キムラトモミの絵と版画 制作ノート

日常の中の非日常、目に見えない大切なものを
少しでも形にしたくて制作しています。猫のいるこの世界が好きです

「ザーヒル」パウロ・コエーリョ 訳:旦敬介

2019年07月11日 | 読書メモ
パウロ・コエーリョさんにハマって3冊目はザーヒルを読みました。アルケミストが凄すぎて、チョットもの足りない気もしました。
しかし、流石コエーリョさんです。違う角度の魅力も沢山散りばめられていて興味が広がります。

ストーリーは
ある日、売れっ子小説家である主人公は自分の妻が前触れも無く消えてしまい、なんでなんで?と途方に暮れます。そして妻を探し追い求めて自分を探すことになり...というものです。
妻が消えた理由を探るうちに、これまで知らなかった彼女や彼女の交友関係を知ることになる主人公。
ザーヒル(決して忘れられないもの 思考を占領してついには狂気にまでなってしまう)と化した妻

すごく好きな箇所をメモします
82ページ(角川文庫)

【私はとても重要なことにはたと気づく
このカテドラルは私なのだ。
中略
ある人間を自分が
生涯を通じて初めて
自分自身以上に愛しているということを納得する為だったのだ。】

スペインの何処かのカテドラルで主人公(コエーリョ自身とも言えるようです)が発見したこと

私は数年前、両親の還暦祝いに念願であったスペイン旅行に行ったのですが、それはもう夢のように素敵でした...
素晴らしいカテドラルはアラブ人が支配するとモスクになり、クリスチャンが支配すると教会になり、壊されずに色んな宗教の依代となり歴史に身を委ねていたそうです。
そういう情景も想像すると、誰もが心に何も無いだだっ広い空間を持っていて そこには目に見えなくても愛する人への思いが満たされている...ということになるのかな...

とすると、私のザーヒルは向井秀徳さんかもしれません
(本気とかいてマジと読ませたいところでございますよ
(›´ω`‹ )笑ってやっておくんなさいまし)


個人的にはマリーに感情移入してしまいます
主人公の恋人なんです
奥さんいるのに恋人もいるなんて...

やりきれませんねぇ!


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