「猫でござる」柏田 道夫 (著)
Cakeaterさんおすすめの、江戸と忍び(忍者)と猫の話。
歌川国芳の猫の浮世絵が現代にも浸透しているせいか、江戸と猫は、よく似合うと思う。
猫には、太平の世があっている。(とはいえ、舞台は世が動いた幕末のころ)
人を癒やす姿の反面、しなやかな運動能力と妖しさを持つ猫の二面性は、忍者の二面性と重なる。
江戸と忍と猫の組み合わせは、読んでいて違和感がないのですね。
ノミ取り屋のお玉と、泥棒稼業の成郎吉(なろうきち=にゃろ吉)。
別々に進む二人のストーリーが、読み進めるうちにつながってきて、徐々に二人の関係もわかってくる。
1巻を読み始めたら、ついつい次も読みたくなり、全巻揃ってしまいました。
表紙の猫が可愛いです。
読みすすむほど、登場人物たちの背景がわかってきて、どんどん立ち上がってくる。
強くてかっこいい「くノ一」お玉も、ちょっと情けなさもある成郎吉も、気づいたら好きになっていた(笑)
これドラマ化されないかなー、なんて思った。
登場人物には、あの歌川国芳本人も、ちょこっと出てくるんだよー。
あと、西郷どんも、犬のツンも。
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猫は出てきませんが柏田さんの「つむじ風お駒事件帖」というのも最後の頁まで期待を裏切らない佳作です。時代ものはあっという間に絶版になるので、そういう時はアマゾンです。
昨日、今日と家に戻ったら届いてました。
小笠原京「旗本絵師描留め帳」が昨日。今日が、同じく小笠原京「蘭方姫医者書き留め帳(一)十字の神逢太刀(かまいたち)」前者が送料合わせて255円、後者が256円だったかな。
本屋に探しに行って、在庫検索して、あれ絶版在庫なしか・・・・なら別のなんか面白そうなのはないかとまわるのも楽しみならば、時間がないときは、しょうがないアマゾンでいいか、ってのも楽しいですね。
>猫をなくした人にはうるうるとなるようなセリフ
そう!大事なところは、すぐ見直せるように付箋貼ったですよ。
「猫っていうのはな、本当はな、死なねえんだ」
ってところから何行か。
あちきは信じるね。
ホンとドラマ化されると良いですね~
やっぱり西郷隆盛は、鈴木亮平さんでしょうかね(笑)
時代物の猫ものの佳品をあと二つ。
田牧大和「鯖猫長屋ふしぎ草紙」ISBN978-4-569-76644-7
輪渡颯介「古道具屋皆塵堂」
ISBN978-4-06-2777796-4
宇江佐真理「深川にゃんにゃん横丁」
ISBN978-4-10-118825-2
かたやま和華「猫の手、貸します」
ISBN978-4-08-745243-3
この4名、おすすめです。
ISBN978-4-334-76606-1
猫は出てきませんけど
柳広司「シートン探偵記」
ISBN978-4-16-790404-3
みな面白いです。
猫の出てくる時代小説って、結構あるのですね。
全然知りませんでしたよ。
そういえば猫の出てくる絵本や児童書も多いですよ。
猫って物語になりやすいのかな。
たくさんご紹介いただきありがとうございます。
とりあえずサバ猫の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」は、
要チェックですね!