セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

BLUE SIX COFFEE テラスでいただくカフェランチ

2024年05月05日 | グルメ

ゴールデンウィーク後半前にお休みが取れたので、まだ~むさんをお誘いして、ランチをごいっしょしました。まだ~むさんが選んでくださったお店の中から、この日訪れたのは外苑の国立競技場前にある BLUE SIX COFFEE というカフェ。

国立競技場周辺が再開発ですっかり様子が変わっていて驚きましたが、まだ~むさんのお話では日本青年館や都立明治公園の跡地だとか。2020東京オリンピックを機に、マンションやオリンピックミュージアム、カフェ等を擁する明るい公園に生まれ変わっていました。

BLUE SIX COFFEE は、国立競技場と同じテイストの、ナチュラルウッドを使った明るいカフェで、テラス席にすわると高原のリゾートにいるような心地よさ。お料理もコーヒーもおいしかったです。

ランチのメニューの中から2種類選んで、半分ずつシェアしていただきました。


チキンときのこの香草バターソテーは、バターの風味を生かしたこっくりとしたおいしさ。Green Thumb さんという渋谷のベーカリーのパンに、チーズ風?の白いほんわかしたペーストをつけていただきました。


ツナメルトのサンド。グリルでかりっと焼いたホットサンドウィッチで、ツナにとろ~りと溶けたチーズがからみ、こちらも大好きなお味。からりと揚がったフレンチフライ、固めにゆでたブロッコリーもおいしかったです。

コーヒーのお店とあって、大きなマグでたっぷりいただくコーヒーも大満足。ランチの後はまだ~むさんの案内で、周辺をぶらぶらお散歩しました。


競技場に向かう少し高いところから公園を見下ろしたところです。タープの下では、だれもがゆったりとくつろいでいて、GWらしいのどかな風景でした。


国立競技場。計画中にすったもんだありましたが、こうして改めて見ると、景観に配慮した、今の日本にふさわしい競技場だなーと感慨深く思いました。


<国立競技場の周りをぐるりと歩くと、1964東京オリンピックの時の聖火台が展示されていました。シンプルながら英知を感じるデザインで、重厚感があってかっこいい。


こちらは2020東京オリンピックの聖火台。軽やかで、動きがあって、こちらもすてきです。炎か、はたまた開きかけの芍薬の花びらのようにも見えますが、太陽をモチーフに、エネルギーと生命力を表現しているそうです。


水辺に紫の花が群生していて、とてもきれいでした。蘭の仲間かな~?と後で調べたところ 紫蘭 (シラン) とわかりました。都会の中にあって里山のようなほっとする風景です。


滝の流れとせせらぎが、清涼感たっぷり。


ここのところ、ストレスでかなりまいっていたのですが、この日はまだ~むさんにたっぷりお話を聞いていただいて、すっかり生き返りました。わがままにつきあっていただいて、申し訳ないと思いつつも感謝の気持ちでいっぱいです。

まだ~むさんから高知のおみやげに "モネの庭" の和三盆を使ったお干菓子をいただきました。優しいお色と甘さのお干菓子、そしてお箱には大好きなモネの絵が描かれています。高知のモネの庭、いつか訪れたいと夢がふくらみました。

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あしかがフラワーパーク(続き)~ 佐野ラーメン いってつ

2024年05月03日 | おでかけ

少し間が開いてしまいましたが、あしかがフラワーパークの続きです。前回の記事はこちら。

あしかがフラワーパーク ふじのはな物語 2024 (2024-04-21)

