おジャ魔女どれみと徒然

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オッペンハイマーについて、そのマンハッタン計画

2024-05-06 09:58:00 | シリアス・サスペンス

 クリストファーローラン監督最新作。
 原爆の父・Jロバートオッペンハイマーの半生を描いた超大作。



 物理学者として異彩を発揮。
 ナチスとの技術競争を征するため、アメリカ政府から《マンハッタン計画》の総責任者へ抜擢。

 1945年7月16日、《トリニティ実験》。
 理論上不可能と言われた原爆開発を成功させる。

 1945年8月6日、広島。8月9日、長崎。
 
 後、1954年。スパイ容疑をかけられ公職を追放される。(オッペンハイマー事件)

 1959年、アメリカ原子力委員会会長・ストローズへの公聴会。
 オッペンハイマーを意図的に失脚させたとし、商務省長官へ内定していたが米上院での裁定で否決される。

 1963年、オッペンハイマーはアメリカの物理学賞エンリコフェルミ賞を授けられ、これまでの汚名が公式に撤回される。
 


 というお話。
 オッペンハイマー事件たる秘密聴聞会とストローズの公聴会が交互に描がかれつつ、オッペンハイマーの人生を振り返る。

 結論から言うと凄い作品です。
 上映3時間という長丁場。一見堅苦しい印象を受けそうですが、全く退屈しません。

 ここはノーラン監督の手腕でしょう。
 音響が工夫されてて映像だけでない、総合的な芸術に仕上げてる。とにかく凄い。

 でも、まあ、何と言ったら良いのか。
 日本人としてどう見ればいいのやら。

 自然と恨みは沸かない。
 オッペンハイマー1人に背負わせてもなと思うし。

 何とも言えない苦み。
 本当に説明しようがないが、オッペンハイマーが何かの扉を開ける瞬間を確かに見た。

 それは破滅への道なのか、はたまた……。
 オッペンハイマーの罪はまだ始まってないと思う。彼が罪と感じていたかは分からないけど。

 原爆はまだ日本にしか落とされていない。
 彼の罪は核兵器が日本以外に使用された時に問われると思う。始まると思う。

 核兵器は世界中に広がり、核の脅威が囁かれ、それはまだ現実じゃない。広島長崎の過去に留まり続けている。
 ただ、それは確実に起きる。今更それを恐怖する人間はいないだろうけど、だからこその苦み。

 ただの映画では収まらないクオリティ。
 映画で核ミサイルが空から降り注ぐ描写があったが、これは予言になるのか否か。

 人類が共有する絶望の味。
 では、また。



パールについて、そのエックス

2024-05-05 13:39:00 | ホラー映画

 数々の名作を出し近年勢いのある映画製作A24が送るサスペンスホラー。
 予告が鮮烈でいつか見ようと思ってたけど、ついぞ忘れてた。最近ふと思い出して視聴。

 んで、早速拍子抜け。これ『X』の前日譚なんすね。
 XもA24製作のホラー映画。1989年にネブラスカ州で実際に起きたコープランド夫妻事件を元に作られた作品。

 そういやこんな作品あったなと。一応見てはいましたが、これの続編とは(^^;
 まぁ、改めてXとパールを通しで見てみました。

 まずはX。特段、見返して評価が変わることはなかった。
 つまらなくはないが普通。だから、パールにも今更感はある。ただA24なだけあり、かなり尖った話です。

 実際の犯行は75歳と69歳、世界最高齢の夫婦による殺人、最高齢夫婦揃って死刑囚という。
 最低でも5人の殺人、未証明ながらまだ10人20人殺してるのではと世間を驚愕させた事件。

