Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

お遍路on the Road / この一枚 best of photograph

2011-08-03 | お遍路

 

 お遍路の旅の途上で写した膨大な写真のなかで、

 私にとって、この一枚という会心の写真がある。

 

 78番札所、郷照寺境内で写したセルフポートレート。

 木漏れ日の落ちる大師堂の前、優しい光の中の一枚。

 

 まるで悟りを啓いた聖人のように、心中に穏やかな温かいモノが満ちていた。

 この場所で2枚の写真を撮った。

 眼を開いたものよりも、あえて眼を瞑ったモノを選んだ。

 それは半眼のアルカイック・スマイルを意識して(笑)

 

 

 

 もう一枚、これも忘れらない写真。

 2番札所、極楽寺から3番札所、金泉寺へ行く途中の大師堂。

 暑い日盛りのなか、暫し緑陰の休息。

 この風景のなかに再び収まりたくて、結願のお礼参りに1番霊山寺へ戻る途中、もう一度、

 この場所へ足を運んだ。

 

 どちらも光と影のコントラストが強い。

 そして私自身が、この風景のなかに入りたいと切に願った場所だった。

 やっぱり写真の原点は、光と影だと思う。

 

 追加記事: 村上春樹がカタルーニャ国際賞の受賞スピーチで3.11 以降における興味深い発言をしています。

         是非、御覧ください。

 

 


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19 コメント

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ぼろは、着てても心は錦は遠くなりて (ほっほ)
2011-08-03 22:29:48
写真の原点は光と影
村上春樹の「我々は被害者であると同時に
加害者でもある」と考えるブーメラン的思考

ただ、単にものごとを表・裏だけで捉えたり
本音と建て前を使い分けて生活している私達。

そして、金、金、金と言って拝金主義や集金マシーン成っている私達現代人。

今の私達に欠けている正義感や良心と言う心の問題を村上春樹もランスケさんも言っているのですね。

日本が、世界が、先進国と言っている国がお金第一主義、実は、一番心の貧しい人達かもしれない?
村上春樹の描く世界 (ランスケ)
2011-08-03 23:39:08
ほっほさん、ありがとう。

先日のNHKの「あなたは今、幸せですか?」と問うた番組で、
「年収が700万円以上ない男性とは結婚しない」と発言する若い女性が出ていました。
子供たちも、いくらと大人たちが綺麗ごとを言っても、
マネーゲームの勝者がグローバル世界を動かしているのだという
現代社会の事実を知っています。