名物の藤はもちろんすばらしかったですが、それ以外の花々もすてきでした。


オオデマリの大木がありました。おそらく咲き始めだと思いますが、黄緑色のポンポンがこんな風にたわわに咲いているのは初めて見ました。


私の中でオオデマリといえばこんなイメージ。これは7年前に都内某所で撮った写真です。

***

園内に4色に色分けされた花壇があって圧巻でした。


白いお花ばかりを集めた花壇。


こちらは黄色いお花の花壇です。


ブルーのお花の花壇。濃淡のあるブルーがすてきです。


ピンクのお花の花壇。右端に藤の木がちらりと見えていますが、ピンクの濃淡、赤みがかったピンク、紫がかったピンク、白とニュアンスのある色味がとてもきれいでした。


少しずつ咲き始めていく姿が美しい。水辺を背景に咲く、大人色の藤でした。



最後はやっぱり満開の藤で締めて。名残惜しくパークを後にしました。

***

帰りは足利市の隣の佐野市のご当地ラーメン、佐野ラーメンをいただくことにしました。


佐野市を中心に何十軒もの佐野ラーメンのお店がありますが、有名店のひとつ「佐野ラーメン いってつ」さんを訪れました。

佐野ラーメンは、おしょうゆ味の澄んだスープに、中細の平麺、チャーシュー、白ねぎ、なると、メンマ、青みの貝割れがのっていて、東京ラーメンに近く、あっさりとしていて私好みのお味でした。

特徴といえば「青竹手打ち」を謳っているお店が多いこと。これは麺を青竹を使って延ばしていく製法だそうですが、つるんとして口当たりがよかったです。

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あしかがフラワーパーク ふじのはな物語 2024

2024年04月21日 | おでかけ

昨年、亀戸天神に藤の花を見に行ったら、もう花がすっかり終わっていたので、夫が今年は亀戸もいいけど、あしかがフラワーパーク まで藤の花を見に行ってみる?と誘ってくれました。

【過去記事】亀戸天神の藤 (2023-05-13)

あしかがフラワーパークは、栃木県足利市にあった早川農園の250畳の大藤を移植して1997年に開園。以降、藤の花を柱として、さまざまな花と木を園内に配し、1年を8つのテーマに分けて、一年を通して季節感あふれる庭を楽しめるように作られています。

そして4月中旬~5月中旬のテーマは「ふじのはな物語」。うす紅藤~むらさき藤~白藤~きばな藤と、開花の時期を少しずつずらして、さまざまな藤の花が楽しめます。私たちが訪れた時は、藤棚に作られた大藤や、白藤がまだほとんど開花していなかったのが残念でしたが

うす紅藤とむらさき藤がちょうど見頃を迎えていました。藤の他にも、つつじがちょうど満開で、広い園内を散策しながら春の花々を満喫しました。


西ゲートから園内に入って最初に目に留まった藤の花。これだけで、わ~っと感動しましたが、これはまだほんの序章でした。


藤の花と、八重桜の競演。八重桜もちょうど見頃を迎えていました。


藤と、つつじと、八重桜。夢の世界のようです。


めずらしいきばな藤。まだ若い木でした。後で調べたところによると、きばな藤は正確にはキングサリといって、藤とは別種とのことです。キングサリはヨーロッパ原産で、日本では栽培が難しいのだそうですよ。


八重桜も最近は種類が増えていますね。ソメイヨシノより色が濃く、華やかで愛らしく、花期も長くてお気に入りです。


めずらしいルピナスの花壇がありました。カナダの (赤毛のアンの舞台で知られる) プリンスエドワード島で、ルピナスが一面に咲いていたのを思い出します。藤の花に似ているので、昇り藤との別名があるとか。藤にあわせた、遊び心のある花壇ですね。


淡い紫色がきれい。藤の花はとても香りが華やかで、そのことにも驚きました。


うす紅藤の大木。淡い色が幻想的でした。


うす紅藤の藤棚が作られていました。ちょうど見頃を迎えていて、弧を描いて続く藤棚はそれはそれは見事でした。


背景の新緑と、藤の紫とのコントラストがきれい!


水辺の風景にうっとり。


近くでパチリ。


バラのアーチの足元に咲いていたチューリップ。花はまだですがバラ園もありました。来月はきっとバラもきれいでしょうね。



藤のソフトクリームでひと休み。

この後、まだ少々続きます。

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灯台からの響き

2024年04月19日 | 

久しぶりに本の感想です。

宮本輝「灯台からの響き」

夫から「読む?」と渡された本です。彼は宮本輝さんがわりと好きみたいですが、私はこれまで何となくご縁がなくて、実は読むのは初めて。読んだことはないものの「青が散る」「ドナウの旅人」など、洒脱で都会的な文学というイメージがありました。

夫は宮本輝さんのことを、人の心の機微がわかる小説家だと言うので、楽しみに読みはじめました。が、最初はなかなか物語の世界に入っていけなくて...。

東京・板橋の商店街の中華そば屋のご主人が、妻を亡くして意気消沈し、店をたたんでぼうっとしていたところ、妻が本の間に、ある大学生からのはがきをはさんでいたのを見つけます。

妻はかつて、その大学生からはがきが届いた時「こんな人は知らない。何かの間違いだ」と返事を書き送ったのですが...

