田舎の従兄弟夫婦は山頂の木を切って草を刈ってくれた。とても協力してくれてありがたい夫婦だ。いつ行っても優しくて、人の良さが溢れている。真夏の炎天下、何回も草刈りを手伝ってくれた。草が凄くてとても祠をあげられる状態ではなかった。山頂は何が何かわからない状態で50年以上放置していた荒地がそこにあった。
下できちんとお祀りをしていると信じている村の人にこの話をして祠を建てる了解を得てくれたのも従兄弟で、従兄弟夫婦の協力がなかったら到底無理な話だった。
山頂に祠を上げるにあたっての道が無い。どうやってこの話を進めたら良いのか悩みに悩んで、先ず母と道をつくろうということになった。
デスクワークしかした事のない私と歳のわりに若い70代の母が山に道をつくるなんてどうしたら良いものかと思ったがネット検索したら情報は沢山あった。みているうちに何だか自分で出来るんじゃないかと思ってきた。
山頂に上がる階段を作るため、ホームセンターで木を買って、それを切ってもらい段ボールに山積みに積んで草刈りハサミや鍬や金槌など作業道具を持って田舎に行った。
70歳を超える母と私で慣れない道づくりが始まった。