米作り名人の野寄宗春さんの取材をはじめて1ヶ月。元々は半年前から知り合ってはいましたがこの春の田作りから宗春さんをターゲットにとにかく1年間追うことにしました。
宗春さんは村民が認める東峰村の米作り名人です。村内では話せないそうですが実はミネアサヒを作っています。村内で話せない理由は大方のお米がユメツクシだからです。ユメツクシはいわゆる推奨米です。しかし長年の経験から宗春さんはミネアサヒのほうが美味しいから独自路線を行っています。取材をしていて米作りがここまで細やかであるなら専業でないとできないとつくづく感じます。本当にひとつひとつの作業が細やかで日々の気温や天候に微妙に関係します。勿論ご本人の体調や日程もありますのでその中で最適化する米作り日程が組まれていきます。
そこへわたしたちの取材が加わりました。村民であるわたしたちの主旨は宗春さんの米作りを記録することが村の財産であると同時に伝承しうる方法であること以外にはありません。だからこそ宗春さんも快く取材を受けてくれています。林業も水産業も大事な仕事を今こそ記録しつつ誰かが身につけて行かないと日本社会の大きな損失になります。とうほうTVがあることがとても有り難い日々です。