妻はなぜ、その間違えて届いたはがきを、大事に本の間にはさんで取っておいたのか。疑問に思ったご主人は、謎を解き明かす旅に出ます。

***

最初は中華そばの作り方も、灯台めぐりの旅も、あまり興味がもてなくて、やや退屈に感じながら読んでいたのですが、最後の最後に妻が一生をかけて守り抜いた秘密が明らかになる場面で、がつんと衝撃を受けました。

ごく平凡な中華そば屋のおかみさん(もちろん家族にとってはかけがえのない存在ですが)が聖女のように思えてきました。この読後感にデジャヴを覚えて、なんだったっけ...と記憶を手繰り寄せれば

ジュディ・デンチの「あなたを抱きしめる日まで」だ!と思い出しました。ストーリーはまったく違うのですが、どちらの女性も、類まれな強さと気高さを持っていると思いました。宮本輝さんは、ひょっとしたらクリスチャンなのかな?と思いながら読みました。

それから退屈と書きましたが、途中で主人公の亡くなった幼馴染に隠し子がいることが発覚するあたりから、おもしろくなりました。その隠し子の青年がきっかけで、主人公がいろいろな新しいことにチャレンジするようになるのです。

宮本輝さんの他の小説も読んでみたくなりました。

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とらわれて夏 / 愛しい人からの最後の手紙 / 灰

2024年04月13日 | 映画

最近すっかり劇場に足が遠のいてしまって... NETFLIXで見た恋愛映画3作品の感想です。

とらわれて夏 (Labor Day) 2013

ケイト・ウィンスレットとジョシュ・ブローリン主演。ロマンスあり人間ドラマあり、スリリングな展開もあってとてもおもしろかったです。主演の2人の演技はさすがの一言で、息子役の少年のデリケートな演技もすばらしく、心に残る作品でした。

離婚してシングルマザーとなったアデル (ケイト) は、無気力に毎日をすごしていましたが、優しい息子のヘンリーは、いつも母を気遣い、寄り添っていました。そこに、逃亡中の脱獄犯フランク (ジョシュ) が入り込み、ひょんなことから匿うことになってしまいます。

最初は恐怖に震えるアデルでしたが、フランクが料理を作ったり、荒れ放題の家を見かねて修繕したりしていく中で、いつしか3人の間に疑似家族のような関係が生まれます。アデルは愛を求めていたし、年頃のヘンリーにはよき父親が必要でした。

そしてフランクもまた、過失から家族を殺めた過去を悔い、アデルたちと人生をやり直したいという希望が芽生えたのだと思います。夏休みが終わり、新学期が始まる日に、フランクとアデルは国境を越えカナダに逃亡する計画を立てますが...。

***

料理を作ってみんなで食べる。住居をきちんと整える。そういう当たり前のことがいかに大切か、ということに気づかされました。フランクが作るチリビーンズやピーチパイのなんておいしそうなこと! 作りながらアデルと手が触れるシーンは、なんだかとても官能的でした。

ヘンリーはアデルの幸せを願っていたけれど、逃亡する時に自分は置いていかれると思ったのでしょうね。だから自分も連れていってもらえると知った時はどれほどうれしかったことでしょう。

原題のレイバーデイは9月の第1月曜日で、アメリカではこの日が夏休み最後の日で次の日から新学年がはじまります。フランクが作ってくれたピーチパイが、後日譚に生かされていたのも心憎かったです。

