イノシシ撃ち名人龍ちゃんの話をしましたが、元々は熊本県民テレビ在職中に企画した「花咲か一座の豪快TV」という地域活性化応援番組で出会った人です。珍しい新聞が出てきましたがこれが当時第一回目の阿蘇郡小国町ではじめて実施したときの熊本日々新聞社の取材記事です。「七人の侍」を10数回目に見た時に閃いた番組といつも話している恐らく全国初の地域活性化応援番組です。平成3年にスタートです。
七人の侍はわたしが熊本県内外から集めその一座が3ヶ月から半年にかけて市町村に通い、気の合った地域の方と一緒に様々な実験に取り組むという番組で今で言う恊働、共創番組です。プロデューサーであるわたしは一座全員のリーダーであり、番組制作を同時にプロデュースします。といっても経験が無いと現場がどれほどダイナミックで掴みようのない動きに溢れているか!?理解できないと思います。要は地域活性化策と番組ドキュメンタリーを同時にやるのですから。
ちなみに一座のメンバーは第一回目の小国町では女子大生、お寺の和尚さん、元関取のちゃんこ鍋オーナー、経済雑誌編集長、なぎなた師範、中国留学生、放浪の詩人(当時東京在住)、食クリエーター、陶芸家・・・などなどと七人を超える老若男女、業界もバラバラの全く異能集団でした。このバラバラな人々が同じく地元の様々な年齢層、業界の面々と出会い激論し、実践する事業でした。すでにこの頃から番組はオマケのようについてきました。すでにビデオカメラも8ミリビデオでしたが一座メンバーに持ってもらい好きに撮ってもらっていました。「住民ディレクター」の先駆けでした。この頃からいろんな人の目線が映像化される醍醐味を既に満喫していたのです。
さて、新聞は小国町でしたがこの「花咲か一座の豪快TV」を何と山江村が県内98市町村の中で二番目に手を挙げてその後の本格的な住民ディレクター誕生に繋がります。そして第5回に山江村からさらに奥深く宮崎県境にあるのが水上村でした。イノシシ撃ち名人龍ちゃんの登場でした。そしてこの時の花咲かメンバーに山江村の松本佳久さん、人吉市ひまわり亭の本田節さんに入ってもらい、人吉球磨地域の強力なメンバーのネットワークを結んでいったのです。今にして振り返れば我ながらこのプロデュースは見事な流れだったと感じます。自らの起業に繋がっていったのがまさにこの動きだったのですから。・・・つづく。
@写真は熊本日々新聞 平成二年版より
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岸本晃
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