読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

佐野晶著「毒警官」

2024-05-08 | さ行
2019年第1回警察小説大賞受賞後の第1作目作品。主人公は37歳の鳩裏交番の「ごんぞう」警官阿久津晴也。窃盗の罪で横浜刑務所横須賀刑務支所に収監されていた利根太作は、身柄引受人の保護司が見つかったことで仮釈放され、社会復帰後は、保護司の娘・小海友紀が営む辻堂のレストランを住み込みで手伝うことになる。友紀の同居人である阿久津晴也は、窓際警官として交番に勤務する傍ら、立検しづらい家庭内暴力や性虐待の加害者を、“毒”をもって殺さず粛清していた。利根が見込まれたのは、窃盗のスキルとしての鍵開け技を期待してのことだったのだ。早速盗撮用の機械を忍び込んで設置すると・・・・。毒が効かないどころか、快楽を得るという特異体質の阿久津のキャラが面白い「毒を以て毒を制す」「毒は薬、薬は毒」と毒を快楽の手段と陶酔する姿が面白かった。利根とのコンビもぴったりだった。
2021年10年小学館刊


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