愛しい人からの最後の手紙 (The Last Letter from Your Lover) 2021

記者のエリー (フェリシティ・ジョーンズ) は、資料の中から偶然見つけた古いラブレターに興味を持ち、その後の結末を調べ始めます。そこには50年前の若き貴夫人ジェニファー (シェイリーン・ウッドリー) と、新聞記者アンソニーとの禁断の恋がつづられていました...。

フェリシティ・ジョーンズと、シェイリーン・ウッドリーが好きなので、楽しみにしていました。ジェニファーはいわゆる良家の奥様ですが、しょせんは夫のお飾りで、社交の場で自分の意見を言うことさえ許されない。

自由な思想をもったジャーナリストのアンソニーに惹かれたジェニファーは、彼と逢瀬を重ね、やがて彼とともにニューヨークに逃げようとしたところ、自動車事故に遭って記憶喪失になってしまう、という物語。

ありがちなストーリーですし、しょせんは不倫と思ってしまって、あまり共感はできなかったのですが、映画を彩る60年代?頃の雰囲気と、シェイリーン・ウッドリーのゴージャスでクラシックなファッションの数々が楽しめました。

 (Kül / Ashes) 2024

トルコといえば、イスタンブールのマーケットがよくアクション映画の舞台になりますが、トルコでふつうに暮らす人たちの映画は、そういえば見たことがないかも、と思って見てみたくなりました。出版社を経営する夫と何不自由のない暮らしをしている妻が

自宅に送られてきた小説の原稿を読んでいくうちに、小説のモデルと思わしき男性を見つけて、彼にのめりこんでしまう...という、これまた不倫の物語でした。正直、彼の魅力がよくわからなかったし、ヒロインの心情にも共感できませんでした。

ただ、トルコの格差社会を垣間見たり、街の様子がわかったり、ロマンスと思って見ていたら実はサスペンスだったりという意外性があって、まあまあ楽しめました。

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アークヒルズの休日 桜と音楽とビストロランチ

2024年04月06日 | おでかけ

久しぶりにアークヒルズで週末開催しているマルシェにお買い物に行ったら、いつになくたくさんの人たちが集まっていてびっくり。何事かと思ったら、サントリーホールのオープンハウスが開催されていました。

コンサートの前のひととき。モーツアルトさん^^と司会の方の軽妙なやり取りが楽しい。

サントリーホールのオープンハウスは毎年桜の時期に開催されているイベントで、無料でミニコンサートやガイドツアーなどが楽しめます。前回は2019年 (コロナ前ですね) に訪れて記事にしているので、詳細はそちらをご覧いただけたら幸いです。

サントリーホール オープンハウス2019 (2019-04-07)

ガイドツアーは前回参加したので今回は参加せず、大ホールでオーケストラの演奏と、小ホールで声楽家の方の歌を聴きましたが、やはり生で聴くプロの演奏はすばらしいの一言。選曲も親しみやすく長すぎず、小さい子でも楽しめるよう配慮されていました。

<オーケストラコンサート>指揮:小林雄太 演奏:横浜シンフォニエッタ
曲目:グリーグ:組曲『ホルベアの時代から』より「前奏曲」
   モーツァルト:ピアノ協奏曲第12番 イ長調 より 第1楽章 ピアノ:永吉友亮
   ドヴォルジャーク:スラブ舞曲第10番 ホ短調
   モーツァルト:交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」より 第4楽章

オープンハウスで音楽を堪能した後は、アークヒルズにあるビストロ BRASSERIE LE VIN (ブラッセリー ルヴァン) でランチを楽しみました。写真は通路に面したカウンター席ですが、奥のテーブル席でいただきました。

前菜のサラダがとてもおいしかった。生ハムの下にキャロットラペやキャベツのマリネが隠れていてボリュームたっぷり。ほかほか焼きたてのパンもおいしかったです。

ハンバーグの黒いデミグラスソース ポーチドエッグ添え。黒いデミグラスソースはインパクトがありますが、ワインの酸味が感じられ、意外とさっぱりとしています。ポーチドエッグは一見モッツァレラだと思った... こんなに美しいポーチドエッグは初めて見ました。

