12月 1日

2010-11-30 23:47:41 | Weblog

              ( 十二月・師走 )

いよいよ十二月となりました。寅もあと一ヶ月来年の干支は兎ですね
今日ご紹介するのは調(つきorつきのみや)神社です、JR浦和駅から徒歩12分ほど
にあるこの神社は

『調宮縁起』によれば、第十代祟神天皇の勅命により創建。調とは「租・庸・調」の調で、伊勢神宮へ納める貢(調)物の初穂を納めた倉庫群の中に鎮座していたと伝わる。(鳥居無きはその為と伝わる)平安時代に編纂された『延喜式』に記載される武蔵國四十四座のうちの一社である。

中世、調が月と同じ読みから、月待信仰に結びつき、江戸時代には月読社とも呼ばれ、月神の使いとされる兎の彫刻が旧本殿や現在の社殿に、狛犬の代わりに兎の石像が境内入り口両側にある。

そして今月12日が十二日市(大歳市)です
両国で生まれたころころですが、生まれてすぐにこの近くの叔母の家で母とともに
過ごしたようです 

胸中に聖句かがやく十二月               古賀まり子

 

人込みに白き月見し十二月               臼田亜浪

欣一亡し夕日まみれの師走富士             栗田やすし

 




 

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11月 30日

2010-11-30 00:40:29 | Weblog

         ( 柊の花 )

柊挿す山門脇の御朱印所             栗田やすし


挿す若狭の水の通ふ井戸           沢木欣一

 

柊の昼の闇より花こぼる                             野沢節子

 

柊の葉の間より花こぼれ                             高浜虚子

 柊南天
 

 


 

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11月 29日

2010-11-28 23:23:47 | Weblog

           ( 冬牡丹 )

 

季語としては冬牡丹も寒牡丹も括りは一緒ですが、寒の入りはまだ。ということで
今日は冬牡丹です

よろこびはかなしみに似し冬牡丹           山口青邨

 

人来れば人に傾き冬牡丹                加藤 耕子

 

風吹いて花ひろがりぬ冬牡丹             橋本鶏二

 

限りある時のかぎりを冬牡丹              横沢朝子



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11月 28日

2010-11-28 01:35:35 | Weblog

          ( シクラメン )

絵にしようと思っていたけど間に合わなかった・・・
今日は結社の句会でした。結果は思いもよらず好成績でしたが何か物足りずに
います  勿論反省会の蕎麦焼酎の蕎麦湯割が美味しかったです
電車の乗り過ごしさえなければ今日は良い日でした

シクラメン何処に置いても人恋ふる         鍵和田釉子

 

燃ゆるてふ白のあるなりシクラメン          芳野年茂恵

 

一鉢は猛き炎立ちにシクラメン            角川 照子

 

還暦や紅濃く燃ゆるシクラメン             安野良子


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11月 27日

2010-11-27 00:41:48 | Weblog

         ( 緋蕪・赤蕪・紅蕪 )

今日は結社の所属句会・・・句が無くて困っています

緋蕪も飛騨の炭火も赤きころ            石原八束

 

赤蕪を一つ逸しぬ水迅く                山口青邨

 

洗はれていといとけなき紅蕪             鷹羽狩行

 

まだ濡れてゐる夕市の紅蕪              新田祐久


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11月 26日

2010-11-26 00:16:39 | Weblog

          ( 藪柑子 )

云うなれば龍宮日和藪柑子            高野ムツオ

 

尼寺のくぐり戸低し藪柑子             河野柏樹子

 

藪柑子山めく庭の隅々に              長谷川かな女

 

吉良さまを敬ふ寺の藪柑子             能村登四郎

 

 

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11月 25日

2010-11-24 23:44:43 | Weblog

           ( 憂国忌・三島由紀夫の忌 )

昭和45年(1970)に東京・市ヶ谷の自衛隊駐屯地で 割腹自殺をした作家・三島由紀夫の命日。 彼の短編小説「憂国」から憂国忌と呼ばれる

裂き織に赤の一すじ憂国忌             兵野むつみ

 

乃木坂をとよもす軍歌憂国忌            池上いさむ

 

憂国忌列を乱してゐるは誰ぞ            八田木枯

 

松籟の闇にたかまる憂国忌             鷲谷七菜子



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11月 24日

2010-11-24 00:52:08 | Weblog

          ( 都鳥・ゆりかもめ )

ひるがへる時波を打ち都鳥              今井千鶴子

 

頭上過ぐ嘴脚紅き都鳥                 松本たかし

 

都鳥父亡き我に高く飛ぶ                深見けん二

 

都鳥飛んで一字を画きけり               高浜虚子
 
江戸東京博物館ところころの母校両国中学校
この博物館の敷地はもともと青果市場「やっちゃば」でした
「やっちゃば」は朝の競の時間を過ぎれば閑散としており子供達の恰好の遊び場
です。管理人はいても2~30人の子供達を追い払うことは出来ません
悪さをしなければ大目に見られた良き時代でした

      都鳥いまも川辺にある母校     ころころ

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11月 23日

2010-11-22 23:35:17 | Weblog

         ( 一葉忌 )

昏れ際の露地に豆腐屋一葉忌           菖蒲あや

 

頼まれし妻の足袋買ふ一葉忌            福永耕二

 

石蹴りの子に道きくや一葉忌             久保田万太郎

一葉井戸

菊坂に残る井水や一葉忌                石川魚子

   江戸東京博物館 

 昨日夕方腰に電流が走るような痛みあり,早速病院に行って手当てをして今日は幾らか
 楽にすごせました。ここのところの忙しさの反動でそれでもじっとして居られず両国へ
 今日から林芙美子と東京放浪として企画展が開かれています 「放浪記」刊行から80年
 とのこと、初版本から芙美子の草稿、手紙など常設展示場に展示されています
 特別展では創作人形作家、安部朱美の昭和30年代の人々の暮らしと姿を人形として
 展示されています どの人形も今にも動き出しそうなほどリアルで懐かしいものでした
 特別展は別料金ですが一見の価値ありと思います

特別展 安部朱美創作人形展「昭和の家族」きずな
 

 




 

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11月 22日

2010-11-21 23:32:25 | Weblog

                  ( 鬼柚子 )        

久々に描いてみました案の定目がしょぼしょになりました。
頂いた柚子はもう少し丸かったのですが・・

鈴のごと星鳴る買物籠に柚子            岡本眸

 

冬至柚子教師の卓に一つづつ            阿部ひろし

 

泣くまじとゆがみしままの柚子の顔          中嶋秀子

 

柚子煮詰む透明は喜びに似て           細見綾子

 

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