鳥居建立計画が進んでいる。誠さんがこの田舎の歴史や神社のことをずっと調べてくれている。久々に琴さんと誠さんの事務所にお伺いすると古本屋さんで買った本が沢山積み上げられていた。見たこともないような手書きの古本があったり、この村の歴史や民話、成り立ちが書かれてある古本があったり、私もこういうのが好きだから読み出したら止まらなくなるだろうと思った。誠さんが山は守ってくれている気がして本当に好きだと言う。話を聞いていると間違いなく山神様に守られている方だと思った。この話を知ってからずっとこの田舎の山の事を調べていると琴さんが笑って教えてくれた。
この村には河内五社神社という五つの神社がある。雷の落ちた御神木があった神社も河内五社神社の一つだ。河内五社神社の御祭神は大山祇神という。神祭の時には神社で津野山神楽が奉納されたりする。その祝詞の事もその古書に詳しく綴られてあった。
四万十の龍神様は大山祇神のご眷属だと何かで読んだことがあるが、あの秘境の地にいらっしゃる龍神様のことではないかと考えると、やはりここは尊いところに違いないと確信した。
ここは皆んなで大切に守り続けていかなければいけない聖地だ。母が命のある限り出来る事をさせて頂きますとお詣りしていたが私も命ある限り守っていこうと心に誓った。