小椋佳のさらば青春の『少女よ 泣くのはお止め……』という一節が昔から定期的に頭の中で……リフレインしていた。
そこまでの歌詞からポンとワープする様に……唐突に登場するワンフレーズ?……。
何が言いたいのか?彼の心象風景を羅列していったものか?と思っていたけれど……。
様々調べる内に……あるブログが詳しく解説してくれていた。
『黒い犬が獲物探して駆けていく』、『黒い水が抱き込む様に流れていく』の黒い犬、黒い水というのは群れなす『左翼運動家達』の象徴なんだとか?
その後のフレーズに登場する少女よ泣くのはお止め……の少女は消え行く様に弱々しい扱いの『真理の象徴』だと言うことらしい。
小椋佳は全くのノンポリだったらしい。
その彼が左翼運動にハッキリ『NO!』
という『意志を以て拒絶の意』を表した楽曲という事らしい……。
腑に落ちた!……何十年振りにやっと納得がやって来た。
大学に入ったら僕もおバカノンポリ学生に落ちぶれ果ててたけれど……。
『意志を以て学生運動を拒否する』確りしたモノを持っていなかったんだ!とその後の自分の堕落ぶりも納得となった。
落ち目の運動を揶揄するでもなく、その左翼運動の短絡的な暴力性を看過しないで鋭く表現している洞察力は流石の一言だった。
今日……僕は『心の中の未解決』をやっと解明出来たのだった。
コレも僕の進化だと思う……。それによって正当化していた当時の僕の行状が如何に下劣なものだったか確りと認識出来たのだから……。