ラケットオタの探求の日々!

今日も理想のテニスラケットを求めて試行錯誤の日々

なぜテクニファイバーのラケットってバボラみたいに売れてないの?

2019-03-31 14:50:19 | テニス

デザインのセンスの差ですか。

 

テニスの世界でフランスといえば、フレンチオープン、ラコステ、WOWOWのテニス中継で

いつもお世話になっているフローラン・ダバディさん、そしてやっぱりあの「バボラ」。

コートに行けば必ず誰かが使っているピュアドライブ、ピュアアエロ、ピュアストライク。

契約してるプロ選手も一流の有名どころがいっぱい。そんなバボラさんですが、日本国内の販売を

担当していたダンロップさんとは2020年で契約を切ってしまうようですね。

これで何故か他メーカーに比べてハンパなく割高感が強かったテニスウェアも安くなるのかな。

 

そして今回のテーマのテクニファイバーもバボラと同じくフランスの会社です。

バボラと同じようにストリングのメーカーっていうだけではなく、ラケットも出しています。

ストリングに関しては広く認知されていますが、ラケットに関してはまだまだのようです。

テクニファイバーの国内販売はブリヂストンさんが担当(※2020年末まで)

 

テクニファイバーもバボラのピュアドライブのような世界的大ヒットがまず一発出れば

ブランドイメージも高くなって、出すラケットがコンスタントに売れ続けるメジャーな

メーカーになることでありましょう。でもその一発がなかなか。

 

でもテクニファイバーは地道にちゃんと努力してるんです。ATPとオフィシャル契約して

グリップエンドの所に独占的にATPのマークを入れたり、ストリング&ラケットメーカーの

強みを生かし、他のメーカーにはないユーザーに超優しい機能で、ガットの結び目部の

グロメット割れを防ぐのにシリコンのような柔らかいパーツを配置して、何度ガットを

張り替えても結び目部が劣化しないというのは、本当に素晴らしい発明です。

 

そんな風に他のメーカーにないことをしているのにあまり売れているようには思えません。

コートでテクニのラケットを持った人を見かけることが少ない、少なすぎる。

何が足りないのでしょう。

 

ライバルのバボラはナダル選手を筆頭にティエム選手などブランドイメージを大いに高める

ビッグな選手が居るのに、テクニの契約選手ってバグダティスとかベルダスコ、、、

など過去の契約選手が浮かんできてしまう始末。今の契約選手って誰?という感じで

ブランドの顔となる選手が思い浮かびません。最近昨年の楽天オープン決勝で錦織選手を

圧倒した長身でイケメンのロシアのメドベージェフ選手と契約をしたようです。

他にも有望な若手選手と多く契約している?そういう方針なら良いです。

 

最新モデルのラケットTファイトXTCシリーズのデザインもフランス国旗のトリコロール

カラーがモチーフでおしゃれ感はありますが、ちょっとインパクトに欠ける気がします。

ショップに行って鮮やかな青が映える2018ピュアドラとテクニのTファイトXTCが

置いてあったら、大部分の人がピュアドラの方を手にとってしまうのではないでしょうか。

なんか最近のバボラのラケットは手に取ると魔力か何かが出ているんではないかと

思う程にカッコよく、色使いやデザインも洗練されてる気がします。

 

何かが出ているといえば、この頃のテクニファイバーのラケットにも特別なものがありました。 

カブキ柄デザインは完全に社長の趣味だったとの事ですが、なぜこの路線を貫けなかったのか。

契約プロのインパクトで勝てないなら、見た目のインパクトで!

本当に惜しまれます。

私はカブキ柄の頃のテクニのラケットが大好きで性能が多少・・でも、もうこのデザイン

っていうだけで今でもこのTファイト320VO2MAXを使ってしまいます。 

日本の正式代理店でもあるブリヂストンさんから今のテクニの社長か偉い人に直訴してもらって

今一度、あの頃の素敵なカブキ柄デザイン路線に戻してもらえないものかと切に願っています。

 

次回はバボラの新ラケットで、と思ってましたが5月出荷分の方になってしまったかもしれません。


♯ウィルソンの革命ラケット、クラッシュはどうなのか?その2

2019-03-30 12:43:10 | テニス

前回に引き続きクラッシュです。今回はコントロールなどについて試してみました。
例によってプロモ動画などからの情報によれば、クラッシュのようなラケットを他社さんが
真似をしようにもすでにウィルソンさんがパテントを取りまくっているので無理なのだとか。
確かにスロートの周りの独自な形状は柔らかいけど剛性感もあって面安定性も高い
というのに貢献してそうです。

