サンチョパンサの憂鬱

自分の色メガネに気付けるか?

何代目当主?って言われると……なにやらとても有難い気がしてくるから不思議だ……。

良くも悪くも……この国は直ぐ、ナンチャラ道を有り難がり、世襲されたものを『由緒正しい……』なんて持ち上げる癖がある。

それなら全国の百姓は皆、何十代目当主であり由緒正しい農業の伝承者なんだけど……。

そこは造り酒屋とか和菓子屋とかお茶屋とか舞踊とか茶道とかちょっと文化の匂いがする分野を有り難がる。
それがこの国の文化の感じ方だからそれを良いの悪いのと言う気はない。

しかし本当によく言う『拘り』をもって品質を追及するなら『世襲を排する』と思うのである。

同じ分野に突出した才能が継続的に生まれる訳は無いのだから……。
そういう点じゃ歌舞伎だって当初は才能あるもの達の混血化から確立されたのに違いないのである。

何時しか……それを家族で囲い込み伝承して……それはその道を守ったのか?利益を守ろうとしたのか?……恐らく両方だろうけど……。

政治も二代目くらいは世襲と揶揄、批判されるが三代、四代となれば『名門』と謳われる様になる不思議である。

時間はそうやって人間を魔法にかける。
たかだか千年、二千年で何かを計ろうとするのは愚かしい事かも知れない。

今を生きている人間達に繋がれた命は恐ろしく長い時間を生き延びて来た先人達の魂の力によって実現されているのだから……。

由緒とか権威とかに惑わされない方法はと言えば……自分を無にしてモノゴトを見る力を必要とする。

それを無心となる……というのである。
モノゴトを『ありのまま』に見ることはとても難しい事かも知れない……。

何より……自分の心の色メガネを外して自分を見た時……今迄と全く違う自分が見えてくるものである……。

負け犬という色メガネは……絶えず自分にブレーキをかけるだけなのである……。
努力や覚悟というアクセルを踏む前に、そのブレーキから足を離さなきゃ……人生は前に進むことはないのである……。

人間誕生以来……繋がれて来た自分の命は『由緒正しい歴史』を有しているという当たり前に気付けますか?……あなた?
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