こんな希望のない社会を子供たちの前に残したのは、
まぎれもなく私たち大人なのです。
そして弱者に対する呵責のない被虐が日常化するような社会も。

村上春樹も、その作品の中で、ずっとこの救いようもない社会の
事実を描いてきました。

震災による悲劇を可哀そうだと同情することは誰にも出来ます。
でも、その悲劇を(特に原発による)招いたのは私たちだという
事実をはっきり指摘したのは、さすがに村上春樹だと改めて見直しました。
Unknown (TK)
2011-08-06 10:05:55
議論が沸騰している時に発言すると、さらに議論を混乱させます。皆が忘れた頃に補足説明しても、皆、反論をする気にもならないでしょう。
1 「いろんな子、いっぱいおってかまんかまん。」、この言葉は「子供に線引きは必要でない。いたずらっ子、勉強の出来ない子がいてもいい。」というもので、この言葉を思いついた女性は自分がいかに寛容かを誇示しています。しかし、世の中にはいてはならない子もいます。集団社会で生きる以上、虐待等で死ぬ子以外にも、自分や他人を傷つける子、犯罪に巻き込まれる子もいてはいけない子です。その様な子をなくす為に学校教育があり、躾けがあり、福祉施設があるのです。障害を持つ子もいます。一方、肉親から見ると、これらの子は「いてもかまん子」ではなく、「いなくてはいけない子」です。要するに、かの女性から見ると色々な問題を抱えた子の存在は、自分の問題ではなく他人事なのです。「いろんな子、いっぱいおってかまんかまん。」は、寛容を表す言葉ではなく、躾を放棄した親と同様、子供の問題に対し無関係・無責任を宣言するものです。
2「感動のない人生は空虚だ」は、日本の発展期に、自他ともに許すエリート(選良)が、日本の将来を託す若者(選良予備軍)に呼びかけた言葉です。従って、上記「感動」は庶民の日常生活に伴う些細な発見、喜びや感激を示すものではありません。そもそも、日常生活で皆が感じる程度の感動であれば、「感動のない人生」の言葉自体、自家撞着です。世間を騒がせた事件を起こした犯人が「毎日同じことの繰り返しで、刺激が欲しかった。」とうそぶくことがあり、誰もが「平凡な暮しになんの不満があるのか。」と憤りを感じます。今の時代、自分の美的感性に誇りを感じて「感動のない人生は空虚だ。」と言って相応しいのは、「芸術は爆発だ。」と叫んだ岡本太郎の様な、一部芸術家や天才だけでしょう。昔、オリンピックが始まると「健全な精神は、健全が身体に宿る。」との言葉が、何の疑問もなく飛び交いました。この言葉は、体育教育の重要さを示すものとして真理を含むものですが、差別につながるものとして、すたれました。「感動のない人生は空虚だ。」の言葉は、酔っ払いが酒の肴にする場合以外は、いずれお蔵入りするでしょう。
 一般庶民が、自分の感性を大切に思い、誇りを感じること否定しません。しかし、一般庶民の感性など対したことはありません。あの夫婦は古ぼけた言葉を引用するよりも「小さな事にも感動できる、趣味を生かした生活を続けることができるように互いに協力していきたい。」等、自分の言葉で話せば良かったのです。
一言 (Unknown)
2011-08-06 12:42:37
自分の言葉で話せ?あなたに指摘する資格があるのか?
Unknown (ほっほ)
2011-08-06 13:00:21
何様のつもりだ、チキン野郎
再登場のTKさんへ (ランスケ)
2011-08-06 19:27:04
TKさん、やっと再登場しましたね。
私はブログで何度も問題提起してきたので、
TKさんのような異なる意見があるのは当然だと思います。
また単なる仲良しブログにするつもりもありません。

ただし、あなたの最後の文章は、どう贔屓目にみても僭越です。
あの新婚さんの名誉のために、はっきり言います。
「余計なお世話だ」
ほっほさん、中指立ててますね(チキン野郎)

既成の価値観にとらわれない手造りの結婚式を山上で挙げたお二人を
私は心から祝福すると共に、その柔軟な生き方を尊敬しています。

TKさん、あなたは選良意識だとか自家撞着と批判しながら、
最後の文章で、ご自分が選良意識を振り回し自家撞着していることに気づいていますか?

あいかわらず乱暴な論旨と矛盾だらけの文章ですが、
細かい指摘は置いておきます。

TKさん、あなたの意見の根本的な誤りは、
感動という感情を知らないことです。
心を震わすような感動を。

また選良意識と言われるかもしれませんが、
心を震わすような感動は、そう容易く(たやすく)手に入りません。

この感情はドーパミンのような脳内麻薬による多幸感だと思います。
脳科学や登山家やアスリート、修験者たちの記録を見ると、
心身ともに自己を極限まで追い詰めた先に、
精神を突き抜けた「ゾーン」とアスリートが呼ぶ世界が見えてくるようです。

そこまで行かなくても「ランナーズハイ」のような世界をみることは私たちでも可能です。
ただし、それはやっぱり自分を極限まで追い詰めることが必要です。
脳内麻薬は苦痛を和らげるために分泌されるものですから。

山登りする人に「感動」を口にする人が多いのは、このためです。

TKさん、あなたの文章には、残念ながら痛みを訴える子供たちを素材にしながら、
人の痛みに寄り添うような気づかいが見受けられない。
他人を批判することばかりでなく、その先を見つめた言葉がほしかった。
感性の違い (kyo-chan)
2011-08-07 00:45:26
つくづく感性の違いを感じます。
それと、人を見下したような言い方だと
感じるのは小生だけでしょうか。?