今回クラッシュの比較対象に同じウィルソンさんのラケットのプロスタッフ95(2014)
を用意しました。ボックス形状の薄ラケなのでしなりなら負けないと思われます。
比較対象をプロスタッフRF85の方にしても面白いかなと思ったんですが、それはまた
別の機会に。
 
 
比較方法はターゲットに向かってフォアハンドストロークを6〜8割ぐらいの感じ
で打ってどちらの方が威力があるボールをコントロールしやすいかをチェックしました。
本当はソニーのテニスセンサーを使ってデータも取りたかったのですが、クラッシュは
この時点でまだ対応ラケットになっていません、というかソニーさんはこのセンサーを
子会社になげてしまって完全にやる気がないとの噂なので、もう対応ラケットに
追加されるのは期待できないかもしれません。
 
例によって両方のラケットはオモリなどによるカスタマイズが入ってて、張ってある
ガットの種類もテンションも違うので軽く参考程度にご覧ください。
 
 
 
①コントロールの良さ
意外な事に僅差で「クラッシュ」の方でした。
プロスタ95が思ってた以上にボールが飛ばなかったので、力んで打ったのが影響
していると思います。逆にクラッシュはパワーがあって楽に打っても十分に良い球が
行くので安心して打ててコントロールもしやすかったです。
 
②スピンのかけやすさ
これは圧倒的に「クラッシュ」の方でした。そもそもプロスタ95はフラット向きの
ラケットなので。張ってあったのがマルチではなくポリだったら、もう少しは
スピンをかけやすくなっていた事でしょう。
 
③ボールの威力
これも圧倒的に「クラッシュ」の方でした。そりゃあフレームの厚さが違うし、プロスタは
パワーで勝負するラケットではないですし。
 
④打感の気持ちよさ
これは僅差で「プロスタッフ95」の方となりました。薄いフレームのボックス形状でしかも
クラッシュと違ってポリではなくマルチのガットが張ってあるプロスタ95の方が打感は
良いはずと思っていたのですが、クラッシュは厚ラケのしっかりした剛性感と柔らかい
フレームという2面性があり、そのバランスも良いので軽く打っても強めに叩いても
安定して気持ち良かったです。
 
⑤ぶっちゃけどっちが好き?
以上の結果からもクラッシュの方が今の自分には合うラケットだと個人的には感じました。
でもクラッシュの方が好評価になったのは比較対象がプロスタ95だったからですね。
残念ながらプロスタ95ってあんまり世間の評価も・・。
 
こんな結果になるなら、プロスタッフRF85の方で比較した方が良かったかもしれません。
もしくはテクニファイバーのTフラッシュ315STEPFLEXとか、トアルソンのスプーンの
300とか。
 
次回はバボラの新しいラケットか、それとも見た目重視のラケットか、どちらかの予定です。
 

♯ウィルソンの革命ラケット、クラッシュは打つと本当にワォ!な感じなのか?

2019-03-29 14:13:21 | テニス

期待が大きすぎたか・・。
 
コートでクラッシュを試打する老若男女のプレイヤー達。その中には有名な
あのプロ選手の姿も。ボールを打った瞬間、皆信じられないという顔でラケットを見つめ
そのパワーや柔らかさを褒めちぎり大絶賛!
 
これは発売元のウィルソンさんの気合いの入ったプロモーション動画の1つですが
その他には机の上でラケットがグニャっとしなるビックリ動画もありましたし
メーカー広報の人が革命とまで言うので、クラッシュのツアーの方を購入しました。
昔々のウッドラケットのように柔らかく「しなる」のにパワーもあって、コントロールまで
良いっていうのなら個人的には夢のようなラケットです。
 
ラケットが届いたのでとりあえずゴーセンのAKプロ16を張ってコートに急ぎました。
プロモ動画に出てるみなさんのような、大げさなリアクションが出てしまうのか。
 
打ってみると、まずラケットのパワーを強く感じました。
そしてフレームが厚く基本ラウンド形状でフェイスが100あるラケットにしては
振り抜きも良く、剛性が低くて柔らかい打感だなと。
コントロールは黄金スペックと言われるラケットの範疇内という印象でした。
でも残念ながら普段から薄いフレームのミッドサイズのラケットを使っていると
クラッシュぐらいの感触は慣れているのでそんなに新鮮味は感じません。
コントロール性が落ちても良いから、もっとグニャるぐらいの仕様だと面白かったのに。
 