 夫婦は詐欺をしてて流れ者を自身の牧場で働かせては隙を見て殺し、利用してたんだと。
 映画では夫婦で殺人をしてるとこまで同じ。でも、その目的は違う。

 Xはポルノを撮りにきた6人グループを夫婦が襲う内容。
 低評価であんまし話題には上がらん作品やけど、低評価には理由がある。

 別に作品がつまらんとかそういうことじゃない。
 作品はオーソドックスで普通に楽しめるんですが……。

 ただただ気持ち悪いんすよね〜、あのエロババアが!w
 今作の殺人鬼、パール&ハワードの目的は「若い奴大嫌い」ですw

 「若い奴羨ましい」かな? 若さが妬ましくて殺すやべー奴ら。
 殺人鬼ジジババのセ○クスが見れるのはこの作品だけw だから、作品の良し悪しじゃなしに見てゲンナリしちゃうんすよね気持ち悪くて。

 でも、気持ち悪さを除けば普通に面白い作品なんで、今更感はあれど続編楽しみでした。
 お次はパール。これがけっこう面白くて期待を裏切らない出来。

 もうちょい人殺してほしかったけど、Xとはまた違う、ディズニーアニメみたいなメルヘンな作り。
 気色悪いおとぎ話でパール無双。主演女優ミアゴスさんの独壇場w

 てか、ミアゴスさんはこのシリーズで3役も演じてんすね。
 老パールも怪演でしたが、若パールでさらに一つの高みへ至った。

 パールの狂気をよく表現できてた。
 てか、マジの殺人鬼みたいで怖かったw まさにハマり役やと思う。

 話も面白いし。お母さんは単純に厳しかったんじゃなく娘の異常さに気付いて引き止めとったんやな。
 でも、別に自分の人生に満足しているわけではなく。互いの思いを掛け違える母娘。

 そして、ヤバい母娘に挟まれるお父さんw 哀愁が漂ってて良き。結局殺されちゃうけど。
 ワニの便利さ加減w こいつら意外に古い仲なんやな。

 X→パールと来て、完結編となる続編がこれから出るらしい。
 時間設定が1979年→1918年と来て、次は1985年の話になるんと。

 続編はどんな話になるんやろ。パールは死んじゃったし。
 多分、マキシーンがパールの狂気を継いでって話だと思うが。

 続編楽しみです。
 では、また。

 

ドラキュラについて、そのデメテル号最後の航海

2024-05-04 12:06:00 | モンスター映画

 去年公開。吸血鬼に襲われるパニックホラーです。
 予告がインパクトあって覚えてた。アマプラ解禁されてたんで即視聴。

 原作はブラムストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』。
 全27章の内、第7章《デメテル号最後の航海》を実写映画化。

 なんかオリジナルの話かと思ったら、きっちりとした原作あんのね。
 原作で言うとこのドラキュラ伯爵が貨物船に紛れてイギリス上陸するまでのお話。

 まぁ、人間に擬態してるんじゃなしに普通のモンスターですがw
 モンスター映画として、そこそこの出来って感じ。こういうストレートな作品って最近中々ないし貴重やと思う。

 てか、この作品で完結してない。ドラキュラがイギリスへ上陸し下地が出来たとこで話が終わってる。続編匂わせの序章完エンド。
 物語の引きとして続編が楽しそうな雰囲気ではあるから良いが。続編出たら見るわ。面白そう。

 ただ、続編はない!
 あんま評価も良くないらしいし、つまんなくはないけど、ナメた作品ではあるからなw

 原作ブラムストーカーと銘打つなら、安易にモンスター系にするべきじゃなかったな。
 人間に化けたドラキュラ伯爵が狡猾に船員を襲っていく、海上、逃場のないパニックホラーとか、そういうの目指すべきやったやろな。

 ただ、このモンスター系引き継いでのロンドン大立ち回りは見てみたいんじゃよ〜w
 続編作ってくんないかな。頼んます。

 では、また。



ロストフライトについて、そのトランジット

2024-05-03 10:01:00 | シリアス・サスペンス

 『鬼太郎誕生』見ようとした時、目についた。
 やたら評価高い作品だな〜って。で、よく見たらジェラルドバトラーやないか!!w

 去年、バトラー主演作が2本あり『カンダハル』の前に封切られた映画。
 日本では公開が前後したらしいが。まぁ、どうでもいいことだw

 これは見ないことには始まらないでしょw
 本能が囁く映画だ。早速視聴。

 やたら評価が高いから、どういう映画なんや?と思っていたが、相変わらずのバトラー節で安心したw
 多分見る人ももう分かってるでしょ。脳死で高評価押してる奴らがいやがる!w

