読書メモ「あなたの人生の物語」テッド・チャン
SF作品の短編集です。とはいえ読み応えたっぷりの分厚さ!
映画「メッセージ」の原作となった作品が表題となっています。
しかしながら私は映画はまだ見ていないのでした。
ご覧になられた方には馴染みのある小説なんでしょうねぇ
エンリケバリウスの著「アミ小さな宇宙人」をネットで探している時、この作品がヒットしたのです
「あなたの人生の物語」はテッド・チャンによる「アミ小さな宇宙人」への解釈が込められた作品と紹介されている記事がありました。
(この情報源が今となってはどこにも見つからないのです・・・不思議)
どこがどうそうなのか?
今ひとつ理解しにくかったのですけど興味深く読むことができました。
SFって面白いものなのですね。
物理や化学が苦手なので、難しそうと抵抗があったのですが、難しいところは飛ばして読んでますが(笑)
近未来を体験するような新感覚を味わえました。
恥ずかしながらワタシ。SFのSってサイエンスっていうこと知りませんでした。宇宙の意味、スペースかと思ってました・・・・
8編の短編の中。
特に面白いなぁと感じたものが
「理解」と「地獄とは神の不在なり」
「理解」は交通事故にあった主人公が怪我を克服するために投与された薬でどんどん知能が発達していく物語です。
知能と併せて身体機能もコントロールできるようになり・・・
ありえる設定をリアルに描写されるこのテッド・チャンさんは技術書の翻訳ライターをしながら小説を書いておられるんだそう。
二足の草鞋・・・現実のお仕事がフィクション作品を執筆するのによいアイデアをもたらすのですかね。
「地獄とは神の不在なり」
神への信仰とはなんだろう。
アミは神とは愛なんだよ。そう言っていました。
この小説の世界では天国と地獄とこの世が縦軸でつながっていて、時々天使が降臨します。その神々しい現象に死者もでるほど・・・
天使の降臨によって妻を亡くした主人公は、信仰心とは何かを模索します。考えさせられる作品でした・・・
天使降臨とは、自然災害で命を失うことの比喩かもしれません。
作品覚書が本の終わりにつづられていて、作者の執筆にまつわる思考の断片が伺えます。
「ぼくはヨブ記は信念を貫く勇気にかけているように思う。~割愛~」作者の真意はここにあるのかもしれません。
最後の最後まで奪われた状態・・・でも、この小説の読後の救済感はなんなのでしょうか?
神の不在な世界で神の存在を信じることができる状態は幸福なように感じられました。
自分の中に持てる愛の量=神
そんなイメージを勝手に描いているこの頃の私です。
SF作品の短編集です。とはいえ読み応えたっぷりの分厚さ!
映画「メッセージ」の原作となった作品が表題となっています。
しかしながら私は映画はまだ見ていないのでした。
ご覧になられた方には馴染みのある小説なんでしょうねぇ
エンリケバリウスの著「アミ小さな宇宙人」をネットで探している時、この作品がヒットしたのです
「あなたの人生の物語」はテッド・チャンによる「アミ小さな宇宙人」への解釈が込められた作品と紹介されている記事がありました。
(この情報源が今となってはどこにも見つからないのです・・・不思議)
どこがどうそうなのか?
今ひとつ理解しにくかったのですけど興味深く読むことができました。
SFって面白いものなのですね。
物理や化学が苦手なので、難しそうと抵抗があったのですが、難しいところは飛ばして読んでますが(笑)
近未来を体験するような新感覚を味わえました。
恥ずかしながらワタシ。SFのSってサイエンスっていうこと知りませんでした。宇宙の意味、スペースかと思ってました・・・・
8編の短編の中。
特に面白いなぁと感じたものが
「理解」と「地獄とは神の不在なり」
「理解」は交通事故にあった主人公が怪我を克服するために投与された薬でどんどん知能が発達していく物語です。
知能と併せて身体機能もコントロールできるようになり・・・
ありえる設定をリアルに描写されるこのテッド・チャンさんは技術書の翻訳ライターをしながら小説を書いておられるんだそう。
二足の草鞋・・・現実のお仕事がフィクション作品を執筆するのによいアイデアをもたらすのですかね。
「地獄とは神の不在なり」
神への信仰とはなんだろう。
アミは神とは愛なんだよ。そう言っていました。
この小説の世界では天国と地獄とこの世が縦軸でつながっていて、時々天使が降臨します。その神々しい現象に死者もでるほど・・・
天使の降臨によって妻を亡くした主人公は、信仰心とは何かを模索します。考えさせられる作品でした・・・
天使降臨とは、自然災害で命を失うことの比喩かもしれません。
作品覚書が本の終わりにつづられていて、作者の執筆にまつわる思考の断片が伺えます。
「ぼくはヨブ記は信念を貫く勇気にかけているように思う。~割愛~」作者の真意はここにあるのかもしれません。
最後の最後まで奪われた状態・・・でも、この小説の読後の救済感はなんなのでしょうか?
神の不在な世界で神の存在を信じることができる状態は幸福なように感じられました。
自分の中に持てる愛の量=神
そんなイメージを勝手に描いているこの頃の私です。