このラケットに合うのはどういう人なのか考えました。
ラケットにまずパワーとスピン性能を求める人ならもっとフレームが硬い、例えばバボラの
ピュアドライブや同じウィルソンならウルトラなどのラケットの方を選ぶだろうと思われます。
ラケットにコントロールや柔らかさや打球感を求める人はやっぱり薄いフレームの
バボラだとピュアストライクあたり、同じウィルソンならプロスタッフを使うのではないか。
 
でも世の中にはピュアドラに代表される黄金スペックのラケットも使いたいけれど
どうしてもパワーがあり過ぎて合わないというような人も存在します。
ボールが飛びすぎないよう、太めのポリエステルのストリングを高テンションで
張りたくはないし、打った次の日に肘が痛くならないようにもう少しフレームが柔らかくて
ローパワーのピュアドラが欲しいという私のような人です。
そういう皆さんには今回のクラッシュというラケットは結構合うのではないかと思いました。
 
しかしコート上でこのクラッシュを使っている方をあまり見ないような気がします。
もしかして見た目がイマイチなので販売が低調なのでしょうか。
 
であれば昔のウッド時代のラケットを使っていた人たち向けに、フェイスを100ではなく
115ぐらいにして、重さも250gぐらいのシニア向けに新モデルを作るのも
良いかもしれません。
プロモーションはボルグやマッケンロー、コナーズみたいな往年の名選手達でやると
盛り上がりそうです。でラケットのカラーリングは今のようなのはやめて
見た目が昔のウッドラケットっぽく見えるペイントにすると良いのではないかと。
 
次回は同じくクラッシュでコントロール性などの比較をやってみようかと思っています。

スピンエフェクト機能があるラケットって便利?

2019-03-25 18:22:28 | テニス
メイン(縦)はそのままでクロス(横)のストリングの本数を減らして、ボールの引っかかりを良くして
スピンがかけ易い、という機能を持つラケットがウィルソンやヘッドさんなどから発売されています。
ボールを引っ掛けるように打つスピンは打ちやすくなるものの、ボールを潰して打つようなショットを打つには
難ありな感じだしストリングの本数が少ない分、早くガットが切れてしまうようで使う人を選ぶような
印象があります。

この機能が出たての頃から何度か試した事がありましたが、確かにスピンはかけ易いものの
打感がかなり鈍くなったりフラット系のショットの抑えが効きにくくなったりで、自分には
合わないと思ってきました。
でもラケットの種類やガットの調整次第では自分にも使うメリットがあるのではないか、という事で
今回はウィルソンさんのプロスタッフのエフェクト機能アリの97SとRF97で比較をしてみました。
ディミトロフ選手が使用の97Sはフェイス97、310g、バランス33.5cm、パターン18×17、フレーム厚19.5mm。
フェデラー選手が使用のRF97はフェイス97、340g、バランス30.5cm、パターン16×19、フレーム厚21.5mm。

まずスピンエフェクトのある97S (2015年モデル)の方はディミトロフ選手のサインなどは入ってなくスッキリ。
サインがしっかり入ってフェデラー選手モデルだぞ、とアピールが激しいRF97に比べると少々寂しい感じ。
でも97Sはフェデラー選手がラケットを今までのプロスタからRF97にラケットを変える時にフレーム厚を17mmから
21mmオーバーに変えてしまい、しかも我々一般人にはラケットのしなりなど感じれなくなるレベルの高剛性ラケに
生まれ変わってしまっていたから、21mmより薄い19mmならばもしかしたらあの昔のプロスタの感じがあるかも
と期待を抱かせます。

97Sの2015年モデルの極端なトップヘビーバランスは、その後出た後継モデルでは緩和され打ちやすくなった
ようですが、やっぱりカラーリングも含めてデザインはこの2015年モデルが圧倒的に好きです。
どうもここ最近のウィルソンさんは後出しでリバースカラーバージョンなんてのを出した上に、更に追い討ちを
かけるように限定迷彩バージョンまで出すという行為に走るので、これから新発売のラケットを
買おうとする人を著しく不安にさせるし、肝心のデザインは革命的という噂のあのクラッシュも(以下略)

極端なトップヘビー以外の97Sの面白い特徴として、縦のメインストリングが16本のところを18本にして増やして
いるのに横のクロスは17本なところです。これで縦横が18×20のラケットようなボールを潰しやい特性も入っていて
ストリング間隔もある程度狭くなるのでボヨンとした打感も少ないのではと想像できます。

では実際に打ってみた感覚と、客観的なデータもという事でテニスセンサーも使ってみます。
ただ今回比べてみた2本のラケットは完全にイコールコンディションではなくストリングなども違う状態です。
なのでどうか軽く参考程度にご覧ください。