私は小エビのクリームソース タリアテッレにしました。緑の野菜はブロッコリーでしょうか。ソースはさらりとしていてスープパスタのよう。小エビの風味によく合いました。

食後のコーヒーでゆったりとくつろいでから、桜を見に行きました。

アークヒルズは桜の名所でもあります。

桜は満開を少し過ぎたところで、もうはらはらと散りはじめていました。

そろそろ葉っぱが出てきていました。今年は3月になかなか気温が上がらず、開花が例年より2週間ほど遅れた上に、ようやく咲いたと思ったら連日の雨と桜にとって受難の年でしたが、薄曇りの下、最後の力を振り絞るように咲く桜のはかない美しさに心を動かされました。

帰りは、六本木ヒルズのけやき坂、明治通りの天現寺から渋谷橋交差点と、桜のきれいな並木道を通って、車の中からお花見を楽しみました。

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SITAARA Grove &ドーサの魅力

2024年03月30日 | グルメ

新宿に用事があって出かけた折に、新宿高島屋に入っているインド料理店 SITAARA Grove (シターラ グローブ) でお昼をいただきました。この日はなんとなくエスニックの気分でしたし、こちらのインド料理がとてもおいしそうだったので。

好きなカレーが2種類選べるセット。私以外のお客さんほぼ全員が、このセットをたのんでいました。^^ カレーは8種類から選べて、これはスパイシーチキンとラムです。見た目はほとんど同じに見えますね。

私はドーサのセットにしました、ドーサは、南インドでポピュラーなクレープのようなお料理です。ドーサが好きで、メニューにあるとたのむことが多いのですが、こんなに大きなドーサは初めて見ました。大きくくるんと、筒状に巻かれています。

手前左は、カレーで味付けしたポテト。手前右は、サンバルという豆と野菜のカレースープ。ちょっと隠れていますが、ドーサの向こうにある白いディップは、ココナツのチャツネ。どれもドーサに合わせるポピュラーなお料理です。

ドーサをちぎってサンバルにディップしたり、チャツネをサンバルに入れてみたり、ドーサでポテトを包んでみたり。おいしくいただいて大満足でした。

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ドーサを初めていただいたのは、学生時代に赤坂のインド料理店でした。以来なかなかお目にかかれなかったのですが、最近はインドの方の増加とともに、本格的なインド料理のお店も増え、ドーサがメニューにあることが多くなってきた気がします。

ドーサとひとことで言ってもお店によってさまざまですが、ポテト、サンバル、チャツネをあわせるのは変わらないでようです。過去に記事にしたドーサをご紹介しますね。

南インドの定食と軽食 三燈舎 (2021-01-22)

神田神保町の三燈舎さんのドーサ。三角形に折られているのがめずらしい。中にひき肉のカレーが包まれていたようです。チャツネが4種類もありますね。下に添えられている葉っぱもすてきです。

Tamarind @GINZA SIX (2017-05-14)

ギンザ シックスに入っている、タマリンドさんのドーサ。こちらは見た目が柔らかそうで、ほんとうにクレープみたい。中にポテトが包んでありました。ワダという甘くないドーナツ状のパンが添えられています。

南インド料理は野菜を使ったものが多く、さっぱりとしているのが私好みです。

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函館 五島軒の洋食 ~ トラピスチヌ修道院

2024年03月23日 | +函館

2年がかりになってしまった函館旅行記もようやく最終回です。これまでの記事はこちら。

1.函館ひとり旅 ベイエリアから元町へ
2.暮れなずむ元町 ~ 函館の夜景
3.函館朝市の風景 ~ 紅葉の五稜郭
4.箱館奉行所 ~ 五稜郭タワー ~ 函館麺厨房あじさい
5.函館元町洋館めぐり ~ 立待岬
6.大沼国定公園散策

函館最後の夜は、創業1879年の老舗洋食店「五島軒」で夕食をいただきました。

歴史を感じる佇まいに、わくわく期待が高まります。五島軒は函館の老舗洋食店としてお名前を存じ上げていましたが、こちらのレトルトカレーは函館みやげとしても有名ですね。正確には「五島軒」は会社の名前で、本店の名前は「レストラン雪河亭」といいます。

