真夜中のコーヒー2

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歌のこころ

2019-04-04 16:26:14 | 雑記


梅の花咲きて散りなば桜花継て咲くべくなりにてあらず

薬師張氏福子(くすりしちやうしのふくし)



<梅の花が咲いて散ってしまったなら桜の花が継いで咲きそうになっているではないか>

この歌も大宰師の大伴旅人(おほとものたびと)の邸宅で開かれた宴席で詠まれた「梅花(うめのはな)の歌」三十二首の歌のうちのひとつ。

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だそうです

     以前初めてこの歌を知った時

      「あらあら オヤオヤ」でなんだか万葉集が

      身近に感じられました<笑 


     
     高校の時、この旅人の歌会にも出席してたと言う

     山上憶良の「貧窮問答」を教わりました     

       
   貧窮問答

(甲)風雑(まじ)り 雨降る夜(よ)の 雨雑り 雪降る夜は
  すべもなく 寒くしあれば 堅塩を 取りつづしろひ
  糟湯酒(かすゆさけ) うち啜(すす)ろひて 咳(しはぶ)かひ 鼻びしびしに
  しかとあらぬ 髭掻き撫でて 吾(あれ)をおきて 人はあらじと
  誇ろへど 寒くしあれば 麻衾(あさふすま) 引き被(かがふ)り
  布肩衣(ぬのかたきぬ) ありのことごと 着襲(そ)へども 寒き夜すらを
  我よりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ寒からむ
  妻子(めこ)どもは 乞ひて泣くらむ 
  この時は いかにしつつか 汝が世は渡る


     私の故郷の辺りを歌ったものだということで

     以来口調のよい歌に惹かれ「サラダ日記」が出た時は

     <歌ではない>と言い放ったものですが<笑・ゴメンナサイ


     さりとてうたの心得の無い私

     ネットでの介護のお仲間、今は亡きそらさんから

     江戸期の橘曙覧を教わりました


     一日一つ楽しいことを見つけようという

     作家五木寛之も名前は出していませんが確か

     「生きるヒント」だったかに書いていましたネ


      「たのしみは~で始まり~のとき」で終わる短歌



      < たのしみは  花に誘われ  思い出の

         小道を辿る   午後のひととき>


     ナンて、なんの決め事もなく自由に作れる気安さ

     これなら私にも作れると

     介護の日々を「ほろ酔い詩日記」として綴りました

    
     拙い歌といえない詩ですが、それでも長々と文章を読むより

     この三十一文字で当時のことが一瞬によみがえってきます

     母との思い出の記として残りました


      
     俳句 短歌 日本の素晴らしい文化

     学ばなかったこと、つくづく悔やまれます


コメント (2)
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