実際に打ってみたら、センサーで出た数字以上に2本にはかなりの違いを感じました。

打った時の振動の多さ、打球感、爽快感。
打球音の良さ(ガットの違いは大きい?)
フラット系のボールの飛びと伸び。
強く叩いた時にネットの高さギリギリも狙えるような細かいコントロールと安心感。

以上は全て97Sより、RF97の方がハッキリと上をいく感じでした。RF97に張っていたシグナムプロの
マイクロナイト1.32との相性も良かったと思います。逆に97Sが良かったのはバックハンドストロークの
スライスでした。低い弾道のキレのあるショットがとても打ちやすく感じました。
97Sの方にはポリファイバーTCS 1.20を張っていたのですが、やはりRF97とマルチの組みあわせの方が上を行きました。

ソニースマートセンサーの数値で2本のラケットを比較するとサーブ以外では、ほとんどスイングスピードと
ボールスピードに大きな違いはありませんでした。
サーブだけは97Sの極端なトップヘビーなせいか、スイングスピードが平均で10km/h遅くなって結果ボールも
あまり伸びてないように感じました。
ボールの回転数も今回はボールを潰すスイングで各ショット10球ぐらいづつ打った感じではほとんど違いは出ませんでした。
下から打つもっとスピンをかける打ち方なら当然97Sの方が良い数字が出たと思われます。
面白いのは感覚的に2本のラケットの違いを一番感じたバックのスライスですが、テニスセンサーの数字上だと
スピン量もボールスピードもほとんど差がなかった事でした。
数字以上に人間が感じる感覚の違いというのは大きいと気が付かされました。

今回やってみてフラットドライブ系のショットがメインなら、そんなにラケットのスピンエフェクトなどの
機能に頼らなくても大丈夫なように思います。
ただ実際のゲームで攻めだけではなく守らされるような場面でスライスやスピンの効いた多彩なショットを
打ち分ける必要に迫られる場面を想定すると、そのような時により楽にボールをコントロールできる機能が
あった方が便利だし効果的だと思います。なので今後も引き続きゲームなどで使ってテストしてみます。

次回は最近出た某メーカーの意欲作で野心的なラケットをテーマにしてみたいと思います。

もしかしてフォルクル好きって絶滅危惧種?

2019-03-24 17:50:06 | テニス
これからテニスのこと、特に好きなラケットの事など気の赴くままに書いていこうと思ってます。
どうかよろしくお願いします。

今、テニス好きな人でフォルクルのラケットを使っている割合ってどれぐらいなのでしょう?
契約プロも見かけなくなってしまった気がします。昔はチェコのステパネク選手などを筆頭に
グランドスラムでたまに見かけけど最近は使っている人って、、っていう状況。

そんな少し残念なフォルクルのラケットですが、今回のラケットはオーガニクス スーパーG
シリーズの10ミッド-330。
330g、フェイス面積96、フレーム厚22mm、パターン16×19、バランス31cmで
グロメットにスピンがかかりやすくなる特別な仕掛けなし、とかなり硬派なラケットですが
個人的にかなり好みのスペックな上に、派手目のデザインも大変よろしい感じです。
フォルクルはスーパーGシリーズになってから開き直ったのか、見た目がとにかく派手に。
このラケットも蛍光イエローとオレンジのアクセントがかなり効いてて本当に目立ちます。

打ってみると、重さもあって重厚なインパクト感。だけどフォルクル独自の振動吸収
システムのおかげもあって腕に響く感じは少なく、自分にはかなり好ましい打球感。
最近よくある他メーカーの振動吸収マテリアルとかだと、振動が少なくなる代わりに
打球感も薄くなってしまいがちですが、このシリーズはちょうどいい気がします。
そして330gのラケットにしてはバランスのせいかとても軽い感じで振り抜きも良い。

96のサイズに16×19パターンでセンターが細かくなっているので、フラット系のショットの
抑えも効き、打った時のコントロールも良好。
決してスピンや反発性能が特別高いわけでもないので楽なラケットではないですが、打った時の
インフォメーションも良く、スイングしたままに飛ぶ素直なラケットという印象です。

今なら周りのコートで誰も使っていないという(失礼)ということで所有欲も自己顕示欲も
満たしやすいフォルクルのテニスラケット。
最近のヘッドのプレステージシリーズの打球感がちょっと、、という方にもオススメしたいです。
グリップの形状も似てますし。

ただそんな素敵なフォルクルのラケットですが、残念なのは手に入れるのが少々難しく
なってしまっている事です。
使ってみると分かる、本当に良いラケットを作るメーカーなんですけどね。

それでは次回はもっとメジャーなラケットで書かせていただきたいと思います。