失礼な言い方で申し訳ないが、
言葉の揚げ足を取る鼻持ちならない検事
のように感じます。
お世話になったことは
まだないので、ドラマを見ての推測ですが。


先程まで、NHKスペシャル
「原爆投下 活(い)かされなかった極秘情報」を見ていて、
余りにも腹の立つ、情けない参謀本部の対応
を知った後だけに、・・・
八つ当たりするようで申し訳ないが・・・
もう、いい加減にしてくれと叫びたい。

言葉の分析、歴史的背景を述べて反論しても意味があるの?
本来の意味とか当時の意味とか、ここで挙げて意味があるの?

歌は世につれ、世は歌につれ・・・
言葉は、その時その時代の言葉であるが変節をとげていく。

「貴様」や「お前」など昔とは違った使われ方するし、若者が使う「全然」とか・・
「情けが人の為ならず」なども、そのうち昔はこうであったが、現在はこう・・・とか言われるようになるかもしれない。

言葉やフレーズはその時その時の
世間の感情や心情?等々が作っていくもので
遍歴を重ねていくものである。
(良い悪い、好悪は別問題で)

以前、アイガーさんがコメントされたことを全く同意します。
「感激こそ何でもない人生にある」とか、特に「あなたは山に上がった事はありますか?きっと感激が分かると思います」

小生は「魚は釣らず釣りを愉しむ」ことができますか?と聞きたい。
できる人もできない人もいる。
釣れなくても、感激も感動もあるのです。
人間いろいろ。
これが、感性の違いです。
原爆投下 (ランスケ)
2011-08-07 06:22:43
kyoichさん、書き込みありがとうございます。

私もNHKの番組観ました。
歴史に、もしあのときこうしたらは禁句だといいますが、
これは、あまりにも酷過ぎる。

空襲警報を発令し紫電改が飛び立っていたら、
広島、長崎の被害は半分以下になっていたかもしれない。
考えただけで、はらわたが煮えくり返る。

そして歴史はフクシマでも繰り返されました。
考え方 (鬼城)
2011-08-07 08:04:16
若かりし頃、主義主張が通らないと無理をしていた自分のことを思い出しました。
今では人の意見を聞いて共感する自分に変わっています。
自分では流れに逆らわず「ボーフラ」のようだと思っています。
難しいことは分からないけれど、過ちは認めなければなりません。それで進歩して行くしかないのです。戦争しかり、原爆投下しかり、原発しかりです。

気をつけたいのは書き込みです。ディベートは好きなのですがFace to Faceですよね。書き込みば残ります。これによって傷つく人もいることを忘れてはなりません。今回のTKさんの書き込みは「晴れの門出」のお二人、紹介されたmisa さんの気持ちを忘れているのではないでしょうか?

そんな年ではありませんが(笑い)、旧帝大のバンカラに思いをはせながら・・・
暴力 (misa)
2011-08-07 12:35:29
忘れた頃に?
とんでもない!私の中では永遠に終わることなく心の葛藤は続きます
確かに仲良しブログではなくどのような内容の物でも受け入れるのがランスケダイアリーの醍醐味
そして最善の答えに向かい心を尽くします

でも、一方的な攻撃をたたみ掛ける様な世の中を人間を見下したような、恐らく貴方はヒトラーの様な人ではないかとさえ思う
古ぼけた言葉を引用して何が悪い?(写コンにてタイトルに於いては引用必須)
お蔵入りする根拠が何処にあるというのか?
私は敢えて古き良き時代を宝とし、今を生きる糧ともし、子育てにおいてもその姿勢は変えず教えてきた事は正しいと断言できる

その自信に満ちたセリフは舞台を変えたらそれはそれで評価されるかも知れず、惜しいですね

鬼城さん、kyouichiさん、今はファインダーの中に何も見えて来ません。何も感じません。全てが平面で鼓動を感じない。
旅に出たいと思いました。11月恒例の京都へ。

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