店内は古めかしくゴージャスな作りで、待合室が広々としているのがさすが老舗の貫禄です。私はディナーの開店5時に予約していましたが、女性のひとり旅といった風情のお客様が比較的多く、みんな考えることは同じなんだなーと実感しました。

繰り返しになりますが、こういうお店は女性ひとりでも入りやすくて安心です。

私は、お店の名物料理が少しずつ楽しめる「明治の洋食&カレーセット」を予約していました。イギリス風ビーフシチュー、コーンポタージュ、洋食プレート(カニクリームコロッケ、海老フライ、ビーフシチュー、温野菜)サラダ、一口デザートという組合せです。

正直いうと全部一度にトレイにのせて運ばれてくるのが、なんだか給食みたいだなーとちょっと興ざめだったのですが(できればコースのように少しずついただきたかった)効率を考えるとしかたがないのかもしれませんね。とはいえお料理はおいしかったです。

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最終日の朝、お風呂でゆっくりくつろいでから、いつものようにラウンジで休んでいると

あら! はるか遠くに大沼国定公園で見た駒ケ岳が見えることに気がつきました。毎日見ていた函館港の風景なのに、昨日までとは違って見えて感動しました。

***

ホテルをチェックアウトしてから、旅の最後に、函館空港近くにある「天使の聖母 トラピスチヌ修道院」に立ち寄ることにしました。函館駅前からのんびりバスに揺られて行きます。

トラピスチヌ修道院は、トラピスト会系の女性修道院。観光地ではないので、修道院の建物の中に入ることはできませんが、建物の外と資料室などを見学することができます。

函館といえば、トラピストクッキーが有名ですが、トラピストクッキーは函館の隣の北斗市にある男性修道院、トラピスト修道院で作られています。

トラピスチヌ修道院ではマダレナ (マドレーヌ) が作られているということですが、すべて手作りのため量産できず、すぐに売り切れてしまうこともあるようです。

トラピスチヌ修道院を象徴する、聖テレジアの像

たいへん静かで、神聖な空間でした。人の気配がまったく感じられなかったので、この建物の中で、今この時も、修道女の方々が日々のお務めに励み、祈りをささげているというのが、信じられない思いでした。

修道院の正門を入ってすぐのところに、大天使聖ミカエル像。

空港行きのバスが来るまでまだしばらく時間があったので、トラピスチヌ修道院の向かいにある「函館市市民の森」を少しだけ歩きました。とても全部歩けないほどの広大な公園ですが、きれいな紅葉を見つけて思わずパチリ。

これで函館旅行記はおしまいです。長々とおつきあいくださり、ありがとうございました。

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マティス 自由なフォルム @国立新美術館

2024年03月17日 | アート

招待券をいただいて、乃木坂の国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」展に行ってまいりました。

ポスターのメインビジュアルは「ブルーヌードIV」(1952) 。オルセー美術館所蔵、マティスの切り絵の代表的作品です。肉体賛歌を感じる、私も大好きな作品です。今回の美術展ではニースのマティス美術館が所蔵する作品が多く展示されていました。

マティス展は、思えば昨年の夏に行ったばかりですが

【過去記事】マティス展 (2023-08-02)

今回は特に、舞台衣装やタペストリーの数々が心に残りました。また、前回映像で見たヴァンスのロザリオ礼拝堂を、再現展示で体感できたのも楽しかったです。絵画のみならず、総合芸術家としてのマティスの魅力を堪能しました。

これはマティスの作品ではなく、マティスの所有品で「赤いムシャラビエ」というタイトルの北インドのタペストリーです。ムシャラビエというのはアラブの格子出窓だそうですが、刺繍とアップリケが施され、透かし模様の入った手の込んだものでした。

エキゾチックな赤色がいかにもマティス好み。このタペストリーが背景に描かれたマティスの作品「小さなピアニスト、青い服」(1924) と並んで展示されているのも、おもしろい趣向でした。

ストラヴィンスキーが作曲したモダンバレエ「ナイチンゲールの夜」が1920年にパリで初演された時、マティスが美術と衣装を担当しました。クラシックバレエとはひと味違う衣装が斬新。バレエの映像も迫力があって、興味深かったです。

