ちいさなうつわや『ありすcafe 』

今週は休まず営業いたします。
11:00~15:00

































粘土の作り方・続き

2019-10-10 20:47:00 | 日記
続きです。

ふるいの中に残った土の中にはまだ細かな草や根や石が混じっています。

ここに水を注いでかき混ぜるとこのような状態に。

ぐるぐるかき混ぜながらもう一度ふるいに通して粘土以外のものを取り除き、しばらく置くと

粘土が底に沈むので、うわずみの水をそおっと捨てます。

なんだかおいしそう(笑)。

溶かしたミルクチョコレートみたいなとろとろの粘土をボウルに入れ、

ふるった粉状の土を少しずつ混ぜて硬さを調整しながらこねていきます。

なじむまで練ってまとめたらできあがり。 

できたての粘土は粘りが少ないので、しばらく寝かせてから使います。

陶芸を始めたばかりのころ、寝かせておけば自然に粘りが出るということを知らなくて、練れば練るほど粘りが出るのかもと思い、泣きながら練り続けたことがありました(笑)。
ネットなんてなかったあのころ。
失敗と遠回りばかりだったけれど、土と煤にまみれていた分、うつわへの愛は深まって行ったのかも。

残念ながら今はまだ、厚田の土100%でうつわを作ることはできません。

これは尊敬する作家の先生が望来にいらした時に、
私が作った厚田100%の粘土で作ってくださった作品です。

釉薬をかけずに焼いてあります。
私の宝物です。

耐火度が足りないため、
ところどころにぽこぽこしたふくらみができています。

今、
ありすcafeのうつわは高い温度に耐えられる粘土をブレンドして補強しながら作っています。
試行錯誤はまだまだ続いて行きます。

長い長い説明、おつきあいくださってありがとうございました♪♪♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日の『スカーレット』

戸田恵梨香さん、ついに登場!
わ~い♪
吹き替えなしの陶芸シーンのために体重を増やされたと聞きましたが、
それ、わかります。

ワタクシ、数年前に体重が40kg台になったことがあって、粘土を踏んでもなかなか潰せないし、それまで持てていた40kgの粘土が持てなくなりました(それ、必要?)。
今は立派な体重を生かして力仕事もばりばりこなしています(笑)。










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ありす的粘土の作り方

2019-10-10 20:40:00 | 日記
一昨日から続いていた暴風警報・波浪警報も解除になり、浜益方面の国道通行止めも今朝になってようやく開通。
今日の望来は「嵐のあとの静けさ」(?)でした。

予定していた家族の用事を済ませて、外での粘土作り作業に集中・集中。
週末はまた荒れ模様のお天気になりそうだから、今日明日のうちに作れるだけ作っておかなければ。

最近、初めてのお客さまが立ち寄ってくださることが増え、うつわのこと、お店のことなど、質問をたくさんいただいています。

ご説明する中でいちばんびっくりされるのは
「この先のピザ屋さんで土を掘らせていただいて粘土から作っています。」ということです。

「粘土って買って来て作るものだと思っていました。」とおっしゃる方がほとんどです。
きっと普通はそうです。

朝ドラ『スカーレット』で陶芸に興味を持ってくださる方が増えるといいな、
と願っていますが、早くもその願いが叶い始めている予感♪

なので、
これまでにも何度もお知らせして来ましたが、
今日はありすcafeのうつわの粘土を作る工程について更に詳しくおさらいしてみます。
粘土の作り方はいろいろあると思うので、これはあくまで自己流、ありす風の作り方です。

まず、土を掘って来ます。

掘って来た土をトレイに移して、
石や根っこなどを取り除きながら


乾きやすいように細かくほぐしていきます。

数日間乾燥させてしっかり乾いたら

丈夫な容器に入れて、潰します。

私はコンクリートなどを練るトロ舟という容器を使い、底が平らなスニーカーを履いて、ガシガシと踏んで潰しています。

大切な材料を足で踏むなんて本当に心苦しく胸が痛むのですが、
全ての作業を手だけでしてしまうと腱鞘炎になるリスクが高まるので(涙)。
粘土さんたち、ゴメンナサイ。

潰した粘土をふるいにかけます。

使っているのはお菓子作りに使う粉ふるい。
これまでいろいろなサイズのものを使ってみて、こちらに落ち着きました。
もう少し粗めのふるいを使っていた時、植物の種が混ざり込んで、粘土からニョキニョキ芽が出て来てしまったことがありました(笑)。

ふるいにかけた粘土の粉は、小麦粉のようにふんわり。

ここまでは外でしかできない作業です。
粘土をふるう作業、室内でもできないかな~と、大きな箱や丈夫なビニールシートで囲ってスペースを作り、やってみたのですが、なぜか終わってみるとあたり一面に粉雪が降ったような景色が広がっていて(汗)断念しました。
真冬でも晴れて風のない日は、しっかり着込んで、外で粘土、作っています♪

続きます。










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