 ストーリーは、悪天候で操縦不能に陥る飛行機。とある孤島に不時着したが、そこは反政府ゲリラの根城だった。
 もはやバトラー自身も自覚してるのか、お家芸たるコテコテのアクションスリラーです。

 ダイハード✕クリフハンガーみたいな。
 今回、バトラーは機長役でキレのあるアクションやら無双ではないけど、「ぜってー死なないだろコイツ」って無敵フラグはビンビン。

 先が読めないみたいな緊迫感はなし。
 人質救出するわ墜落した飛行機をまた飛ばすわ、これはこれでまた別の無双かw やっぱいつものバトラー作品ですw

 コテコテ過ぎて逆に新しい。往年のアクション映画で考えなしで見れる。
 けっこうヒットしたらしく続編決定。まぁ、次作はガスパール主役でバトラーはもう出んから興味ないが。

 ちょっと評価が高すぎとはいえ、普通に面白い。
 GW、お酒片手見るのに丁度良い作品。

 では、また。



鬼太郎誕生について、そのゲゲゲの謎

2024-05-02 09:41:00 | アニメ

 去年、水木しげる氏生誕100周年を記念して公開された映画。
 2018年放送の『ゲゲゲの鬼太郎』TVシリーズ第6期と話が繋がる過去編、劇場版となります。

 興収30億突破の大ヒット、しかし近年のアニメブームの中だとパッとしない印象。
 ただ評価は凄まじく、見る人見る人が絶賛してて完成度の高さを窺わせる。

 どんな作品なんかめっちゃ楽しみにしてた。アマプラ解禁とのことで早速視聴。
 まぁ、見てみたら、総評で言うと普通の作品ですw

 なんか泣いただの感動作だの、レビューの嵐が凄くてどんな感じかと思ったら、う~ん、泣きはしないかな?w
 
 主人公は目玉のおやじ。若かりし頃?というか人間態の時。
 後に鬼太郎を拾って養育する水木との出会い。

 1956年、哭倉村を舞台とし龍賀一族の跡取り問題から始まり、村と一族、人間と幽霊族の謎を追う物語。

 なんか八つ墓村みたいw 実際、横溝ぽさを意識してると思う。
 それと鬼滅ね。目玉おやじを関俊彦さんが演じ、存在感ガッツリ無惨様w

 ありきたりだけど、犬神家✕鬼滅で要素がハッキリしてるから見やすくはある。
 見やすいし、単純にパクリというよりは上手くオマージュされてて、これはこれで好き。原作のダークさと現代ぽさの融合。ここまで良かった。

 後半のバトルがなあ。導入の雰囲気のままミステリーやサスペンス展開なら良かったのに。
 陰陽師集団《裏鬼道》との戦い。その裏に潜む当主・時貞の思惑と幽霊族への迫害。

 正直いらん。そういうのいらないw
 というか味が薄い。バトル、シリアス、グロ。後半の展開が弱い。

 近親相姦も唐突だし。それにしては紗代の死が呆気なかった。
 もっと胸糞にして時貞憎しを高めてほしかった。それか水木と一緒に東京へ逃げて幸せに暮らしたとかハッピーエンドで良かった。

 大人向けにしてはアッサリしすぎだし、子供に見せるにはちょっとという微妙なライン。
 アクションは見応えあったけどホントちょびっとしかないし。

 どれかに振り切ってくれたら良いのに。どのジャンルにも伸ばしきれず中途半端。
 つまらなくはないけど言われてるほど感動もしない。
 
 ワンピスラダンで確変が終わったか。いつもの東映に戻っちゃった。
 見る前、あんま期待せんように。後、第6期を見た方が良いかね?

 そこまではしたくないがw
 いずれにしても、この映画を評価してる奴、幽霊族ちゃうんか?w

 人間にはまだ早かったか。
 では、また。