり女





                




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5月 13日

2024-05-13 06:59:45 | Weblog
                             椎の花・花椎




          夜勤の父待つ街裏に椎匂う            沢木欣一


          椎匂ふビードロ茶屋に招き猫           栗田やすし


          花椎のけだるき匂ひ舟屋路地           岸本典子


          散りつぎて池の面椎の花まみれ          森 靖子


          コロナ禍の街暮れてゆく椎の花          栗田せつ子


          花椎を映すガラスの美術館            安藤幸子





                




                




          老いらくの高き匂ひを椎の花           秋元不死男


          椎の花まみれに遊び暮れしかな          石川桂郎


          包丁は水にて傷み椎の花             長谷川 櫂


          椎の花鉄棒下りし手のにほふ           福永耕二


          花椎やひそと熱来て身を浮かす          岡本 眸


          椎匂ふ強烈な闇誰かを抱く            西東三鬼





                




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5月 12日

2024-05-12 05:27:28 | Weblog
                               母の日




             母の日が生まれたのは20世紀初頭のアメリカです。1907年、アメリカ在住のアンナ・ジャービスは
             亡くなった母のために追悼会を開き、母が生前好きだった白いカーネーションを参列者に配りました。
              この出来事は、母を敬い感謝する日を作る動きがアメリカ全土に広がるきっかけとなります。
             (全てネットの知識をお借りして居ます)




                




          母の日の母に雨中の桐の花            細見綾子


          母の日の母田を植うる泥まみれ          栗田やすし


          母の日の母に真紅のマグカップ          河原地英武


          母の日も茣蓙に声張る朝市女           都合ナルミ


          母の日やぶつきらぼうの子の電話         上杉美保子


          母の日や母恋ふ八十路過ぎてなほ         田畑 龍





                




          母の日の常のままなる夕餉かな          小沢昭一


          母の日と知る燕麦の穂のひかり          福永 耕二


          カーネーシヨン赤母の日の母大切に        鈴木栄子


          母の日ひとり珈琲にミルク咲き          岡本 眸


          子の電話待ちつゝ母の日の暮るゝ         吉本 信子


          さだめとや母の日の胸白き花           山口青邨





                




                     


                          母子草



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