天空海闊

みすヾ 2編

しかられるにいさん

にいさんがしかられるので、
さっきからわたしはここで、
そでなしのあかい小ひもを、
むすんだり、といたりしてる。

それだのに、うらの原では、
さっきからしろ取りしてる、
ときどきはとびもないてる。


となりの子ども

そらまめむきむき
きいていりゃ、
となりの子どもが
しかられる。

のぞいてみようか、
悪かろか、
そらまめにぎって
出てみたが、
そらまめにぎって
またもどる。

どんなおいたを
したんだろ、
となりの子どもは
しかられる。



*私は長屋風の家で育った。
隣近所の息づかいが聞こえてきた。
長期の休みともなれば、
歳の異なる子や 
異国の子たちに混じり、
毎日山野を掛け回り
時には喧嘩したりが
永遠につづくと思っていた。
しかし、
時々響いてくる、
地鳴りのような大人の声は、
小さな日が陽炎のように
消え去ることを
告げているかの様であった。




 

コメント一覧

辻風
確かに本気で叱ってくれる存在は宝です。
そして、大人の方が虚構の世界にいると
感じることが最近増えてきました。

goya
しかられた記憶は
今の私の中で懐かしいものになりました。
何も知らなかった頃の私がいて(今もかな)。

叱られているのは大人のような…。
消え入りそうな陽炎は、
今ここにある様な気がしています。
辻風
その状況は私も寝つかれないと思います。
昨今は何かと事件を連想してしまいます。子供の時代は人生で一番幸せであって欲しい時ですが・・
オリーブ
わかりやすい詩ですね。
実は一昨日の話しですが、夜中12時ぐらいから隣の5歳ぐらいの女の子が
物凄い声で泣いているんです。最初は今に泣き止むだろうと思ったのですが、3時ぐらいになっても泣き止まず、これはもしかしたら親がいないのかも・・と思い、何号室かたどりながら探しあてました。
そしたらお父さんが出てきて、「すみません、なかなか寝付けなくて・・」と申し訳なさそうに言い、結局日中病院につれていったそうですが・・
わたしは「それならしかたないですが、頭痛いと泣き叫んでいるので、頭痛薬かなんか飲ませてあげたらいいのでわ?」と言って帰ってきました。
その後も結局、4時ぐらいまで泣き声が続き、私は寝付けませんでした。
この時の人間の心理というのでしょうか・・普段私はどんなにうるさくとも寝れるんです、例えばガンガンの音楽、子供がドンドン走る音など。ただ子供の泣く声はそれより小さいものであっても気になって眠れないのです。もちろんず~と泣いてるわけではないので、泣き止んだら眠ればいいのに、今度また泣き出すかどうか心配で眠れない(^-^;
できれば泣かせたくないですね・・・・。
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