昨年の秋の民陶むら祭では約50ある窯元のうち23軒の窯元の紹介を「岸本プロデューサー窯元映像図鑑」として番組化して大変好評をいただきました。この時はわずか2週間程でこれだけの窯元を取材したのでギャラリーと窯元の人柄を紹介するのがメインでした。民陶むら祭は春秋の2回あります。春は5月3日~5日の3日間です。
昨日は村役場の小石原庁舎に用件があったのですぐ前に店を構えられている陶器組合の太田理事長の窯にご挨拶かたがたお邪魔しました。理事長はロクロを回されていました。振り返ってみればもう何度となくお邪魔してますが太田理事長のロクロ姿は実は初めてです。そうなのです。こういうタイミングにお邪魔するのも意外とないものです。窯元の正月明けは比較的遅いので一昨日からだったそうです。
太田理事長は民俗学者宮本常一さんを愛読されていて柳宗悦やバーナードリーチという小石原焼を世に出した民藝運動の中心人物とも直接会われています。いつもついつい話し込んでしまいますが流石にロクロを回す手作業はビシッと決まってます。東峰村の豊かな生活の背景の大きな存在が飛び鉋や刷毛目を特徴とする小石原焼です。
これまでの2年半の成果を生かして春の民陶むら祭では久しぶりに本格的な情報発信戦略をプロデュースしようと考えています。