ワクチン供給に付いて『囲い込み競争』に対して論客達が言及したのはその『我田引水』が自らにも災いをもたらすという……各国の『視点と視野』の設定の稚拙さだった。
先進国、準先進国だけワクチン接種して後進国の人達を放置すると結局、世界の経済は9500兆円の損失を被る事になるという試算も紹介していた。
ある人は芥川龍之介の『くもの糸』になぞらえて……そういう先を争う取り組みは皆が地獄へ導かれる……と述べた。
フェアネス……そしてこの『世界のくもの糸状態』をボンヤリ考えてたら……高校時代の倫社会で習ったカントの『自律哲学』……『理性の定義』を思い出した。
ヒタスラ、『目的として善を行え❗❗』と命ずる心を『理性』と定義する態度である。
中国やインドは後進国へのワクチン援助を演ってるけれど……『あからさまな目的』がありその行為は『手段』としての善行もどきって事になる。
何より中国は『発生させた責任』をウヤムヤにしており未だにWHOの調査には非協力的である。ある意味その援助?って『マッチポンプ』そのものじゃね?……何処にも『理性』は感じられない。
結局……世界中、グローバリゼーション、市場主義経済に血道を上げて演って来たけれど……。
そもそもアメリカ発の『新自由主義』そのものに……『理性の欠片』さえ無いじゃないの❗❗……と僕の頭の中は『そもそも論』に帰結したのだった。
貧困に喘ぐ人に向け『自己責任❗それはおまえのせいだからだ❗❗』と何でもかんでも、人間までを『市場原理』の前に立たせて断罪してしまう社会……この態度の何処を探しても『理性』が無いのである。
ガースーがどうした?こうしたより……どうにも咀嚼出来ない、飲み込めない、政策、与野党の応酬、GO toゴリ押し予算、貧困者の切り捨て等々……。
ソレらを『理性の欠如❗❗』という因数で分解してみると……たちどころに『あからさまな目的』のみがスッキリ鮮明に見えて来るのである……。
美辞麗句も、言葉の為の言葉達も、『欲望を目的』とした『恥を知らぬ手段』として鮮明になるのである。
『国民の為に❗❗』、『命が大切❗❗』……その言葉、目的ですか?手段ですか?
是非……『理性』というワードでニュースを読み解いて欲しいというお願いでした……。
この国の大人達に『この理性』が決定的に不足している……。
欲望ウイルスに唯一の抗体を作れるワクチンは『理性しかない❗』……そう感じたのでした…。