「ポリネシア、海」(1964)  1964年のマティスの切り絵をもとにしたタペストリーです。

ここから先の展示室は写真撮影可となっていました。

「花と果実」(1952-53) 写真だとお伝えしにくいですが、5枚のキャンバスを並べた大型の作品です。果実はどこに? 中央の左寄りに、オレンジ3つが3組描かれています。

テラコッタのタイルが12枚並べてあります。どれもマティスらしいカラフルな切り絵のモチーフです。ワカメ?のように見えるのは「パルメット」というヤシの文様のようです。

「蜜蜂」(1948) こういう幾何学的な作品、好きです。蜜蜂はどこに? おそらく白と黒の四角で構成されているのが蜜蜂を表しているのだと思います。

前回のマティス展と同様、ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する展示です。マティスは礼拝堂の調度品だけでなく、司祭服一式もデザインしました。色違いで6種あり、こちらは白地の司祭服一式です。海藻類のフォルムがデザインされているということです。

フィナーレを飾るのは、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の再現展示です。前回のマティス展で見た映像が、立体的に再現され、臨場感をもって体感することができました。

ライティングで、朝から昼、夕方、そして夜へと日光の移り変わりが表現され、真っ白な礼拝堂内に反射する、青と黄色のステンドグラスの模様がとてもきれいでした。

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横浜中華街 福臨閣さんで飲茶を楽しむ

2024年03月10日 | グルメ

横浜に用事があって出かけたついでに、横浜中華街でお昼をいただくことにしました。いつものパーキングに車を停めて中華街大通りに向かうと、すでに大勢の観光客で大賑わい。熱気に飲み込まれそうになりましたが

この日は飲茶にしようと決めていたので、あまり迷わず目に留まった 福臨閣 (ふくりんかく) さんに入ったところ、あっけなく待たずに席に着くことができました。お昼にはまだ早い時間だったのがよかったのかもしれません。

お客様がいなくなったところを見計らってパチリ。中華街らしい赤を基調にした華やかなお店も楽しいですが、こちらは精巧な細工を凝らした欄間や仕切り壁が美しく、クラシックな佇まいが落ち着けました。

福臨閣さんは広東料理のお店で、一般のお料理もたくさんあり、特にフカヒレが一押しのようでしたが、私たちは飲茶のメニューを見て、片っ端から選びました。人数が少ない時は、少しずついろいろなお料理が楽しめる飲茶はうれしいですね。

海鮮入りライスペーパー揚げ。見た目は春巻きに似ていますが、柔らかい皮の中に、魚介がごろごろ入ったコロッケ風の一品です。

海老蒸し餃子。飲茶でははずせない一品。薄皮に透けた海老のお色が美しく、ぷりっとした食感が楽しめました。

お茶はジャスミンティをいただきました。蓋を開けると、陶器の茶こしが入っていて、その茶こしを蓋の上にはずしていただきます。お茶はお湯を差して何杯でもおかわりできます。

カニ卵入り焼売。皮の薄黄緑色にカニ卵の赤が映え、おいしくいただきました。

夫の大好物の春巻き。巻き方の美しさ、パリッとした食感はプロならでは。

小籠包。れんげを持ってきていただいて、熱々のスープがこぼれないようにいただきました。

これも夫の大好物の叉焼まん。甘辛く味つけした叉焼は、肉まんとはひと味違うおいしさ。

これをご存知の方は、同世代でいらっしゃるかもしれません。夫と懐かしい~、まだあるんだね、と盛り上がりました。昔は呼出しボタンはついてなかったような... 進化しているんだね、と感心しました。

飲茶のお料理を一気に平らげた後、最後の〆に海鮮焼きそばをいただきました。小さな中華鍋に入っているのがかわいい。魚介もちゃんと2つづつ入っていて、けんかせずに?分けられました。^^

中華街では春節の飾りがまだ飾られていて、余韻を楽しむことができました。横浜中華街は、老舗が閉店する一方で、新しいお店が続々とできていて、栄枯盛衰を感じますが、何度訪れても楽しい場所です。

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