その価値観?ホントに自分で作り上げたもの?と絶えず自問自答を心掛けなければならないと思った。
上島竜兵さん、渡辺裕之さん……相次いだ早過ぎる死。自殺と見られている?とニュースで知った。心が疲弊した上での選択だからソレを云々する事は出来ない。
『その深み』へ繋がるルートの入口に在る時……
自分に纏わる全ての形容詞を剥ぎ取って、自分そのものを回復させることしか自分の命を守る方法はないのかも知れない…と思った。
渡辺裕之さんにはオシドリ夫婦、強い男……上島竜兵さんには多くのギャグを持つお笑い人気芸人などなどの強固で立派な形容詞があった。
ソレが本人にはどれほど大切な財産か?凡庸、凡人の僕には分からないけれど……。
それでも、それでも……一人の人間そのものの自分に回帰して欲しかった……と思ってしまう。
『自分が生きること』以外にオオゴトなんて何もないでしょ?……と。
人気俳優、人気芸人になる前から『あなたはあなただった』のだから……。
もし?その立派な形容詞のレッテルが剥がれ落ち無残に朽ちて果てても……あなたはあなたで在り続けた筈なのだから。
自分以外の存在達は全て何時も『自分に対して気紛れで無邪気に、時には無造作で無礼な扱いもする』ものである。
それは良くも悪くもない、人間は他者に対してその様に対するのである。
だから……自分だけは?自分に対する向き合い方を変えてはならないんだと改めて思った。
自分だけは自分に与えられたレッテルを通して自分を観てはならない。
役職も評判も噂も中傷もそれは他人が自分を眺め観ている風景に過ぎないのだから……。
何があっても僕は僕……。
ご立派とは程遠く、凡庸極まりない凡人……。
僻みっぽく拗ねやすい。人格浅はかで怒りっぽい。
でも……でも……僕の多くの欠点が巻き起こす不祥事、不始末と全て余すところなく一生懸命付き合って来たの自分だと!僕は知っている。
だから僕は僕の全てを知っている……。
だから僕は……自分を嫌いにはなれない。何時も腹立たしくは感じるけれど……ここまで這いつくばってもサバイバルしてきた僕を……僕は好きなのである……。中々健気な奴と…認めて上げたいのである。