鑑賞作品:「アングスト/不安」(2D・字幕版)
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原題:「ANGST」
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1980年にオーストリアで実際に起こった事件を1983年に映画化したという、一部で大きな話題となった本作。
紆余曲折を経て日本では初めてとなる劇場上映(…を二番館で鑑賞←)。
オープニング。延々と写真と解説が続く。
まさかこのまま終わるんじゃ!?という不安がよぎる辺りでタイトルどーんで本編突入。
いきなり○○な行動を取り続け…モノローグも少しアヤシい…。
犯人…主人公の背景は冒頭でザックリとなぞったからね?あとは脳内で補完しながら見てね?
…とばかり心象風景のようなプチロードムービーが続いたり、常に正気とは思えない言動を取ったり…と更に薄ら寒い怖気を醸し出す。
これは危ない奴だ…とビンビン伝わる。
1980年代の映画でこのカメラワークは凄い。
その代わり画面酔いが酷い。
自撮り配信してるみたいに本人を中心に固定して背景がぐらんぐらん揺れる(…ネット上にも同様の感想が散見される)。
画面酔いと言えば
「クローバーフィールド/HAKAISHA」だが(レビューの「蛇足」参照)…本作はその比ではない。
どこがどう似てるのかって言われてもはっきりとは答えられないんだが…なんかちょっと似てる映画…
「地獄愛」か…いや違うな…
「冷たい熱帯魚」とか
「ノーカントリー」とかもちょっと似た感じ?
散々ハードルが高くなってたからか予想してたよりグロくは無かった…が、得体の知れぬ不気味感が満ちていたのは確か。
何と言うか…理屈じゃなく雰囲気とか映像全体が不気味。
ぶっちゃけ、こういう犯罪者って理屈で理解しようとしても「無理」で「無駄」…だし、な。
「鑑賞評価:☆☆☆☆×」
蛇足…何だか妙にポスターやらグッズやらにアブない画像が多い…。ココの三枚はまだかなりマシな方。