この清潔シンドローム、殆どそれは病的といっても良い。
手のひらの『常在菌』というものが、身体を守っているのに保育所では手洗い励行してそれをせっせと洗い流してた?っていう笑えない話もある。
ま、今はコロナ禍の最中だから小まめに手洗いしましょね……。
何もこのシンドローム、身体的な事ばかりじゃなく失敗とか挫折とかも人生の汚点とばかりに遠ざけ、無菌状態で育った若者が増えた。失敗にまみれる事を負の面からばかり捉えて先回りしてレールを敷こうとする大人達の努力の賜物である……。
結果、心身の病的清潔願望が……若者のサバイバル能力を著しく奪った。
アカラサマなイジメを前にしても、『不都合として見ない』教師となれば何から話せば良いのだろう?
汚れない事を前提にした生き方の脆弱さ……社会人としての生命力が全くない。
好むと好まざるとに関わらず……本気で生きれば汚れる局面は多々ある。失敗もまた然りである。
問題はその汚れを必ず洗い流すという意志と力を養う事なんだけど……。
賞味期限に躍起になるメーカー、小売りはパーツを清潔に保つ事に狂奔しながらその全体では食べ物を大量に廃棄してしまうという暴挙を平然と行うのである。
およそ、食に関わる人間ならば……何をおいても『無駄を省くという勿体無いという意識』無くして始まらないのにね?……。
食材を無駄にするっていうのは、不潔清潔を通り越して、犯すべからずの飲食という職業上の大罪なのです。
ついでに言えば……権威には理屈も理性もなくひざまずくグルメと称する人達の姿も浅はかに過ぎる。
何でフランスの田舎モンに和食やラーメンまで格付けして貰って喜んでるのよ?
洋食だってね……フランスそのものを日本でやるのは単純馬鹿。日本ナイズして提供してこその腕前って事じゃね?……。