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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

地域活性化を実践するActive Media です。

神々と暮らす子どもたち(1)

2011年04月18日 | とうほうTV

 東峰村に住んでいるととにかく神事(かみごと)が多いのです。日曜日はたまたま村の米作り名人さんの苗床つくりを学びつつ取材していました。途中途中でその名人の息子さんの嫁さんが忙しいそうにうろうろしてるので何をしてるのかを聞いたら、「今日はお大師さんなので、接待の準備」ということでした。

 お大師さんとは弘法大師であり、空海のことです。名人も昼にはそこに合流することだったのでお嫁さんについて行きました。するとちょうどお大師さんを公会堂にお連れするところでしたので同行しました。お大師さんを竹籠に入れてみんなで祝う公会堂にお連れするのです。これを少し規模を大きくすると神輿なんでしょう!?ここでは竹籠で二人の女性がのんびりと道ばたに咲く花を摘みながら公会堂に向かいました。

 日本では800年代に空海が唐から帰ってしばらく太宰府にて勤めをしていたことがありました、どうもこの間に九州各地を行脚されたのでは?と思いますが東峰村にも相当数のお大師様が見られます。空海の偉いところは唐の大先生から世界で一人と認められ密教のすべてをわずか3ヶ月で習得して日本に帰ったのにもかかわらず(普通なら高位高官を求めていく)、ふつうのひとびとの日々の幸せを実現するために奔走したことです。日本は八百万の神々の国です。アマテラスさんやスサノオさん、大黒様や恵比寿さん、米の神や豆腐の神、日本人一人一人に合わせるかのように色々な神さんがいてみんなで一緒に力を合わせる風土がありました。

 都市化するなかでだんだん忘れ去られてきましたが、東峰村や山江村、海士町や三陸などの地域にはまだふつうの世界としてあります。特に子どもたちがじいさん、ばあさん、ちち、ははから神々への感謝の気持ちを確実に受け継いでいます。東峰村では1年のうちのかなりの時間が神々と一緒に暮らす日々です。


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